ただののべる『一緒に帰ろう』【2000字短編小説】
「いつまでそんな所にいるつもりだい? ベイビー」
「うるさいわね長い顔。怠惰な生活にまたいくらか伸びたんじゃない?」
「So cool! 真冬の寒さもびっくりなアイスジョークだ。今の時代、野郎でも小顔がウケるらしいからな。全く、世の中分かってないゼ」
「何がSo coolよ。使い方絶対間違ってるから。あたしは好きでここにいるの。追い出されたみたいな言い方しないで」
「Oh‥‥‥ベイビー、だって現に震えているじゃないか。空調完備の空間じゃなきゃ、もはや我々は生きていけないんだゼ