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古代の源泉フォッセディオンヌの謎🌈

フランスのブルゴーニュ地方にある泉『フォッセディオンヌ』。

ここは、古代から続く有名な『神の穴』と呼ばれる泉。

「水底には蛇が棲んでいる」

「源は別世界への入り口」

このように、様々な言い伝えがあるミステリアスな泉です。

実は、泉の源泉がどこから来ているものなのか、未だに解明できていません。


フォッセディオンヌは、古代から存在する源泉です。

「西暦645年頃、当時使えなかった沼地を僧侶ジャン・ドゥ・レオームが奇跡的に泉に変えた」

18世紀になると、石の囲いが建設され、ローマ人は、泉から湧き出る水を飲料水として使用し、ケルト人は、その水を神聖な水として崇めました。

しかし、地元住民は、この泉を公衆浴場として使用していたそうです。


現在も、毎秒平均311リットルという高い流出量を誇る、この泉。

スペインのサンチアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼路の途中にあるため、湧き出る水は、「枯れることのない青い水」として、崇められています。

また、その湧き出る様子が、聖母マリアの青いマントに例えられることから、パワースポットとしても人気です。


この泉は、カルスト地形の地域に多く見られるカルスト泉ではないかとも言われています。

カルスト泉の特徴は、洞窟によって、水が急速に輸送されるため、ろ過が最小限に抑えられ、様々な堆積物の分離がほとんどないこと。

地下の石灰岩の洞窟から、カルスト泉の水が噴出していることは間違いないようですが、未だ、源については、謎に包まれたままです。


日本にも、カルスト地形はあります。

・愛媛県『四国カルスト』
・山口県『秋吉台』
・福岡県『平尾台』

フォッセディオンヌ同様、石灰岩でできた鍾乳洞などがありますが、カルスト泉の湧水ではなく、流水や川になっています。

大規模なカルスト泉は、世界中、多くの地域で発見されています。

最大規模のカルスト泉は、パプアニューギニアにあると考えられており、その他は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、トルコ、スロベニア、イタリアなど、地中海諸国にあるようです。


フォッセディオンヌには、地下に洞窟があり、泉は、そこから噴き出しているのではないかと考えられています。

1974年に、プロのダイバー二人が、泉の源を見つけようと試みましたが、彼らがその後、水面に上がってくることはなかったそうです。

また、1996年にも、別のダイバーが、謎を探るために底へ潜りましたが、彼も上記のダイバーたち同様、戻ってくることはありませんでした。

近年、地下へ70メートル以上降下し、空洞の入り口から370メートル以上の地点まで潜ることに成功しています。

しかし、源に辿り着くことはできていません。

フォッセディオンヌの源が、別世界の入り口に繋がっているため、まだ誰も到達できていないのかもしれませんね😌

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