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ネオ・バロック様式を採用した日本最高峰の建築物🌈

日本は、明治時代から新たな文化を取り入れ始め、大正時代には、ノスタルジックな和と洋を組み合わせた装いが流行りました。

それは、日本の建築にも影響を及ぼします。

画家であり建築家でもあったミケランジェロやラファエルの建築技法とも言われている『バロック建築』。

1590年頃~1670年頃までヨーロッパを中心に用いられていた、美を追求した建築様式です。

19世紀になると、バロック建築が国家建築を飾るのにふさわしい様式として注目され始め、再び復興したのが『ネオ・バロック様式』です。

ネオ・バロック様式は、日本を象徴する建物に取り入れられています。

最初に取り入れられたのが、『国会議事堂』と『迎賓館赤坂離宮』です。


1936年に竣工した国会議事堂は、日本が近代化を進める中、国内の石を豊富に使って造られた建物。

当時はまだ、大型の西洋風建築を設計できる日本人が少なかったため、設計をドイツ人の建築家に依頼し、建てられました。

鉄筋コンクリートでの施工を用いて、花崗岩(かこうがん)や大理石といった天然石が使われました。

日本も、西洋の文化が近代的となったのです。


皇太子ご夫婦がお住まいになる東宮御所にも採用されました。

1909年に造営された『迎賓館赤坂離宮』。

明治32年に着工、10年の歳月をかけ完成した、左右対称の両翼が前方に張り出した日本の宮殿です。

東宮御所として建てられた赤坂離宮の建物ではありましたが、大正天皇の摂政宮であった昭和天皇が昭和3年まで暮らしたほか、イギリス皇太子の宿泊などにも使用された文化遺産です。

現在は、迎賓館として、各国の客人を招くほか、多彩な用途に供されています。

日本にある建築の最高峰と謳われている建物です。

ちなみに、現在のレートに換算すると、建築費は1,000億円を超えるとも言われています。

実は日本特有の地震の影響もあり、建築には耐えられるように強固に設計したため、ここまでの費用や時間を要したとも。


そんな時間もお金もかけ、震災にも耐え抜いた『迎賓館赤坂離宮』。

建てられてから100年経った令和になっても、変わらずに保たれ、現代でも超えられない美や技術が、そのまま残されています。

Google Arts & Cultureを使うと、外観をリアルに見ることができます。ノスタルジーな日本最高峰の宮殿を一度覗いてみてください😌

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