見出し画像

チャイの歴史と優れた効能を紐解く🌈

インド発祥のスパイス入りミルクティー『チャイ』。

スパイスを混ぜたものが主流で伝統的なチャイですが、チャイの効能は、使用しているスパイスから得られるものがほとんど。

このスパイスの効能は、古来より、人々の体を癒してきました。

チャイに使われているスパイスは、カルダモン・シナモン・ジンジャー・ナツメグ・スターアニス・ペッパーコーン・クローブなど、種類豊富。

・カルダモン
⇒ 胃腸を守ってくれる
⇒ コレステロールや血流をコントロールする
・シナモン
⇒ ガン予防のサポート
⇒ アルツハイマーや記憶障害のリスクの軽減
・クローブ
⇒ 紀元前300年の頃から、鎮痛剤や防腐剤目的で使用されている
・ペッパーコーン
⇒ 血液の循環や代謝を良くしてくれる
・ナツメグ
⇒ マンガンを多く含み、血中糖度を安定させてくれる
⇒ 炭水化物やカルシウムの代謝を上げ、骨や歯の成長を助ける
・スターアニス
⇒ 咳止め効果あり
・ジンジャー
⇒ 消化を助ける
⇒ 身体を温めてくれる
⇒ 免疫機能を高める

チャイは、ダストティーと呼ばれる粉末状の細かい茶葉から作る紅茶をより美味しく飲むために考案された飲み物です。

① 鍋ややかんに少量の水を入れる
② 紅茶を煮出す
③ 大量のミルクを足して、更に煮出す
④ 大量の砂糖で味付けをする

ダストティーに使われる茶葉は、紅茶には使われない、型落ちの茶葉。

なぜ、良い茶葉を使わず、型落ちの茶葉を使うのでしょうか?


チャイの元となっているのは、紀元前の中国のお茶。

中国やチベットの山岳地帯で採れた茶葉から、ウーロン茶をはじめとする『中国茶』が作られ、それが日本に伝わり、緑茶の基礎となる『日本茶』が生まれました。

その中国茶や日本茶の茶葉をヨーロッパに船で運ぶ際、長旅で茶葉が自然発酵し、生まれたのが『紅茶』です。

紅茶は、17世紀頃、砂糖とともに、とても高価な舶来品として、ヨーロッパの貴族や文化人の間で広まりました。


そして、19世紀頃から、インドでも多くの紅茶用の茶葉が作られるようになりますが、当時、イギリスの植民地だったインドは、栽培した良質な茶葉のほとんどをイギリスに輸出していました。

そのため、もともと、茶葉を使用せず、水に様々なスパイスを加えただけのものを飲んでいたそうです。

それだけ、紅茶は、ごく一部の特権階級の人々にしか出回らない、高級品でした。

その後、インドの人々が、国内の商品にならない残り葉を有効活用して、お茶を楽しむようになります。

ただ、残り葉は苦味が強かったため、そのままではとても飲むことができませんでした。

そこで、残り葉でいれたお茶に、たくさんのミルクと砂糖、そして、スパイスで味付けをして旨味を引き出したものが、現在私たちが飲んでいる『チャイ』です。


インドのお茶として有名なチャイですが、他の国でも『チャイ』と呼ばれる飲み物は存在します。

その中でも、私たちが飲んでいるのは、『マサラ・チャイ』。

その時の気分や季節に合わせて、スパイスを組み合わせることができるのも、チャイの魅力の一つです。

ちなみに、チャイの『チャ』は、茶葉の『茶』。

この『チャ』が訛って、チャイと呼ばれるようになったそうです😊

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

もしよろしければサポートをお願いします😌🌈