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人類に恵みをもたらす深海と活火山🌈

海の中でも水深200mよりも深い海域帯『深海』。

水深200mは、植物プランクトンが太陽光で光合成できる限界の深さです。

<植物プランクトンとは?>
プランクトン(水中を漂う超小型の生物)のうち、光合成で自らの栄養を作り出すプランクトンを指す。
ほとんどが、単細胞生物(1つの細胞からなる生物)の藻類で、光を必要とするため、十分な太陽光が差し込む水面に多く生息している。

水深200m以上が『深海』とした場合、海全体の約95%が深海となり、海が地球全体の約70%を占めていることから、地球の半分以上(約66.5%)が深海であることになります。

深海全体の深さを平均すると、富士山の高さとほぼ同じ。

「富士山は、深海の深さに比例して伸びている」

こういった不思議な説もなり、深海は非常に謎めいている場所なんです。


海の中で最も深い『マリアナ海溝』の最も深い場所は、水深10,920m。

<海溝とは?>
海底が細長い溝のように深くなっている場所のこと。最も深い場所が、水深6000mを超えるものを指す。

これだけ深い場所にも関わらず、ヒラメやエビなど、海洋生物が生息しているのが確認されているんです。


日本は、4つのプレートの境界に位置している島国。

実は、周辺に4つの海溝(千島海溝・日本海溝・伊豆小笠原海溝・南西諸島海溝)がある深海大国なんです。

水深5,000mよりも深い海水保有体積は、世界第1位。

4つの海溝がある位置は、海洋プレートのある位置でもあります。これは、日本に多くある活火山とも大きく関係しています。

日本には、全国に111の活火山があり、世界の約7%を占めています。

活火山は、海洋プレートに沿って多く存在する火山。

〈活火山とは?〉
過去1万年程度の間に火山活動を起こした火山のこと。ただし、火山の寿命は100万年以上と考えられるため、活火山以外も噴火する可能性がある。

海洋プレートに押された火山は、火山活動が活発になります。それによって、周りの海溝が隆起し、反対側の海溝が沈み込むため、海が深くなるんです。

ちなみに、ユーラシアプレート・北米プレート・フィリピン海プレート、この3つのプレートがぶつかる交点にある火山が『富士山』です。


噴火の様子から恐ろしいイメージのある火山ですが、私たちにとっては、火山による恵みもたくさんあります。

溶岩や火山灰は、噴き出すことによって、地球内部にある栄養分を地表に届け、土壌を若返らせます。

中でも、リン酸塩・カリウム・ナトリウム・カルシウムは、植物の成長に必要な成分です。

植物が育てば、それを食べる動物もたくさん生きられます。雨によって土壌から流れ出た養分は、川を通じて海にも注がれます。

日本の近海が、海藻や魚介類に満ちているのは火山のおかげなんです。

また、火山は、金・銀・銅・亜鉛・スズなどの鉱物資源を地球の内部から運んできてくれます。

イギリスの研究では、プレートとの摩擦によって、金が発生することも確認されています。

「日本はかつて、黄金の国『ジパング』だった」

私たちは、火山やプレートによってもたらされた豊かな土壌と豊富な資源のおかげで、食料や木材など、 生活に必要な物資を手に入れることができているんです😌

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