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失われる川崎の「電脳九龍城」

Fair is foul, and foul is fair.(きれいはきたない   きたないはきれい)

この言葉は、シェイクスピアの四大悲劇「マクベス」において魔女たちが口にする有名なセリフです。

こんにちは❗️ヤスヒコです❗️

本日11月17日、「九龍城を模したゲームセンター」として有名なウェアハウス川崎さんが閉店しました。

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2005年にオープンしたウェアハウス川崎は川崎駅から徒歩5分の所にあり、"電脳九龍城"の異名で多くのユーザーに愛されたアミューズメント施設です。

閉店の知らせを聞いた当記者であるヤスヒコは、知人たちと共にこのウェアハウス川崎の最後を観に行ってきました。

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店内は香港に実在した九龍城を模しており、当時の雰囲気を忠実に再現しようと作り込まれています。

内部は、アミューズメント施設とはとても思えない、異空間として成り立っているんです。

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おおっ、ジョジョがある……!?

かつてゲーマーたちを熱狂させた名機たちが所狭しと並べられている姿はもはや圧巻❗️

知人たちが筐体越しに対戦し、声を掛け合う姿を懐かしくも楽しく撮影させてもらいました(笑)

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施設の中は、お世辞にも綺麗とは呼び難いものです。そもそもゲームセンターというもの自体が煙草の煙が充満し、不良たちの溜まり場として賑わっていた"汚い"側面を持っていると、他ならぬゲームセンターに通っていた僕自身が証言しないといけません(笑)

家電ゲーム機の台頭と共に、そういった側面のクリーン化が近年でも強く影響を及ぼしたのではないでしょうか?

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今や、ほとんどのゲームセンターが子供や家族と安心して来られる"綺麗"なアミューズメント施設として認知されています。どんな形であれゲームセンターが後世にも残ること。それは大変喜ばしいことだと僕は思います。

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だけど「AKIRA」や「銃夢」といったサイバーパンクに魅了された僕らが心に思い描くあの情景は、かつてゲームセンター内で感じることのできた「退廃」「電脳」「汚さ」を誇るあのゲームセンターの情景は、もはやほとんどありません。

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ウェアハウス川崎の電脳九龍城はその最後の砦だったのではないでしょうか。

電脳と退廃によって生み出される、ある種の美しさを象徴していたこの施設が令和の時代に幕を下ろす意味を。

当記者はこの記事を書きながら、深く噛み締めるのでした。

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