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おしっこを待ち望んだ1時間【一ヶ月検診】

昨日、一ヶ月検診でした。
とっても疲れたので、思い出用に残しておく。


事前の準備として、おむつに検尿用のティッシュを忍ばせていくよう言われた。
忘れそうになったけど、出発直前に思い出して設置。これでよし!と出発した。


病院で開いてみると、ちょうど違う場所におしっこの後が。まさかの失敗。助産師さんからは男の子のは難しいよね、よくあるよ。と慰められた。

とはいえ尿検査はすぐにわかるから、検診中におしっこが取れたらいいとのこと。まあ大丈夫だろうと、検診を待った。


ひとつひとつの検診が終わるごとにおむつをチェックするが、一向におむつの色が変わらない。とはいえこのときは余裕があったから、一緒にいてくれた看護学生さんと、まだ出ないね〜〜と談笑していた。


そして一時間半が経過。すべての検診が終わった。

だがおしっこは未だ出ていない。

いつもはおむつを変えたらすぐに出すのに、なぜ。

とはいえ、ミルクを飲めばすぐに出すだろう。そう思っていた。


これが甘かった。

出ない。まだ出ない。

さすがに焦り始めた。
おしっこ出そうね、と今までにしたことのない声掛けを連呼する。
看護学生さんとの話題にも困りはじめ、おしっこ出る運動ありませんか?と質問をして、困惑させてしまう。


そんな意味不明な会話をしていても、一向に出ない。待てど待てど出ない。


子どもが手足を動かすたびにおむつをチェックしては落胆する。そんな意味のないサイクルを何度も繰り返した。


どんどん時間が過ぎていく。
このままでは沐浴の時間も遅くなるし、次のミルクの時間がずれ込んでしまう。
なにより、暇すぎる。助産師さんとの話題も尽きた。
帰りたい。帰れない。

見かねた助産師さんが声をかけてくれた。

色が変わっていないだけで少量出ているかも。その奇跡を信じて、おむつの中をチラ見した。


その瞬間。


弧を描く、黄色い聖水。




出た〜〜〜〜!!!!



私と学生さんは歓喜の声を漏らした。
実に1時間、ただただおしっこを待ち続けた。



おしっこは、服とおくるみと私の手を濡らした。だがそんなことは気にならないくらい、嬉しかった。おしっこに感謝しかなかった。



即座に検査結果がわかる。異常なしとのお墨付きをもらい、私たちは帰路についた。

検診で1時間半。それからおしっこ待ちで1時間。
長い長い戦いだった。





家に帰ってからも、頭の中はおしっこでいっぱい。眠るときも、おしっこという単語が頭から離れなかった。

人生で一番おしっこのことを考えた日。たぶん。

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