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京都芸術大学通信教育部イラストレーションコース二期生 〜卒業までの記録・中編〜

前回の記事・入学の動機編はこちらから

◼︎卒業制作から学習を始める

前回の記事では、京都芸術大学通信課程を2年で卒業するという「期間」を設定した。
その期間内でどこを目指すのかというと、学習の集大成である卒業制作である。
私がこの大学で学びたい事は明確に決まっていた。

・画力、技術を伸ばして、魅力的な絵作りが出来るようになる
・視座を上げる、視点を増やす(技術面だけでなく、今後の人生のためにも)

・キャラクター作家としてレベルアップする

そしてその目標のために、卒業制作は入学直後から絵本を作るということを決めていた。

現在の仕事は主にオリジナルキャラクター「クオッカちゃん」を作るぬいぐるみ作家としての制作をしているが、かなりガラパゴスぬいぐるみ作家である。
クオッカちゃんのぬいぐるみで企業コラボしたりグッズ化したりイラスト化したりと我が道を行く活動を行っており、このままがむしゃらアーティストで走り続けるのも面白みがあるけれど、「キャラクターとは」「可愛いとは」というところを、もう一度深く掘り下げたかった。

そこで新しいキャラクターを作り、それと一緒に絵本という媒体で物語をつくり、世界観や性格を設定することで、今まで行ってきたぬいぐるみのキャラクターのぬいぐるみ性(持ち主が物語を作っていくこと)とは別のアプローチの表現に挑戦したい。
もちろんぬいぐるみを作ることはこれからも続けるし、この技術を生かしながら新しいものを作る。

以上の点を踏まえて、コース専門科目の課題に取り組みながら、この課題からは絵本のためにキャラクターの設定や造形を学ぼうだとか、この課題ではやったことない表現方法に挑戦してみよう、といった感じで、課題内容の提出条件を満たしながら、最終目標の卒業制作に向けたピースを揃えていった。

なお本学のイラストレーションコースのカリキュラムは、アニメ業界やスマホゲーム等で活躍する人物メインのイラストを描く課題が多く、私の描いているデフォルメ系イラストの授業はあまり多くはない。
ただ、課題から何を得るのかは学習者次第だと感じたので、そのあたりは好みが分かれると思う。
人物イラストに関しては、私は趣味で推しを描く時に役立ったので…(突然のオタク)

◼︎卒業制作が学科賞をとった

いもくまちゃんとじゃがもぐら

卒業制作作品「いもくまちゃんとじゃがもぐら いっしょにつくれるごちそうえほん」
下記URLより、作品のコンセプトと絵本本文、ぬいぐるみの写真をご覧頂けます。

京都芸術大学通信課程 WEB卒業・修了制作展

大変光栄なことに、学科賞を受賞した。
卒業制作展が公開される数日前に大学研究室より、「あなたの作品は学科賞を受賞しました!」というお知らせを頂き、やったぜ!嬉しい!きっと私より上位の賞のひとの作品は、めちゃくちゃ凄いんだろうなあ!と思いながら卒業制作展前日の大学公式X(Twitter)の写真を見て、

あ、あれ?も、もしかして、俺、何かやっちゃいました…??

と狼狽える事態になる。

京都芸術大学通信学部公式Xの写真

うちの作品のパネル、やたらでかない??

てゆか枚数、多ない??

ということで、コースを代表する賞を頂いたのである。

自分がやりたいと思ったこと、目標にしたもの、そして自分が持っている技術を活かしながら作品を制作すること、それらが評価されこのような身に余る賞を受賞できたことは、大変に嬉しい。
でもまさかこんなデッケェ〜賞とは思っていなかったので、とにかくビックリした。

卒業制作の制作中は、仕事をしながら絵本も作るしぬいぐるみも作るしパッケージも作るし、出来上がったら撮影のために絵本の印刷かけたり撮影小道具揃えたりする、というスケジュールを、途中でくじけそうになりながら、いやここで踏ん張らなければ今まで守ってきた締切たちはなんだったんだってなる、ってなりながら、完成&提出できただけで割と満足であった。

なので、実はちょっと絵本で直したいところが後から出てきており、それは今後販売用にする時に改めて手を加えていこうと思う。

◼︎次回予告

次回で通信大学編は最終回の予定である。
これから入学をする方、検討中の方向けに、私が在学中に取得した単位の内訳や課題で制作した作品の一部を公開しようかと思う。
もう少しだけお付き合いくださいませ。

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