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とびだせ北海道旅行2022年夏 vol.3 3日目/札幌〜網走監獄博物館RTA 温泉も寿司もキメる

北海道旅行記第四回目、いよいよこの旅のクライマックス札幌〜網走大移動、網走監獄博物館編である。
以前の記事はこちら🔻
第一回 vol.0 旅立ち前夜、旅程や移動手段について
第二回 vol.1 1日目/札幌時計台〜アイヌ料理居酒屋グルメ回
第三回 vol.2 2日目/白老〜鹿肉パラダイス編

やってきました北海道横断の旅 札幌〜網走大移動

早朝5:30に起床、ついにこの旅のクライマックスと言える、札幌から網走に移動したのちに網走監獄博物館を見学し、その後オホーツク海産の寿司を食べるという破茶滅茶スケジュールの一日である。

乗るぞ特急オホーツク!
ご覧くださいこの、幾多の大自然を乗り越えた証の屈強な車体。安心と信頼。
朝ご飯は月寒あんぱんだよ

札幌から網走へはだいたい片道5時間〜5時間半の間くらいで移動ができる。始発列車に乗れば昼過ぎには到着できる予定なので、ライドオンしたらあとはひたすらに移動するだけである。
車内でレポートを書いたり絵を描いたりしようと思ったが、なんせ大自然の中を走る特急列車、突然のエゾシカの出現などでしばし急ブレーキがかかるのでよく揺れる。つまり、ずっと下を向いていると酔うのである。大人しく景色を見たり、体力温存のために仮眠をとったりした。

昨日買ったべこ餅も食べる
もうずっと移動
途中で進行方向が逆転するので、乗客のみなさんは座席をぐるっと回転させるシステム

元々バンギャ時代から最近まで、夜行バスで移動することが多かったので移動自体は思っていたよりも楽だった(※個人差があります)。とはいえエコノミークラス症候群などが怖いので座席でモジモジ足を動かしてみたりしつつ、いよいよ網走駅へと到着するのであった。

本当に到着できたぞ網走駅
本当に網走駅だ
網走番外地!!

乗車中はほぼ寝たりボンヤリしていたとはいえ、この北の果ての大地に身体を運ぶことができたという事実が大変感慨深い。本当に来れるんだ!という感動に包まれつつ、あんまり時間もないのでいそいそと駅前のコインロッカーに荷物を預けていざ網走監獄へ。
ちなみに網走監獄にもコインロッカーがあるが、数が少ないかもしれない。これから行く人の参考になれば。

網走監獄博物館

網走駅近くのすき家の前に、網走監獄行きのバス停があるのでそこから乗車。私以外にもゴールデンカムイファンと思わしき人がちらほらいらっしゃり、白石推しのお嬢さんがちっちゃい白石ぬいぐるみを持っててホッコリした。ぬいぐるみと旅をすることは健康に良い。

網走駅からバスで約10分、網走監獄博物館に到着。

この橋を渡ると、そこはもう網走監獄博物館なんよ
ホギャーッ

早速入館と行きたいところだが、網走監獄名物の、監獄食を食べたいのである。食堂のラストオーダーは14:30となっており、おそらく見学後には間に合わないので入場ゲート手前にある、監獄食堂へ腹ごしらえに向かうのであった。

ごらんこれが監獄食

主食の魚は、サンマかホッカかを選べる(これはホッケ)。麦飯は麦3:白米7だそうだ。ふつうにめちゃくちゃ美味しい。
パワーもシッカリチャージしたので、いざ網走監獄博物館へ。

これだよ、これ
この季節、看守さん蝋人形は白を基調とした夏服である。私はこの夏服が大好きなので夏の間に見にきたかったのだ。
施設内はお花もたくさんでとっても綺麗。ただしこの雰囲気通り、めちゃくちゃ暑い。網走がめちゃくちゃ暑いってどういうことなの
シライシだ!
監獄で一番偉い人の部屋。この手前はお土産が買えたり飲み物などが買える休憩スペース兼売店と、全国の刑務所の歴史を展示しているコーナーがある。土産コーナーは施設を出た先にもあるが、資料や小説、看守日誌などの書籍、受刑者作業グッズはここでしか買えない。そしてこの建物は、国の重要文化財に指定されている。
ちょうど8/7は北海道の七夕だったので、短冊が飾ってあった
これは、裁判の様子。網走監獄博物館内は、蝋人形が当時の様子をリアルに再現してくれる
地の果てなので食べ物は自給自足。受刑者たちが自分達の食事のために、味噌や醤油を作る施設がある
オソマ!
看守さんたちが暮らす舎房。つまりわたしのゴールデンカムイにおける推しがかつて住んでいた家である。正直ここがいちばんテンション上がったので写真は50枚くらい撮った。落ち着いて欲しい。
看守さんたちは家族でここで暮らしていた
洗濯セット。外の井戸や洗濯物干しと併せて、生活感がすごい。
1LDKの造りで、奥の和室には蚊帳がかかっていた
中に入れるタイプの指定文化財
こちらも重要文化財に指定されている、あの有名は舎房及び中央見張所。五翼放射状房と呼ばれる、ここを中心に5つの長い舎房がびゃーって伸びている。
あの有名な脱獄王だ!
ごはんとクオッカちゃんを受け取るための、ちっちゃい扉
受刑者たちのお風呂タイムを見守る
ここは、土方さんと犬堂典獄が鉄鎖ダンスバトルデスマッチをしたり地下にのっぺらぼうが隠されていたりした場所
ダンスフロアっぽいんだよなあ
受刑中にいらんことしたらぶちこまれる懲罰房。この狭くて暗いところで5日間過ごす上にごはんは重湯のみだったそうで、たいへんキツイ。海賊房太郎が上ヱ地をボコボコにしちゃったときに入ってた場所。
他にもたくさん見て回ったのだけれど、終わりが見えないのでこの辺で
また来るわよ〜!

終始大興奮で見学をした網走監獄博物館であった。
そして私はここで大きなうっかりに気付くのである。それは上陸時点からハイテンションのあまり、帰りのバスの時間を確認していなかったのである。
バス停の時刻表を確認すると、網走駅に帰るバスは、今から約2時間後。…2時間後?!
どうしたものかと隣にある逆方向に進むための時刻表を確認すると、なんと20分後に来ると書いてあるではないか。こっちの方向にあるのは、オホーツク流氷館と、北方民族博物館。どちらか1つの施設なら見学できるくらいの時間があり、そしてちょうどいいくらいに帰りのバスに乗れるのではないか?
思わぬハプニングであったが、昨日に引き続き北方の民族についてより詳しく知りたいと思い、北方民族博物館の方へ出発するのであった。
ちなみに、アイヌ文化の研究員先生も、北海道の民族や文化を知るためには1つの施設だけでなく色んな場所を訪れてみると良いと教えてくださった。

北方民族博物館

そんなわけで急遽来訪を決めた北方民族博物館だったが、ここがまためちゃくちゃに良かったのである。

空がたかい!!
こちらの博物館にはアイヌ民族だけでなく、イヌイトやエスキモー、ウイルタやサミなど、北方に住む民族たちの伝統文化を伝える資料がたくさん展示されている。なんせ衣装がすっごいかわいい
イヌイトの竪穴住居。流木で穴を掘り、クジラの骨を柱にしている。
オホーツク文化のゆるくてかわいい彫刻。あるとき突然消えたオホーツク文化、まだまだ謎が多いらしい。
スリッパとかももふもふでかわいいのだ
ちょうどイヌイトの壁掛けと先住民アート展が開催されていたのでこちらも見学。マークゴンザレスの作品みたいなゆるい可愛さ

駆け足での見学になったのが心残りだが、非常に興味深く、そして素晴らしい博物館であった。網走監獄を見学した後は、すぐ近くなので是非訪れて欲しい。
お土産にイヌイトのヨーヨー(なんかびゅんびゅん回して遊ぶ)を買った。

網走 鮨Dining KIYOMASA

無事ちょうどいいタイミングの帰りのバスに乗り、網走駅まで無事に帰還。ホテルにチェックインして一息ついたところで、今夜もパーティーである。
札幌の友人に教えてもらった網走オススメ居酒屋の中から、今回はカウンターで寿司をキメる贅沢なことをやってやるのだ。

網走で一人カウンター寿司をキメると、大人になったなあと思う
そしてこのオホーツク海の宝箱を開けたかのようなお寿司たち。口の中に入れてから飲み込むのがもったいない
これは網走の、流氷クラフトビール。オホーツク海の流氷を使用しているそう。ちょっとしょっぱいのが良い感じ
ホテルで貰ったクーポンで、なんと季節の品を一品サービスしてもらえる。このエビ、何がすごいってこの頭のとこの内臓が、「すごい」。

オホーツク海を見ながら露天風呂〜就寝

本日の宿はこちら。網走駅からバスで2駅くらいの場所で、わたしはうっかり駅前かと思ってちょっと歩いたのであった(全然歩ける距離ではある)。
朝日と共に目覚めた早朝から、大移動したり歩き回ったり萌えちぎれたりのクタクタの身体を、オホーツク海を見ながら入れる露天風呂でゆっくりと癒す。遠くに海鳥の鳴き声が聞こえる。お湯はトロっとした天然温泉で、これがまたしみじみと心地良い。

これは夜に無料で食べさせてもらえる、禁断の夜鳴きそば。これのために晩御飯は軽めにしたのだ
温泉を出たところの休憩スペースには漫画がいっぱいある。記念に北の大地のダンディデュオを撮影した。君たちのおかげでここまで来れたのだ
クッタクタやで!

次回はいよいよ最終回!もうひとふんばり網走観光!えっ?!まだ行き足りないところがあったというのです?!最後までおたのしみに!

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