海を渡る、という決断をしない、という決断について。
本間です。
さて、色んな人にご心配をおかけしてしまったようです。
海外へのチャレンジ、
海を超えてSAKEをつくるという期待、
なんか、そういうものを感じさせてしまったのかな、という気がします。
結論としては、僕は日本に、丹波に残ります。
いつか何かのチャンスがあれば、行くかもしれませんが、少なくとも、それは今じゃない。
今やるべきことじゃない。
実は、僕は海外への憧れは殆ど無いです。
中学生の頃、アメリカに2週間ほどですが、ホームステイしました。
刺激的で、楽しい経験でした。
ホストファミリーは好きでしたし、居心地も良かったです。
でも、別に日本でいいな、
と思いました。
そこから、僕にとって、海外への憧れみたいなものは、なくなってしまいました。
では、なぜ今回悩んでいたのか、
それは2つ、理由があります。
一つは、海外でSAKEをつくることは、間違いなくエキサイティングだということ。
日本では酒税法の規定上、出来ないSAKEづくりがあります。
それを飛び越えて、あらゆることが出来るし、
まだそこにないものを生み出すということに強い喜びを感じる僕にとっては、ものすごく魅力的に映るのです。
もう一つが、僕を誘ってくれた人が、素晴らしく素敵な、僕の尊敬する偉大な醸造家だということ。
海外でひとり孤軍奮闘する、とても格好いい先輩醸造家です。
ほんとうにタフで、パワーがあって、チャレンジングで、勇気のある、
めちゃめちゃかっこいい醸造家です。
心から応援しているし、
彼と一緒にSAKE造りできたら、どんなに楽しくて刺戟的だろうかと、強く思います。
だから、彼からの誘いを断るのが、心苦しくて、そして、やっぱり彼と造りたかった。
彼の新しい挑戦を、共に傍らで共有したかった…
だから、僕は迷ったし、悩みました。
でも、それを僕は選ばない、という結論を出しました。
理由としては3つ、
まず1つ目は、11月に嫁が出産を控えていること。
現地で産むことも、新生児を育てることも、現実的ではないと考えました。
なにより、それは僕以上に嫁に負担をかけてしまう。
僕の人生の決断で、彼女を振り回して、彼女を苦しめることは、やっぱりあり得ません。
2つ目が、僕ひとりでカナダへ行くことは、やっぱり出来ません。
妻と、新生児含めた子ども3人を、丹波に残していくことは出来ません。
何より、僕自身が家族と一緒に居たい。
その時間を失うことは、僕は嫌です。
最後、3つ目が、こうやって海を渡ることを迷う中で僕の麹屋が自分の想像以上に、多くの人に期待してもらっていて、応援してもらっていることに気付いてしまったこと。
僕のチャレンジを、応援して真剣に考えてくれる友人が、こんなにたくさんいるのに、
それを捨てて行くなんてことが、どうして出来ましょうか。
本当にこんなチャンスは、人生で一度あるかどうかだと思うので、すごく悩みました。
でも、やっぱり僕は家族との時間を選びたいと思いました。
家族との時間を失うなら、僕は、一生、ずっと後悔し続けます。
それこそ、悔やんでも悔やみきれません。
だから僕は、海を渡らない。
僕自身の望みの為に、海を渡るという決断をしません。
ほんとに、ご心配と応援と温かい言葉をたくさん、ありがとうございました!
僕は、僕一人の人生のチャレンジよりも、家族との時間を選びます。
それが僕の幸せだし、
それこそが僕の本当の人生のチャレンジだからです。
もし、何か新しいチャレンジする時は、それは家族と一緒です。
妻や子たちが応援してくれること、一緒にチャレンジを望んでくれること、
それが僕のパワーの源です。
この人生を生き続けることができる、その数少ない源です。
僕は、家族が居なければ、多分きっと、いまこの世にいません。
だから僕の人生は、家族と共に在りたいんです。
家族の応援無しに、、僕が何かを為すことも、何者かに成ることも叶いません。
今家族を蔑ろにすると、多分僕は一生、それを後悔し続けます。
だから、僕は日本に残ります。
しかもこれだけ期待と応援をしてもらってるこの麹屋の事業を今投げ出していくような、そんな不義理なこともしたくありません。
日本で広げた風呂敷をそのままで、中途半端で投げ出すような男が、海を渡って何が成せましょうか。
だから僕は僕の果たしたいと思ったことを為してから、次のステップに進みます。
その時は、もちろん、家族と一緒に。
麹屋頑張るから、安心して応援してください!!!!💪
(色んな感情が爆発して31歳のおっさんがボロボロに泣きながらnote書く吉日)
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