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NFTアートの世界に飛び込んでみたら、世界中に自分の作品が売れていったお話

みなさんこんにちは!
はやとです。

最近、Twitterのトレンドにも入って話題になっている、NFTについて、ひたすら知ってる事をまとめてみました。

だいぶ長文になりますが、読みたい箇所だけお読み下さい。

VRアート作品が約1300万円で落札

世界的VRアーティストの、”せきぐちあいみ”さんのVR作品が、先日約1300万円で落札されました!!
リアルタイムに眺めていましたが、見ている方もワクワクしてしまいました!海外では更に高額な落札の例もありますが、日本人としては、せきぐちさんのVRアートが落札されたことは本当に嬉しいことです!!


プロフィール

NFT界隈では、Saruという名前で活動しています。
主に、3DCG、2D手描き、写真の3つのコレクションを展開しています。

現在は、3つのマーケットプレイス、
Foundation.appRarible.comOpensea.io
に作品を並べています。

NFTを販売し始めてから執筆時点まで約3週間で、Foundation.appで1作品、Openseaで7作品、合計で8作品 落札頂きました。

Discordで、ファンコミュニティー的なのを立ち上げたので、質問がありましたら、こちらでご連絡ください。

それでは、そもそもNFTとは何かから話していきます。

NFTとは

NFT = Non Fungible Token = 非代替性トークン

つまり、他に代える事ができないと、証明できるものです。

所有者が明確な、他に変える事ができないもの
<<代替不可能なものの例>>
絵画
NFT

<<代替可能なものの例>>
法定通貨(日本円や米ドル)
仮想通貨(ビットコイン)

では、どうやって代替不可能&所有権を証明するかと言う、ブロックチェーンという技術が関わってきます。

ブロックチェーンとは

分散型帳簿

実際にお店でモノを買うと、お店の人は、いつ誰がいくらで何を買ったかを帳簿につけるかと思いますが、ブロックチェーンでは、この技術に参加している参加者が同じ帳簿を共有して管理しています。

その為、悪さをしようとしたときに、現実では一つの帳簿しかないので、書き換えてしまえば分かりませんが、ブロックチェーン上では、いつ誰が何を書き換えたかが、すべての参加者が持っている同じ帳簿に記載され、それを、全員が常に確認しているため、改ざんが非常に困難です。

この技術を利用して、唯一無二のモノであることと所有権の記録を証明しているわけです。

また、この技術を使い開発されたイーサリウム(ETH)というプラットフォームを活用することで、その上にサービス開発者がサービスを立ち上げることが出来ます。
またイーサリウムには、スマートコントラクトという技術が採用されており、ユーザー間やサービスが設定した、契約を自動で執行し、改ざん出来ないようにする事ができます。

これらの技術により、NFT=非代替トークンを作成、取引することが実現しています。その為、ほとんどのNFTマーケットプレイスは、このイーサリウム上で開発され、存在しています。

主要NFTマーケットプレイス

NFTに興味を持って、記事を読んで頂いている方がほとんどだと思うので、話をNFTに戻します。

まず、現在NFTマーケットプレイスが続々と立ち上がっていますが、その中でも特に有名で、多くの方が利用し、僕自身も利用しているマーケットプレイス比較してみます。

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以下に、それぞれのUIが分かるように、アーティストページへのリンクを貼っています。

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ガス代とは

先程の表でガス代と出てきて、なんだそりゃと思った人もいるのではないでしょうか?

ガス代は、Gas価格(GWEI)とGasリミットというものによって決定します。

Gas価格(GWEI)

これを高く設定すればするほど、完了するまでの時間が早くなりますがガス代はもちろん高くなります。オークションの入札など今すぐに誰よりも先に通したいときには高く設定したりします。
現在の参考ガス価格を載せているウェブページがいくつかありますので、参考までに載せておきます。変更はできますが、完了までに相当時間がかかったり、逆に安すぎると成立しないということがおきますので、理解するまではできるだけ変更しないことをおすすめします。

Gasリミット

Gasリミットとは最大どのくらいまで払うかという限度額のようなものです。
こちらを低く設定しすぎると、ガス欠とよばれる、ガス代だけ消費し、トランザクションが成立しないということが起きるので、ここは本当に初期設定のままにする事を僕はおすすめします。
一番最初にケチって低くしたら、ガス代だけ飛んで無くなっていきました。

ガス代の解説は、YUUさんの解説記事が詳しいのでぜひ読んでみてください!
ガスが何か分かったら必ずここに戻ってきてくださいね🐒

MINTとLIST、そしてウォレット

NFTの作り方を話す前に、NFTを作成販売する上で、必ず出てくる、MINT、LIST、そしてウォレットという言葉について簡単に解説します。

MINT

MINTとは、あなたが作ったアート(写真や動画、絵画やGIFなどなんでも)を、ブロックチェーン上に記録することです。この時、データの他に作成者情報や所有者情報も同時に記載され、この時点ではあなたの所有権になっています。

LIST

LISTとは、MINTされたあなたが所有しているNFTをマーケットプレイス上で、販売可能にする事を言います。マーケットプレイスにもよりますが、オークションや定価販売など多様な販売方法があります。
LISTされていない状態だと、マーケットプレイス上では見ることは出来ますが、非売品として入札(オファー)だけ受けることが出来る状態になります。

ウォレット

仮想通貨やNFTの保持・送金を可能にするものです。所有権の話を上でしましたが、この所有権には実際の名前ではなく、このウォレットのアドレス(固有ID)で記載されます。その為、このウォレットのパスワードを忘れてアクセスできなくなったり、人に盗まれてしまうと、全ての保有仮想通貨やNFTなどの資産をなくすことになるので、本当にお気をつけください!
お財布を落とさないようにするのと同じですね。

MetaMask

どんな取引にも基本的にこのウォレットが必要になってきます。ウォレットには、ソフトウェアウォレットやハードウェアウォレット、Chrome拡張機能やスマホアプリ用のウォレットまで様々です。
もしNFTを作ってみたい、買ってみたい方は、どのマーケットプレイスでも使える、キツネの顔でおなじみ、MetaMaskというものを使うのが現時点では一般的です。こちらは、Chromeの拡張機能やスマホアプリで使えます。

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NFTの作り方

ここでは、どうやってあなたのアートをNFT化できるか解説します。
それぞれのプラットフォームでやり方が違いますが、RalibleとChocomintを例に解説していきます。

Rarible

Raribleに関しては、Raribleの社員の方からお願いされ翻訳した物があるので、そちらをご覧ください!


Chocomint

それでは、Chocomintという最近新しく出てきたサービスのご紹介をします。まだ、αテスト中なので、新しい物好きの方はご自身の責任でトライしてみてください。

Chocomintには、オリジナルのコントラクト上にNFTを簡単にMINTし管理できる、Chocofactoryという機能があります。このコントラクトについては、この次の項目で説明するので、コレクションやNFTを入れる箱とでも思っておいてください。

まず、このChocofactoryにアクセスするとこのような画面が出てきます。

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Mypage = NFT管理画面
Docs = 仕様書
Connect = 自分のウォレットと繋ぐ

そして、自分のNFTを保存したいウォレットをConnectボタンを押して、ご自身のウォレットを選び繋いでください。

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MetaMaskをクリックすると、Chromeなどの拡張機能が開き、以下の様に署名を求められますので、クリックしましょう。

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接続後Mypageか右上のウォレットボタンを押すと、以下のようなコントラクト管理画面が出てくると思います。
自分の場合は、既にSaru Tokenというコントラクトがあるので、表示されていますが、初めての方は、まっさらかなと思います。

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まずは、NFTをMINTするコントラクト(箱のようなもの)を作成する必要があるので、Newボタンを押しましょう。

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こんな画面が出てきましたか?
こちらで、どこのネットワークにコントラクトを作成したいか選択、コントラクトの名前(マーケットプレイス上ではコレクションの名前になります)、そして、Symbol(3-4文字の大文字アルファベットが殆ど)を入力します。
Saruのメインコレクションは、以下のように作りました。
ネットワークは、やりたいことによると思いますが、僕はイーサリウムのメインネット上に構築したいので、Mainnetを選びました。

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そして、Saveを押すと、下の画面に戻ってきて、今入力したコントラクトが表示されていると思います。その、コントラクトのボックスをクリックしてください。

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そうすると以下のような画面になるかなと思います。
コントラクトを作成したばかりなので、NFTsのところには何もなく、右上の僕の画面ではDeployedとなっているところが、Depoyとなっていると思います。

※デプロイとは
イーサリアム上にコントラクトを残し、本番稼働できる状態にすることです。

入力項目に問題なければ、Deployを押しましょう!

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そうすると、メタマスクが再度立ち上がります。
今回は、実際にコントラクトを記載するので、ガス代がかかります。
執筆時点では、約$38(約4000円)になってますね。
ガス代は、常に大きく変動しているので、安いタイミング見つけてデプロイしましょう!

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確認を押して以下のような画面が出たら、トランザクションの発行に成功です。

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ちなみに、上のCheckボタンを押すと、Etherscanというページに飛び、今発行したトランザクションがあとどのくらい掛かりそうかの予測や、状況を確認できます。pending(保留中)となっているところが、Success(成功)になれば、トランザクションの完了、デプロイの完了です。

さて、ついにトークン(NFT)の登録をするときがやってきました。
NFTsの下にあるNewボタンを押して、早速登録していきましょう!

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下のような画面が出てきたら、各項目を入れていきましょう!
Image, Animarion URLの部分は、真ん中の写真のアイコンクリックすると、データをアップロードできます。

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Token ID:管理番号のようなものです。今回は一つ目なので1になってます。
Name:作品名
Description:作品の説明
Image:NFTにしたい画像、動画を入れられます。ここのファイルがサムネイルになります。動画の場合は、Opensea上では動くことを確認済み
Animation URL:画像、動画、オーディオ、 3Dファイル(GLB)などを入れられます。と公式にはありますが、僕には違いがわからないです。
コチラだけに、動画を入れて上のImageに何も入れないと、サムネイルが表示されないです。そのため、こちらにメインのファイルを入れたい場合は、上のImageにも、画像又は同じ動画ファイルなどのサムネイルになってほしいものを入れましょう。

参考までに、Saruの作品を例に、何を入力したら各マーケットプレイスでどう見えるか、表示しておきます。

入力例

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OpenSea

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Rarible

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さて、やっとMINTのお時間です!
先程の項目を全て入力しSaveを押したら、またこの管理画面に戻ってきていると思います。tokenIdの欄に”1”、Nameの欄に先程入力した作品名が載っていることかと思います。

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問題なさそうであれば、1の左横にある□をクリックして、選択状態にしたら、Saveの右横のMintというボタンを押してください。

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また、MetaMaskが立ち上がり、承認画面が出てきますので、トランザクションを発行しましょう。ここでも、ガス代がかかります!
今回のガス代、執筆時点では900-1500円くらいでした。
基本的には、毎回作品をMINTする際にはガス代がかかります。

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トランザクションが完了したら、ページを再読み込みし、一番右のMintedのところに緑のチェックマークがついていれば、MINT成功です!

初ミント、おめでとうございます!!

この時点で、OpenseaやRarible上に表示されているはずです!
ご自身のウォレットを各マーケットプレイスで確認してみましょう!

↓Openseaの場合はこちら

NFTのLIST(販売)

既にOpenseaやRarible上では自分のウォレットに表示されているかと思いますので、

Openseaだと以下のSell (売る)というボタンから

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Raribleであれば、右下のPut on saleというボタンから販売可能です。

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どちらも、価格を決めての定価販売や価格を決めない、オークションなどの形式があります。
Openseaの場合、一番最初にListする際にだけガス代がかかりますが、Raribleでは、毎回List時にガス代(執筆時点で800-1000円)程かかります。
オークションの場合、(Openseaだと1ETH(執筆時20万)以下の入札の場合)入札をアクセプトする段階で、ガス代がかかります。

ちなみに、OpenSeaでコレクションを編集(トップバナーやアイコンなど)し、販売したい場合は、Contract Addressをコピーして、以下のページで貼り付けてsubmitすることで登録することができます。
Rarible上では、Rarible以外で作ったコントラクトのコレクションは、デザインなど、現状変更できないようです。それが必要な場合は、Rarible上で、カスタムコレクション(トークン)を発行する必要がありますが、執筆時点だと$700-$800(8-9万円位)かかると出ていたので断念しました。

あとは、TwitterやInstagram, Discordなどで発信しコレクターの方にあなたの作品に気づいてもらえれば、いつか売れていくかと思います!!

Good Luck

日本初!? Crypto Art Fes

また、2021/4/10から開催予定のCrypto Art Fesには、多種多様なNFTアーティスト、コレクターの方が参加し、90組超 320以上の作品をバーチャルの世界で作品を展示する祭典です!
色々なイベントも行う予定なので、是非週末はStay VirtualでNFTの祭典に立ち寄ってみてはいかがですか?
(ちなみに、Saruも出展させて頂く予定です。是非、立ち寄って見つけてみてくださいね!)

また、Ralibleの社員が始め、僕自身もモデレーターをやらせて頂いている日本NFTアートクラブという、Discordもあったりします。


まとめ

感想としては、びっくりするほどDiscordのコミニティが強く、どんどん新しい繋がりや、アーティスト同士のコラボが起きていることにびっくりしました!
NFTという盛り上がりは一時的な可能性もありますが、普段繋がることのなかったような世界中のアーティスト同士の新しい繋がりや、コラボは絶対にアーティストにとって最高の状況なのではないでしょうか!

細かいことはかなり簡略化して書きましたが、だいぶな大作になってしまいました笑
最後まで読んでいただいた方、本当に神です🐵
もし少しでも参考になったよという方は、noteの❤とシェアを頂けますと幸いです!

また、TwitterやDiscord、各マーケットプレイスでフォロー頂けますと幸いです。

最高のNFTライフを!

※筆者の執筆時点での調査をもとに書いた備忘録のようなものなので、参考程度に思って頂き、一度ご自身で最新の情報を調べてから、実行して頂くことを強くおすすめします。





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