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自分の過去と向き合う

かつて、究極という名を冠したメロンパンを焼いてました

1日に300個売れた看板商品でした

それは、あちこちで書いてきましたが、僕らがお店を続けていく事が困難になり、このまま自滅するか、抜本的な改革を以て軌道修正をする賭けに出るかの選択を迫られた頃

悩んだ末改革を選んだ僕らは、当時の金看板商品であったこのメロンパンを焼くことを放棄し、いまの僕らの在り方に繋がる道を歩き始めました

あれから、多分7〜8年が経ちます

あの頃のことを思うと、これまでずっと気持ちは落ち着く事はなかった

ただがむしゃらだったなあと思うばかりでした

だからこの7〜8年の間、僕はこのメロンパンを避けてきました

お客様からメロンパン焼かないの?とか、家族みんな大好きだったとか、今中学生の子が小学生の時よく食べた、とか、また焼いてよー、楽しみにしてるからさ、とか

これまで何度そんな話を聞いたかわかりません

それを聞くたびに、正直気持ちは複雑でした

だけど、数日前にふと思ったんですよね

整理が必要だと

いろんな思いや経緯があるとはいえ、メロンパンに罪はなかった

そう思えるようになりました

焼いてみてどう思うかは、今はわかりません

だけど、この7〜8年の間に自分が重ねてきたことを以て、今思うメロンパンを焼いてみたいと思います

#究極のメロンパン
#和歌山パン屋

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