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早朝散歩という革命

毎朝の散歩、という発見は、僕にとって本当に大きかった

それはもう、ある種の革命といっても過言じゃないくらいにー

今日をもって僕たち家族は、住まいの拠点をいよいよ移すことになりました

僕の記憶に間違いがなければ、恐らく7年前のちょうど今頃、

娘がその年の春からこども園にお世話になるのをきっかけに、

今日まで暮らしてきたマンションに引っ越してきました

記憶に間違いがなければ、と書いたのは

当時の大半が、実はおぼろげ、なんですよね

仕事に翻弄され、家族との生活そのものにまで、自分の余裕のなさが影を落としていました

昨年書いたクラウドファンディングの記事に、そのあたりの経緯は書いたのですが

そこから、既存のパン屋の経営スタイルからの脱却を決意し

ついには自分の人生との向き合い方にまでその思いは派生しました

そんな時期を過ごしたのが、このマンションでした

毎朝、その住まいから、お店に通ってきたわけですが

徒歩二分とかからないこの距離を

敢えて遠回りして散歩する時間を、僕は心底気に入ってました

朝の早いパン屋の仕事前の時間です

当然町は静まり返ってます

でも、そこには、昼間には出会えない環境がありました

暗がりの中、ポツンと灯る、玄関先の灯りがとてもきれいだったこと

パン屋よりもっと早い時間から働いてくださってる牛乳屋さんや新聞配達の方と、すっかり顔馴染みになれた事

お年寄りの方の一日の始まりがこんなにも早いなんて、それまで気に留めたこともなかったですし

年末年始になると代行のタクシーが目に付いたり

仕込みの始まっているお弁当屋さんの香りの良さにお腹が鳴ったり笑

そうそう、いつも見かける路地の猫のかわいいこと

パン焼きのない日、少し遅い時間だと、顔なじみのワンちゃんが大歓迎してくれるのは本当にうれしかったなぁ

そんな街を、一人で眺めてると

人の数だけ暮らしがあるなぁと、つくづく思うんです

みんな日が昇ったら、またそれぞれの一日に向かうわけで

みんな、夕べがいい時間だったとは限らないですよね

忸怩たる思いで仕事に向かう人も沢山おられる事でしょう

それでもみんな、自分なりに折り合いをつけて、その日に向かいます

ちょっとその日常を想像してみると、なんだか人に対して優しい気持ちになれるんですよね

こんなこと書くと笑われるとは思うんですけど

散歩で人生は変えられます

四面楚歌な気がしてる人は、ぜひ試してみてください

きっと活路が見つかると思います

僕が救われた、あの玄関先の灯りのように

僕らも新しい住まいで、その灯をともしていこうとおもいます

#散歩
#和歌山パン屋
#寧暮

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