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最近の記事

OpenZeppelin V5.0 を読み解く

10月6日にOpenZeppelin の Version 5.0 がリリースされました。後方互換性がない破壊的変更が多いため、なにも考えずにリリースすると大変なことになりますが、バージョン5になって数々の機能追加がされています。Solidityエンジニアは最新の機能にキャッチアップするべく、追いついていきましょう。 ガス効率の改善公式ドキュメントによると、V5 では、今までと比べてガス効率が平均9.63% 改善されたようです。これはありがたいですね。今までOpenZeppe

    • Ethereum の Native Staking と、 EigenLayer のリステークについて

      昨今、LSDFi といわれる、Ethereum のステーキング報酬を利用したDeFiが流行っています。LSDFi において、Native Staking はステーキング報酬の原資として非常に重要であり、多くのLSDFi が Native Staking をする人に優遇を与えています。 また、Ethereum の Merge が始まった直後は 直接 Validator のサーバーを家に建てて Linux 上で運営するしかやり方がなかったですが、昨今は便利な Staking a

      • Ordinals の魅力! ビットコインに刻むNFT

        昨今、世界的にOrdinals というビットコイン上のNFTが盛り上がっており、今後、日本でもこの波が来ると思います。NFTという文脈において、Ordinals はかなり革命的なものだと思っており、私もOrdinals に現在どっぷりつかっています。 ですが、そもそもOrdinals って何? Ethereumの普通のNFTとは何が違うのかわからないことも多いのではないでしょうか。ここでは、今までEthereumのNFTに触れてきたけどOrdinals 知らない人に向けて、

        • 仮想通貨、NFTハッキング対策マニュアル。資産を守る9つのポイント

          暗号資産やNFTを管理するうえで、セキュリティの重要性はとても重要です。たとえばNFTを使って数百万円の含み益が出ました、、それが一夜にして消えることもあるのがこの世界。あなたの資産を守ることが出来るのは、あなただけです。 この3つは面倒くさがらずに行うこと。今すぐ!色々なことを覚えるのが面倒くさい、わかります。それではこの3つをやってください。既にやっている人は、更に興味がある場合のみ次の章に進んでください。この3つを行うだけで、95%以上の盗難を防ぐことが可能です。

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        • スタートアップ
          2本

        記事

          2022年のNFT市場のふり返りと、2023年に訪れるNFTのトレンド三選

          2022年も終わり、2023年が始まりました、皆さんいかがお過ごしでしょうか。2023年がこれから始まるので、NFTの2022年のおさらいと、2023年の私なりの予想をしていきたいと思います。 国産ジェネレーティブNFTが大きく盛り上がった2022年まず、2022年は国産NFTの市場が大きく開き、新しい市場が開拓された年と言えるでしょう。NFTの購入者数は、2021年の2000名から、2022年は16000名と8倍以上に大きくなりました。私は2021年からNFT市場におりま

          2022年のNFT市場のふり返りと、2023年に訪れるNFTのトレンド三選

          伸びるNFTプロジェクトを作るための思考法 前編

          最近、NFTプロジェクトの企画にあたり、エンジニア面だけでなく、ビジネス面での相談が増えています。現状、NFTのエンジニアに関してはある程度の知見が溜まってきたと思いますが、事業者の一番の悩みは「NFTを販売し、その先成功に導くこと」であるとヒシヒシ感じています。 いわゆるジェネレーティブNFTに関して、一昔前と違い、ただ発行するだけで売れるような簡単な環境ではなくなっていますが、現在でも大きく成功しているプロジェクトが複数出てきており、ほかの業種に比べるとまだまだフロンテ

          伸びるNFTプロジェクトを作るための思考法 前編

          盗難を防止するNFT「ERC721AntiScam」。より安全なNFTの世界を目指して

          NFTはとても楽しい世界ですが、残念ながら詐欺も多いです。 日々たくさんのNFTが盗まられており、なかには1000万円レベルの盗難も・・・ 盗難防止・詐欺対策のため、様々なプロジェクトが啓発活動をしていますが、この世界は詐欺がとても多いです。なぜなら、盗む側は(逮捕リスクなど)が極めて少なく、そのため精巧なWebサイト・精巧なDMなど手口も多様化しているからです。 それでは、我々は盗難・詐欺に対して打つ手がないのでしょうか。いや、それは違います。この度、 NinjaDAO

          盗難を防止するNFT「ERC721AntiScam」。より安全なNFTの世界を目指して

          NFTの消えない画像を支える技術、 Arweave

          先日、YAMATOがOpenSeaから削除された件で、 NFTの画像データに関する話題が持ち上がりました。 そもそも、NFTというのは「トークン」であり、大半の(フルオンチェーンを除く)NFTにおいて、画像自体はブロックチェーンに刻まれないため、外部サーバーに保存していく必要があります。現在、主流なのは「IPFS」と呼ばれるサーバーに画像データを置き、NFTトークンは画像データをIPFSから読み込みます。 このIPFSというのは、サーバーを各地に分散させることにより、一つ

          NFTの消えない画像を支える技術、 Arweave

          SBT(Soul Bounded Token)。NFTの新しい形

          2022年9月8日。 Kawaii Meta Collage では SBT(Soul Bounded Token)と呼ばれる転送不可能トークンを、NFTホルダーに送りました。 NFTをそれぞれ、1枚・3枚・5枚・10枚持っている方に配布しています。 今回発行したSBTはこちらです。 https://opensea.io/assets/matic/0x7488c29913b5568d46226530cd0600bc96e12228/0 今回、耳慣れない言葉であるSBTと、

          SBT(Soul Bounded Token)。NFTの新しい形

          VLCNPのPublic Saleに来たBotと、今後の運営がとれる対策について

          2022年8月2日、VLCNPのPublic Saleがありましたが、700枚ほどのNFTが数十秒で、Botに買われてしまってPublic Saleが終了しました。今回、Public SaleにおけるBotの解説と、運営がとれる対策について説明します。 まずはじめに、今回のVLCNPのプレセールにおいては、11111枚中、10000枚以上が買われており、Public Saleに放出したのは全体のうちの10%未満でしかありません。そのため、全体の9割以上は運営の狙っている人に

          VLCNPのPublic Saleに来たBotと、今後の運営がとれる対策について

          海外のNFTフリーミントでハッキングにあわないためのセキュリティマニュアル

          今、海外のNFTは無料でミントできるFreeMintが主流です。FreeMintはガス代のみで手に入れることが出来、うまくいけば1ETH以上の利益を出すことが可能になっています。 ですが、このNFTフリーミントは詐欺が多いです。運営のよくないコントラクトを踏んでしまうことにより、自分のウォレットのNFTが盗まれてしまうことがあります。 なので、今回、海外NFTを狙う人向けに安全にミントする方法とコントラを読む上でのポイントをお伝えします。 この情報は、上級者向けであり、

          海外のNFTフリーミントでハッキングにあわないためのセキュリティマニュアル

          NFTのチェーン移動を体験してみよう(omni chain)

          皆様。いかがお過ごしでしょうか。楽しいNFTライフをエンジョイしていますか。 この度、私がエンジニアとして関わっているベリロンタウンが、OmniChain として Ethereum - Polygon 間の移動に対応しましたので、これを機にチェーン移動を体験してほしくて記事を書きました。 今回、LayerZero という技術をNFTに埋め込んでおり、この技術を使うと、対応しているあらゆるチェーンにNFTを飛ばすことが出来ます。 今のところ、EthereumとPolygonに

          NFTのチェーン移動を体験してみよう(omni chain)

          MerkleTreeを利用して、ホワイトリスト付きNFTコントラクトのガス代を大幅に圧縮する

          昨今のNFTプロジェクトを運営する中で、ホワイトリスト機能はほとんど必須となっています。ホワイトリストとは指定されたwalletのみ購入できる機能で、これをもとにセール期間まで盛り上げていきます。 ですが、イーサリアムチェーンでデプロイする場合、ホワイトリストをコントラクトにいれるためには多額のガス代が必要になってきます。たとえば、Love Addicted Girls では、ホワイトリストを入れるために2ETH (1ETH x 2回) のガス代がかかっています。 昨今、

          MerkleTreeを利用して、ホワイトリスト付きNFTコントラクトのガス代を大幅に圧縮する

          ジェネレーティブNFT 発行用オールインワンプログラム 「NFTboil」 を公開しました

          2022年にはいり、日本のジェネレーティブNFTプロジェクトは大きく盛り上がっています。たくさんのプレイヤーがNFTに参入し、またユーザーも大きく増加することが予想されます。 今後、世界のNFT市場で日本プレイヤーが戦うためにも、日本のNFTプロジェクトを伸ばしていく事が重要です。 ですが、日本のNFTを始めたい優秀な事業者やクリエイターは多数おりますが、NFTのコントラクトをはじめとしたNFT に関するシステムは未整備のままです。 海外においては、貫通やハッキングといっ

          ジェネレーティブNFT 発行用オールインワンプログラム 「NFTboil」 を公開しました

          Astar Networkチェーン 初心者向け使い方

          皆さん、こんにちは。Hayattiです。 最近、私はAstar Networkチェーンに注目しております。日本人で深くブロックチェーンに携わっている人であれば名前を知っているかと思いますが、まだ触っていない人がほとんどではないでしょうか。この度、私の方でAstarNetworkチェーンへの参入を決め、おさわりしてきましたので、やり方を日本語でシェアします。 Astar NetworkとはAstar Networkとは要するにイーサリアムやPolygonのようなブロックチェー

          Astar Networkチェーン 初心者向け使い方

          数GB以上の画像ファイルをIPFSに上げる方法(Local IPFS Node 使用)

          ジェネレーティブNFTプロジェクトを立ち上げる場合、数千枚の画像ファイルを利用するため、たびたびファイルサイズが数GB~数十GBになります。この場合、通常の方法でIPFSにアップロードするとほとんど何らかの理由で失敗します。 非常に大きな容量のファイルをアップロードするのに一番良い方法は、まず自分自身でIPFSのサーバーをローカルに立ち上げ、そしてLocalでアップロードしたファイルを外部のIPFSサービス (pinata, NFT Storage) に同期することです。も

          数GB以上の画像ファイルをIPFSに上げる方法(Local IPFS Node 使用)