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ちいかわと「脂肪と言う名の服を着て」

ちいかわのモモンガを見ていて、
安野モヨコのこの漫画を思い出した人はいないだろうか?

「脂肪と言う名の服を着て」は90年代に描かれた安野モヨコの作品だ。
肥満気味の主人公が、痩せれば幸せになれると盲信し、過度なダイエットの末、理想の体型を手に入れる。しかし、心は太っていたときのままとり残され、そのギャップから心を病んでいく。
いわば、外見と中身のギャップがこの作品の肝だ。

モモンガ 可愛い見た目を手に入れたでかつよ

話をちいかわに戻すと、モモンガには、その外見と中身とのギャップがある。
モモンガは、見た目はもふもふで可愛いのだが、性格は、威張りん坊で、どこかやさぐれた感じがある。
実は、可愛らしい外見のモモンガが、その身体をでかつよというキメラに乗っ取られているため、外見と中身のギャップが生じてしまったのだ。
そのためモモンガの性格は可愛いとは対極で、偉そうに威張っては人に命令したり、ラーメン店から追い出されたりと、でかつよのままなのだ。しかしモモンガは、日々色々な経験をしながらも、内面から可愛くなろうと努力している。
そんなモモンガに幸あれと祈りつつ、思いもよらずでかつよになってしまった、本当のモモンガの気持ちを思わずにはいられない。





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