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書き手として

小説を書いていると必ず壁にぶつかるものである。どんなことでも壁というものが存在している。壊そうと思えば壊せるかもしれないが、実際のところ難儀である。長年素人の書き手だが、何度か壁にぶつかっては考える。思考が止まることはないけど、何かが違うと妙な違和感を感じ取る。

妙な違和感が無くなったとき、次のステップに跳べる。それがいつなのか自分自身も良くわかっていない。ふと気付きたとき、第二幕の幕が上がってることが多かった。新たな舞台に立ったとき、また新たな違和感を感じつつ、作品に対して向き合いながら物語を紡ぐ。

台本の無い台詞を頭の中で喋っては、文字に起こして書く作業の連続。シナリオなんてあるわけでもなく、妄想に似た場面が展開しては物語が始まる。書いては登場人物が葛藤したり、苦しんだりする様に作者自身も葛藤する。

これは不思議な感覚で、ちょっとしたクセとなっていく。そんなクセが快感に変わったとき、頭の中で妄想は次から次へと展開されていく。終わりの見えない旅のようであり、いずれ辿り着く旅のようにも思える。

書き手として思うことは、物語に終わりがない。作品として最終話が存在するだけで、登場人物たちはその後もどこかで奮闘して生き続けているのだろう。

さて、前置きはさておき。そろそろ小説を連載しようと思います。過去の作品になりますが、不思議な物語となっております。奇妙な登場人物たちが、奮闘する姿を読んでは想像してもらえたら幸いです。

タイトルは「病気の街」

来週から連載予定です。乞うご期待!

ー葉桜ー

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