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無垢な木のまま

去年の夏前には、手話の勉強を始めたって言っていたね。いくつか基本的な表現を覚えてから、積極的な学びは止まった。でも知らなかったことを沢山知れた。話せるほどには身につかなくても、これからも少しずつ覚えていけたらいいかな。
そして今年の春からは、中国語の勉強を始めている。小さい頃から漢字は好きだったけど、まさかこんな日が来るなんて自分でもびっくり。試験も受けた。HSK2級、3級に合格した。1年前どころか、ひと月前の自分ですら思ってもなかったようなことが次々起こってきた今年も、もう秋になった。どんなタイミングでどういう道を見つけるかって、まったくふしぎなことだね!最初のきっかけは、今年はじめて見た中国のアニメ映画「羅小黒戦記」。この秋ちょうど、地上波で分割放映がされている。素敵な作品に出会う人がもっと増えたら良い。勉強していくなかで、同じように言葉を勉強したり、音楽を趣味にしたり、羅小黒戦記を好きでいる異国の友たちとも出会った。何かを始めるときはいつも、3日で止めずに長く続けることが目標だけど、ここまで半年続けてこられた勉強は、ゆっくり一生続けていける趣味のひとつになったと思う。

今年は特に、色んな人と別れて、再会して、出会っている。仕事をやめて時間が出来てからは、思う存分遊んだ。気の向くまま絵を描いて、個展を開いて、勉強をして、音楽もして、美味しいものを食べて、語り合って、相談に乗って(もらって)、嬉しいプレゼントも沢山もらってきた。新しい仕事も始めて、好き放題使える時間はまた減ったけど、新しい環境と立ち位置がくれた 今までとは別の自由とか視点がある。もちろん課題も、壁も。でもそれを頑張れる理由も。友だちの使う言葉をわかりたいと思うなんて。ボールペンを使い果たすほど文字を書いたりするなんて。買った漫画をすぐ読まない日が来るなんてさ。人生って思いもよらないことがたくさん。

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