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LAからイエローストーン旅行記

ロサンゼルスからラスベガス


今回の目的地に向かうために、まず1泊目はラスベガス。ラスベガスはもはや私たちにとって中継点になってきた。

5時間のうち4時間走ったところで、少し前の景色がが暗くなっていることにきづいた。霧?もや?砂ぼこり?と思いつつ近づいていくと、空が縦に切り取られたような線が入っている。
積乱雲で空が横に切り取られる、のではなく、縦。何だこれ、と思いながら近づくと、急激に雨が降ってきた。あまりの激しさに前が見えない。ハイウェイを走っていた車が一気に減速し、ハザードランプを点灯。中には進むことを諦めている車もいた。ゆっくり、ゆっくり進んでいき、前の車と離れると見えなくなるから離れすぎずについていく。急に連携プレーをしている感じ。
強い横風を感じ、気づいた。竜巻の中にいる。

竜巻の中、ときくとオズの魔法使いで家を飛ばされたドロシーを真っ先に思い出すのだが、どうだろうか。
とにかく、前が見えないほどの激しい雨と横風だった。

5分を走っていただろうか。竜巻を抜けると急にまるで嘘だったかのように青空が広がっていた。

ラスベガスに近づくと砂漠🏜地帯にギラギラしたホテルが突然現れる。まっ金色の建物や、ホテルやドームの外側全部がモニターになっているのはなかなか見れるものでは…ない。


今回もちょっと安めに泊まれるダウンタウンラスベガスに宿泊。golden nugget!ここはサメも泳ぐ水槽の中をウォータースライダーで通過できると言う面白ポイントがあり、選んだ。
ダウンタウンラスベガスの中では大きい栄えているホテル。部屋も綺麗でとても良かった。病み上がりの娘と2人で部屋で動画を見たり寝たり過ごすことに。夫と息子に食事も買ってきてもらうことにした。
ウォータースライダーに行った話を聞くと、浮き輪なしで1人で滑らないといけなかったらしく4歳の息子には難しいものだった。ゴールが深いプールになっているため先に父親がゴールして待ち構えるしかない。それでも果敢に挑戦した息子はうつ伏せでずり落ちてくるようにスライダーしたらしい。そして号泣。

その話を夫から聞いていたのだが、息子にスライダーでサメとかお魚みれた?と聞いたら「まぁ……ちょっとだけな。」と見栄を張った息子。この1年で本当成長した、と笑いを堪えながらかんじた。

ラスベガスからソルトレイクシティ


2日目は大移動。6〜7時間の車旅。混むと9時間以上かかることもあるとか。到着地は雨予報だったため、この日は移動に徹することにした。

壮大な景色、山も平原しかない道路を延々と120kmのスピードで走り抜ける。この地の天気の特徴なのか、時々ざっと雨が降ってきては止む、と言う繰り返しだった。空は晴れていて、狐が嫁入りしまくっていた。

ソルトレイクシティに近づくと、ユタ州で最も大きい都市だけあり、大都会ではないが都会感がでてくる。ロサンゼルスよりも道路も街も綺麗で、路面電車もいい感じ。今日はリトルグレートアメリカホテルに宿泊。結構豪華なホテル。隣のグレートアメリカホテルはお値段倍以上の格式高いホテルだそうだが、リトルグレートアメリカは子供も多く、2回建ての可愛い建物が並ぶホテル。

ソルトレイクシティ観光

ボンネビルソルトフラッツ

ウユニと呼ばれている場所。夏は日上がっていて塩が広がっているだけ……と言う噂も。前日が半日以上雨が降っていたということもあり、行ってみることに。1時間半車を運転し、ボンネビルソルトフラッツへ!
途中の道路の脇に塩田が広がっていたり、水たまりも塩分濃度が高いのだろう。すれ違う車やトラックが非常に綺麗に反射している。これはウユニ体験できるんじゃないか!?と期待が高まる。

ひとまず夫のナビが示したボンネビルソルトフラッツへ到着。見渡す限り、塩。息子もsnowだー!と叫んでいて、見渡す限り銀世界で雪と勘違いしてしまう。暑いのに白い大地に囲まれている。今までの経験から考えて非常に混乱した。

スニーカーの裏は塩まみれで、見た目は泥だらけよりはいいものの、色々いたんでしまうから念入りに塩を払って車に乗り込む。現地の人なのか、塩をバケツに集めて持って帰っていった。家で使う人もいるらしいとは聞いたけど…そうなのかしら?

実は私のナビではボンネビルソルトフラッツと入力すると、そこから10分ほどの違う地点を指していた。ダメ元でそっちにも足を伸ばすことにした。なにしろソルトレイクシティからは片道1.5時間のウユニ博打だったのだ。プラス10分なんで痛くも何ともない。


行ってみて大正解。綺麗な湖が広がっていた。超遠浅で、人が小さくなるところまで足首くらいの深さしかない。遠くにいる人は水面に立っているかのようだった。できれば遠くまで歩きたかったが、2.4歳には難しい。数十mだけ進んで楽しんだ。塩分濃度は20パーセントを超える海水の3倍以上の塩辛さ。そのため生き物はほとんどおらず、澄み切った水が広がる。湖の中に落ちている木屑に塩の結晶がまとわりつく。パッとみた感じは綺麗な湖なのだが、自分の中の常識と異なる姿をしていて、いい体験ができた。

ソルトレイク寺院

ソルトレイクシティはモルモン教の聖地。モルモン教をご存知だろうか?何となく名前は聞いたことがあるけれど‥。そんな感じだった。
そこで調べてみた。浅い知識だが、モルモン教は宗教学的には新キリスト教の1つとされるようだ。キリスト教から派生したもので、復活したイエスを信仰するというもの。多くのキリスト教で三位一体説が肯定されているが、モルモン教は否定派で、人は死ぬと神になって神の世界へいく、と言う考え方。
このモルモン教の興った場所がソルトレイクシティというわけだ。宗教観の高くないわたしたちが行ってもいいものだろうか?と思いつつ、足を運ぶ。ソルトレイク寺院はいくつかの教会が並んでいて、一番古いものは改修工事中だった。綺麗な庭もあり、観光地としても賑わっていた。教会に入るとモルモン教徒の方が案内してくださる。ボランティアだと思うが、若い人たちもたくさんいて、胸には出身国だと思われる国旗をつけていた。アメリカが多かったが、中にはアフリカ大陸やヨーロッパの国の人もいて、世界に広がる宗教なのだと実感した。


息子のたっての希望もあり、ホテルに路面電車に乗って帰ることに。乗り方が分からず、チケットをもたもた買っていたら次に乗れるのは23分後。歩いたら着くんじゃないか?と思いつつ、息子の希望だから仕方がない。この待っている隙にコーヒーを買いにスタバへ。15分あれば大丈夫だろうとたかを括っていたが、じわじわと迫る時間。ちょっとドキドキした。コーヒーを受け取ってすこし急ぎ目に子供たちが待つ駅に戻った。予定時刻の3分前、電車が到着。そして、待つことなく出発。時刻通りの運行は日本独自のものと考えた方が良い。早めに来るなんて。

いよいよイエローストーンへ

ソルトレイクを出発し、目的地のイエローストーンへ!5時間ほどの車の旅になる。
ロサンゼルスから考えると5時間、7時間、5時間、とかなりの長距離移動。

West yellow stoneで休憩

その名の通りイエローストーンの西にある街で、イエローストーンにくる観光客の公園外の宿泊場所となっている。ホテルもたくさんあるし、食事をするところもたくさんそろっている。バーガーやホットドッグ、肉、が続くためカフェに入りたかった。オムレットサラダみたいな感じの。Old town cafeはネット上ではいわゆるカフェ風に見え、行くことに。実際行ってみると雰囲気は山小屋のカフェという感じ。残念ながらやはりメニューはバーガー、サンドイッチだった。子供にも優しく、店としては当たりだった。
ウェストイエローストーンはイエローストーン最終日に止まる予定にしているため、観光はせずにすぐにイエローストーンは。

いよいよイエローストーンへ!

イエローストーン1日目は14時頃にイエローストーンに到着。おそらく、到着した人・宿泊している人・出発する人全員が観光する時間になるため一番混雑している時間。長時間の移動もあり、子供に無理もさせないよう…と言っても結構無理させている気もするが、今日は1つ観光スポットに行って宿泊地へ向かうことにしていた。

Grand prismatic spring

虹色の眼のようなやつ。写真で見たことがある人も多いのではないだろうか。世界一大きいspring はそばに行くと全容を見ることはできず、半円状に舗装されたウッドウォークを歩くことができるらしい。しかし、全容を見たい!ということで、grand prismatic springを見下ろすことができるトレイルへ。トレイルと言っても片道25分でそのうち15分はベビーカーで進めるほど平坦な道で、残り10分が山道。4歳の息子も片道は歩き切った。道のりにところどころ湯気が出ている間欠泉があり、覗きたくなる。もちろん酸性の熱いお湯。近づくことも禁止されているが、できるだけそばに行くと空気が熱かったり、硫黄の匂いがすこししたり、と大地の熱さを実感する。
ゴールの展望台に着くと、すごい。真ん中は空とはまた違った真っ青。そこからすこし緑がかって、エメラルドグリーンになって、黄色、オレンジになっていく。真ん中に向けて吸い込まれそうな色合いだった。この真ん中の青が1番温度が高い部分で100度近い温度になっているそうだ。普通に草木が生えていて、突然大きな水たまりがある。それが100度と言う高温。自然の神秘、人間の想像を遥かに超える神秘を感じた。

オールドフェイスフルインに宿泊

アメリカの国立公園はヨセミテ、デスバレー、グランドキャニオン地続き4つ目の国立公園だが、国立公園内のホテルに宿泊するのはこれが初めて。かなり楽しみにしていた。というのも、このオールドフェースフルいんと言うホテル、ホテルの建物自体が観光地になるほど素敵なホテルだ。予約は1年前に埋まり、それ以降はキャンセルが出たら予約ができると言うような状態。
このホテルが人気の理由は2つ。1つはオールドフェイスフルガイザーの目の前にホテルがある。2つ目は木で組まれたとても大きなロッジ風ホテルであり、色はダークブラウンでライトは全て白熱灯のような暖かみのあるもの。とても雰囲気があるホテルだ。つまり、観光地としても良い場所だし、ホテルの見た目もとても良い。

オールドフェイスフルインに到着すると1時間後ぐらいにオールドフェイスフルカイザーの噴火がありますよと教えてもらった。このフェースフルと言う言葉、規律正しいと言う意味がある。イエローストーンには多くの間欠泉があるが、いつ噴火するかと言うのはある程度予想ができてもこの数時間の間に噴火するだろう、と言うようなおおざっぱな予想しかできない。しかし、このオールドフェイスフルガイザーは昔から規律正しく噴火が続いている、と言うことでこの名前がついたそうだ。といっても、相手は自然のため毎回予想が1分違わず当たると言うわけではない。
大体90分に1度、Old faithful geyserは噴火をする。この宿泊中に2度ぐらい見れたらいいなぁと思っていた。到着して1時間後位に噴火があると聞いたため、夕食までもまだ時間があるし早速行ってみようと言うことになった。

Old faithful geyser

17 09噴火予定。10分ほど前に到着すると噴火を持つ人たちでオールドフェスカイザーの周りは賑わっていた。噴火予定時刻の1分ぐらい前からなぜかウェーブが巻き起こった。Yeah!と言いながら左から右へ右から左へウェブが行われた。アメリカ人らしい楽しいまちかた。我が子供たちは地面に落ちている石や砂利を集めて、クッキングしてるねんと楽しんでいた。文化噴火予定時刻。なんと予想ぴったりの時間に噴火が起こった。地面から熱湯が吹き上がり、空高く立ち上る。湯気も大量に発生し、空へまっすぐ上がっていく。見上げると青い空に湯気がもくもくもくと立ち上り、浮かんでいる雲と一体化するかのようだった。なんとなく間欠泉と聞くボンと大きい音がして爆発するような音がすると思っていたため、シューと言いながら水が吹き上がる様子を見て、案外激しくはないんだなと思ってしまった。しかし後から考えると、何十メートルも水を噴き上げる威力、これってめちゃくちゃ凄い力だなと気づいた。

子供たちも何が起こっているんだと言うような感じで大量の水が噴き上がる様子と湯気が黙々と立ち上がる様子をじっと見ていた。

この日は夕食をホテルのビュッフェで済ませ、いつもと同じように規則正しく就寝。明日は朝から少し長めのトレイルをしながら観光予定。

イエローストーン2日目

たくさんの間欠泉


今日は朝から片道4.4kmのトレイル。
大小様々な間欠泉の間に敷かれた道を歩いていくトレイル。平坦な道のりでベビーカーでも行くことができ、子連れには最適のトレイル場所。スタートはold faithful geyserでゴールはmorning glory springという朝顔に喩えられるhot spring。

4歳は30分は歩く約束でゆっくり出発した。木でできたウッドデッキような道を歩いていく。左右にホットスプリングやガイザーが出てくる。地面から湯気がもくもく立ち込め、時々熱気や硫黄の匂いを感じる。日本の温泉街のような空気感ではあるが、人間が入れる場所はなく、至る所にdanger stay walkwayなどの看板が置いてある。それもそのはず、熱湯だったり酸性の強い液体が噴出している。浸かれば無事では済まない。一見地面のように見えてもhot springの上に薄い地面一枚あるだけで体重をかけてしまうと直ぐに踏み抜いてしまう場所もあるのだそう。
絶対に歩道から出ないように、と言い聞かせながら4歳と歩いていく。

Ear springやSponge geyserなど、見た目や特徴そのままにつけられた名前が多い。ちなみにspringはボコボコ暑い熱湯プール、geyserは噴火するものを意味するよう。小さいガイザーはプシュッという音と共に熱湯を吹き上げたり、常にボコボコ沸騰して湯気が出ていたりと面白い。springは小さくても青、緑、オレンジと綺麗な色。geyserには水が吹き上がると共に石灰成分も噴き上げられ、噴出口に切開成分が少しずつ、それこそ1年に1〜2cmのスピードで積み上げられ、今は大人くらいの高さになっているものもあり、太古の昔からこの地から噴出していることがわかる。これまた堂々たる自然の凄みを感じる。1つずつゆっくりとみながら歩くこと1時間半。ゴールのmorning glory spring に到着。ゴールにするだけのことはある。今まで通ってきた中で一番鮮やかな色合いだった。朝顔自体をまだ知らない息子は、んー?お花?丸いやんー。という感想。
帰りは舗装されたほぼ一直線にホテルまでの道を歩いていく。自転車や車椅子でも通れるように舗装されている。


行きの30分と帰り全てを歩き、合計2時間弱歩いた息子は疲れているもののテンション高め。やはり見たこともない景色に刺激を受けたのだろう。

午後はホテルで

この日は午後はゆっくりホテルを楽しむ予定にしていた。ホテル自体が観光地になっている場所であり、ロッキングチェアーに座って……ゆったり…としたかったがもちろん2人の子供がそんなことを許してくれるはずもない。ホテルの周りを散歩しに出かけた。

息子、ジュニアパークレンジャーになる

アメリカの国立公園にはジュニアパークレンジャーというアクティビティがある。今回イエローストーン国立公園で参加してみることに。まず、ビジターセンターでブックレットを3ドルで購入。そのブックレットではイエローストーンの自然や動物、環境について遊びながら学ぶことができるようになっている。年齢別に何ページやればいいか決まっていて、4歳は6ページ。しまじろうのキッズワークも気が向けば一気に1冊やってしまうが気が向かなければ数週間放置の時もある息子。このブックレットもできるかなー…と思っていたがクリアしてもらえるバッジが欲しい!と俄然やる気。英語を読んで理解はまだできないため、先に母が全部見てできそうなものをピックアップ。なかなか1人でやるのはむずかしいものばかり。
現地でちょうどジュニアパークレンジャーをクリアしていた家族がいたから話を聞いてみた。ママが大変笑 と言っていた。やるなら8歳以上ねー、と。そのお母さんは4.6歳のママで、2人にやらせるのが大変だったらしい。
色塗りや自分より大きい動物はどれだ?と比較的簡単なものを選んで6ページこなし、ブックレットは1時間以内に完成。最後に1つプログラムに参加すればバッジがもらえる。明日の朝バッジをもらいに行こうかと思っていたが、すぐにもらいたい!と息子。昼寝もしないし、よしレンジャープログラム参加しに行くか!と再びビジターセンターへ。

掲示板にはブログラムはあいにく1時間後。うーん待つのは辛い。他にもプログラムがないか受付で聞いてみることにした。すると、やはりプログラムは1時間後しかないとの事だったがブックレットを確認し、オーケーとレンジャーのお姉さん。絵を褒めてくれたり、公園を楽しんだ?と息子に話してくれたり。どうやらクリアとみなしてくれたようだ。バッジとシールを用意し、repeat after meと。右手を上げてレンジャーになる宣誓。I promise…と始まり、レンジャーの心得を繰り返す。最後はgjと言ってもらってレンジャーに認められた。周りの人にも拍手をもらい、息子もとてもうれしそうだった。その後、何度もバッチもらえたよ、すごい?すごい?と聞かれたのは言うまでもない。


イエローストーン最終日

元々はボイリングリバーといって、イエローストーンで唯一入れる温泉、暖かい川に行く予定だった。しかし、6月に起きた大きな洪水のため、北部は閉鎖されていて、ボイリングリバーも行くことができなくなっていた。そこで、他の見どころをたくさん回ることにした。

ウェストサム

イエローストーンには大きな湖、イエローストーンレイクがある。その直ぐ横にも間欠泉があり、湖の直ぐ横で煙、湯気があがり、沸々と煮えたぎっている。おそらく湖には生き物が沢山いるが、間欠泉には全く存在しない。不思議な2つの光景が隣り合わせに成り立っていた。

バイソンとの出会い🦬

イエローストーンでは様々な動物と出会うことができる。フィッシングスポットもあるが、先ほど話したレイクには冬は野生のカワウソがやってくる。鹿、エルク、グリズリーベアー、ブラックベアー、そしてバイソン。バイソンはイエローストーンの名物的動物で、普通に道路を横切ったりしている。バイソン待ちの渋滞ができるくらい。バイソンがのっそり草を食べ、歩いているところに遭遇。離れてみていたが、バイソン自ら近づいてくる。すごい迫力。バイソンの背中はモリッと盛り上がっている。その理由は脊椎の棘突起、つまり背骨のゴリゴリ触れるところがめちゃくちゃ長くて、そこに筋肉がもりもりっとついているから。草だけ食べてこんなに筋肉隆々になれるんだー、と自分の贅肉を反省した。
反省したのも束の間、お昼にはバイソンバーガーを注文。やわらかいが、なかなか獣臭さがあった。牛かバイソンか!?といわれれば牛かな。

イエローストーンの滝

上流のアッパーフォールズ、下流のローワーフォールズがあり、どちらも滝が落ちていくところと滝そのものを見上げるビューポイントがある。落ちていくところはbrink of falls, 滝全体を見るところはlook over pointと言われる。なかなか滝が落ちるところは見れないだろう、とどちらもbrink of fallsを見にいくことにした。

まずはアッパーフォールズ。32mの落差の滝で、ぎりぎりのところは階段を降りていく必要があるが、そこまではベビーカーでもいくことができる。滝上までくると、流れが早い。そんなには大きくない滝だが、落ちたらこれは助からん。そんな感じだった。ここでも感動はしたのだが、次が凄すぎたため、ローワーフォールズについて詳しくお話しする。
ローワーフォールズは92mの落差がある滝で、ナイアガラよりも落差は大きいもの。30m級であんなにすごかったのだから、90m級はどんなだろうか…とワクワクしてしまう。
イエローストーンの滝といえばローワーフォールズを上から眺める写真が多く出てくるため、その絶景を見に行きたかった。



Brink of lower fallsのトレイルへ。入口あたりでとても急な坂道だったため、ベビーカーは断念し夫がベビーキャリアを私が抱っこ紐を持ってトレイルスタート。行きは坂を下っていく。ジグザグ道で、常に片側は崖になっている。狭い道で大人がすれ違えるくらいの道。体の大きい人がなかなかの割合が多いため、自分が崖側ですれ違うのはかなりスリルがある。実際2度ほど吹っ飛ばされた(山側に)。4歳は下りは頑張って歩いた。道も舗装されているとは言えず滑りやすく、こけないように落ちないようにと歩いていく。ここにいくことがあればベビーカーはお勧めしない。階段があるわけではないから行けなくはないが、非常に急な坂道で崖と舗装されていない道を押して上がるのは大変。マッチョなお父さんがはぁはぁ息をきらしているのを見た。

ジグザグを何度しただろうか。5〜6回、いや7〜8回ほどジグザグしながら下っていくとゴーゴーと水の落ちる音が近づいてきた。ゴールの展望台にたどり着くと、そこには大!大!自然が広がっていた。滝の上から滝壺を見る形で展望台が設置されているが、水飛沫で滝壺は全く見えない。大量の水の塊が落ちていき、一部は水というよりも霧状になって空気中に舞う。
太陽が当たるたびに虹が現れる。光の加減で虹は出たり消えたりを繰り返し、時にはくっきり、時にはぼんやりと虹が現れなんとも幻想的。その滝に面して山が聳え立っている。見えない滝壺からが下流へと流れを作っている。その川を挟んで黄色の山が並んでいる。この景色こそイエローストーンの名の下になった景色だそうだ。

流石に子供たちもこの景色には圧倒されていた。虹に感動したり、山の美しさに感動したり。数分後には飽きたのか謎のダンスを踊っていたが。

さぁ、帰り道が大変。急斜面を子供を背負って登っていかねばならない。10kgの米俵以上を背負うって山登り。歩き始めて2分で息が上がった。行きに通った道を登っていくのだからどれくらいのものかはわかっている。一度止まったら動けなくなるぞ…とゆっくりしたペースで、だが着実に上を目指した。30分ほど歩いて駐車場へ到着。涼しいイエローストーンで汗だくになったのはここだけだった。

最後にマンモス

ここはパムッカレに似ていると言われているところで、真っ白な岩の棚田という感じ。イエローストーンはいくポイントによってみれる景色が全く異なる。さっきまで大量の水と木々を見ていたはずが、真っ白な岩肌で緑がない。木も枯れ枝のような歯のついていない茶色い枝のみ。こらこそがイエローストーンの魅力だと感じた。

ウェストイエローストーン


たくさん観光したあとはウェストイエローストーンで宿泊。またつさ次の日から大移動が始まる。ウェストイエローストーンに宿泊した理由は、少しでも次の日の移動時間を減らすため。アメリカの国立公園は非常に広く、ポイントごとの移動に1時間かかることもある。イエローストーンの入り口からポイントにも1時間かかるため、イエローストーン内でしゅくはくすると移動にプラス1時間かかってしまうのだ。
イエローストーンの西口の近くに広がる街、ウェストイエローストーン。イエローストーンに来た観光客が止まるための街。街全体がわかりやすい碁盤目状になっており、ホテルやレストラン、お土産屋さんが沢山並ぶ。ロッジ風のホテルも多く、街全体の雰囲気が良い。
今日はほぼ止まるのはホテルといいつつほばモーテル。ここまで持ってきた荷物は毎日の移動、トレイルでぐちゃぐちゃになっていたため、車がすぐそばにある状況で少し広めの部屋で片付け。

ここで、ホテルのフロントにおすすめを聞いて夕飯へ。美味しいファミリー向けのイタリアンを教えてもらった。何より嬉しかったのがサラダバー。日本のファミレスにあるみたいなサラダバー!野菜が不足しておかしくなりそうだった私には最高のご馳走だった。

ソルトレイクシティの1つ南の都市

さぁ、ウェストイエローストーンでお土産を購入して、帰路に着く。何を買おうかなー、何を買おうかなー、と悩んだ結果、私と夫の父親にお揃いのTシャツを買ってみた。お揃いというのは内緒にして、グフフと楽しもうと思っている。

この日は観光はなし。ソルトレイクシティからラスベガスの道のりを少しでも稼ぐため、ソルトレイクシティから1つラスベガス寄りの街に宿泊した。子供のためのイベント…はいつもながら、ホテルについているプール。移動だけだと疲れてくれず夜寝てくれないこともあるため、プールは夜の我々の快適さにも一役買っている。

ラスベガスに戻る

ロサンゼルスに帰るため、またまたラスベガスへ戻る。今回はエクスカリバーという見た目は子供の国に出てきそうなカラフルな屋根、壁は白いお城の形のホテルに宿泊。理由は2つ。夫が行きたいライブが近くであることと、子供に優しいプールがあったから。

朝早くソルトレイクシティを出発し、7時間かけてラスベガスに到着。実はソルトレイクシティのあるユタ州でネバダ州のラスベガスとは時差が1時間ある。そのためソルトレイクシティを8時間かけて15時到着となってもラスベガスでは14時。少し余裕があるが子供の体内時計は1時間ずれてくれない。早めに寝てしまうことを想定して急いでプールへ。
残念ながら楽しみにしていたウォータースライダーが閉鎖されていた。ちなみにウォータースライダーが一番多いホテルはサーカスサーカス。ラスベガスで唯一と言っていいほど、家族連れ、子供をターゲットとしてホテル。ただかなり古いホテルで結構埃っぽく、小学生連れくらいの子供がターゲットであるため私たちは利用は考えていなかった。しかし、ウォータースライダーが閉鎖されているとなると話は別。くそー…と思いつつ、他にも子供が楽しめる浅いプールで遊んだ。これは下の娘が気に入ったようで、いつもぷかぷか浮いたりバシャバシャ水しぶきも楽しむ娘だが、足のつくプールはいつも以上に楽しかったらしい。そのあとジャグジーで寝てしまいそうになる程楽しんだ。


夕食はファミリーに人気、と書かれたイタリアンへ行ったが、これまた大当たり。大人グループとファミリーグループのエリアが分かれていて、周りに気を使うことなく楽しめた。途中で娘がぐずり始め、結局途中で寝てしまった。それでもいつも感じる周りにすみません、、という気持ちが少し少なくて済んだのはレストランの雰囲気のおかげだった。
ホテルへ戻り、夫はブルーノマーズのライブへ。子供たちはなんでパパ行くのー!?と少々怒りながらも睡魔には勝てず眠りについた。もちろん私もすっと眠りに落ちた。

実はブルーノマーズのライブがこの旅行で、一気に払ったお金は一番大きかった。ブルーノマーズって…すごい。

ラスベガス2日目


もう1泊する予定にしていたため、今日は1日ラスベガスを楽しむぞ!ということで、子供たちに何をしたいか聞くと迷わずエメネーム!と。ラスベガスにはM&Mのショップがある。そこではキャラクターグッズやキャラクターと写真を撮ることはもちらん、マーブルチョコの量り売りもされていてカラフルな内装もとてもかわいい。以前年末年始に来た時から、もう一回行きたい!とずっと言っていた。日本に帰国の時に大きい荷物はNG。1つずつだけ買っても良し!と言ってキーホルダーをそれぞれ買った。量り売りはバーをさげるとザーッとマーブルチョコレートが出てくる。どの子供たちもやりたい!やりたい!と大騒ぎ。結局ちょっとだけ、ちょっとだけ、と言いつつヤラセタラザザザーッとでて1ポンドを超えた。

となりにはコカコーラのビル、向かいにははーしーずのビル。お菓子の家ならぬ、お菓子の街。
コーラは赤と白がメインであり、小さい子供の反応はあまりよくなかった。時間があえばコーラの飲み比べなんてことができるため、もしコーラ好きの方がいれば是非。



夕方は待ちに待ったブルーマンショー!10年以上前に学生の時にラスベガスに来た時にブルーマンショーを見てとても面白かった。まさか、自分が子供を連れていくとができるなんて思ってもいなかった。
ブルーマン、10年以上前に日本にも来ていたことがある。ご存知の方もいるのではないだろうか?黒い服を着て、顔、手が真っ青。アバターも真っ青。一切話さず、ひたすら打楽器らしきものを叩く集団。
一切話さないため、英語がわからなくてもとても楽しい。

演目はお客さんを巻き込んだコメディ。大人だからこそ面白い部分もあるが、子供も楽しめる。息子は声を上げて笑っていた。2歳の娘も、みてみてー!ワハハー!と声を出していた。もちろん、声を出すのはオッケーだし、その声にブルーマンが反応してくれることさえある。娘は最初真っ暗なときはこわいー、おしまいー!と言っていたが、いざ始まってしまうととても面白かったのか見入っていたし、最後には縦ノリして手を頭の上で叩いて拍手していた。さすがにブルーマンが客席に近づくときは怖がっていたが。
10年以上ぶりのブルーマンは思い出バイアスがかか立ているどころか、思った以上に面白かったし子供が楽しめた。前はまだスマホというものがこんなに一般化していなかった時代だった。今回は当然のようにタブレット端末が出てくる場面があり、子供たちも自然に理解していて、時代の流れで演目も進化するんだなぁと感じたし、映像、プロジェクションマッピングの使い方がすごかった。

終わった後、しばらくI'm BLUEMANと子供たちは大騒ぎ。
ここで、もし行かれる方がいたら注意点。子供には大きすぎる音、ストロボなどがあるため小さい子には音を塞ぐヘッドホンがある方がいい。娘はかなりびっくりしていたし、予想以上に、大きくて私も心配になった。
真ん中の上段に座ると、ブルーマンに舞台に上げられる可能性がある。それはそれでとっても楽しいと思う。回によって場所は変わると思うが、真ん中に近い方が可能性は高そうだ。

とにもかくにもラスベガスで子連れでこんなに楽しめたのはよかったーと大満足。終了時刻は19時ごろ。いつもは18時ごろにご飯を食べるため急いで夕食。この日に行ったレストランは味もさることながら量がすごかった。前菜、メイン2品を頼んだが、家族4人で半分も食べきれなかった気がする。

この日は最後までblue man! Blue man!と言いながら眠りについた。明日は早めに出発したい。

最後の日に事件は起こった

朝起きて、子供たちが寝ている間にせっかくだしスロットやってこようかな、と夫。私は学生のころにやったことがあるし、やるならディーラーさんがいるルーレットとかをやりたかったため、行ってらっしゃーい、と見送った。ちなみに、子供を部屋に残して親がカジノに行くことは法律で禁止されている。どちらかが残る必要がある。

ポケットからなぜかでてきた20ドルを元手にスロットへ。イエローストーンで見たバイソンをモデルにしたスロット台へ。なんと、10ドルで240ドル当たって帰ってきた。次の10ドルは0になったらしい。ビギナーラックってほんとにある。

ブルーノマーズ代には到底ならないが笑、ご飯代にはなる。ラスベガスにいい思い出を残すためにもこれで終わっておこう、ということにした。

荷物整理をしていて、はたと、夫が時計がない。と言い出した。これは結構いいやつで、1つはいいものを持ちたいと奮発して買ったもの。50万はしないけど、うん十万、みたいな感じ。後にも先にもこんな買い物は彼はしたことはない。もう、血の気がひくとはこのこと。いつ無くした?いつ?
パニックになりつつある夫を横目で見つつ、私はスマホを開けた。昨日の写真を見返すとブルーマンの時は確かに時計をしている。そのあとレストランに入る直前も。そして、夕食の途中の写真を見ると左腕から時計が消えていた。

なんか探偵みたいだな、と思いながら、レストランでなくしていることを伝えた。レストランに直行。朝の早い時間で空いていなかったが、運良く従業員がいて探してくれた。しかし、無いと。アメリカでものを無くすと帰ってくる可能性は低い。諦めるしか無いか…と私は思ったが諦めきれない夫はもう一度レストランに行ってくる、とホテルの部屋から再度出ていった。探させてくれ、と頼んで店に入り昨日座っていたソファーをひっくりかえしたところそこに!
戻ってきて本当によかった。

ま、結婚指輪は戻ってこなかったけどね。

こんな事件があって出発は2時間以上遅れたものの無事にロサンゼルスに到着。これにて今回の旅も終了。

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夏の思い出

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