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同人アンソロジーの公募枠の話

二次創作をしていた頃からアンソロジー主催をしている。それも公募枠のあるタイプのアンソロジーだ。
なぜなら最初にアンソロジーを主催した原因がかなりピンポイントにわたしが呼ばれそうなテーマだったにも関わらずお誘いが来なかったから。それもほぼ同時に2件あった。
うち1件は主催者と相互フォローかつそれなりにやりとりしていたつもりだったけれど執筆者には選ばれなかった。
悔しかったので勢いでアンソロジー企画をでっち上げて、誘われなかったアンソロジーと同じイベントで頒布した。
金がかかった当てつけの嫌がらせのような気もするが、少なくとも当時のわたしは「呼ばれないなら自分がアンソロジー主催すりゃいいじゃん!」くらいの軽さだった。幸い誘って乗ってくれた方も公募に挙手してくれた方もまぁまぁな人数集まったし作るのも頒布するのも楽しかった。カバー巻きだけはキツかった。
前述の件は傷ついてないかと言えばやっぱり傷ついた。もちろん誰も悪くないのだけれど。
反動でその時からずっとアンソロジーを主催する際に公募枠を設けている。
例外的に通っている小説講座の受講者たちと作ったエレベーター合同誌だけは一緒にガストで飲み食いした面子だけで作ったけれど、それ以外は必ず公募枠を設けている。
けれど、だからみなさんにも公募枠を設けて欲しいとは思わない。今ならわかる。公募なんてリスクでしかない。締切に間に合うか、求めている作品が提出されるか、全てが未知だ。
最低限、実績として執筆希望ジャンルの過去作品を提出する条件にして事前審査したほうがいい。審査して合格者にだけ書いてもらう。
漫画や小説ならなるべく読み切りの短編を提出してもらう。イラストならきちんと描き込んだイラストの提出だろうか。
未経験なのにチャレンジしたい人というのは少なからずいる。もちろん断ってきたけれど。
申し訳ないが、執筆者の自己負担がないタイプのアンソロジーに関しては他人の金で印刷する重みを弁えて欲しい。
とはいえ自分で同人誌を作ったことがない人には分からないと思う。印刷代というもの仮にオンデマンド少部数ページ少なめだとしても日給1日分は消える。そういうものだ。

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