20180312昔の海

どう思っていたんだろう?!

先月だったかな、先々月だったかな、池上彰さんの番組で震災関連についてのことが放映されていて。

最初から見ていたわけじゃあなくて、とちゅうから、たまたまチャンネルを変えたらやっていたので見始めて。なので、番組全体の内容はあんまり覚えてないのですが。

ひとつだけ、ああぁー、と感じたことがあったの。

それは、「原子力発電所」のことでして。大震災が起こる前、番組ではたしか2009年だったかなあ、のころの、「原子力発電」において「賛成」か「反対」かのアンケート結果のグラフが出ていて。そこでは、「賛成」の意見がたくさんを占めていた。

このグラフを見ながら、ふと、当時のぼくは「原子力発電所」や「原子力発電」についてどう考えていたんだろう?! と思った。

そして。。

それを思い出そうとしても、ぜんぜん、思い出せないことに気がついた。

もしかすると、それを「思い出せない」んじゃあなくって、「原子力発電」について当時なんにも考えていなかった、のかもしれない。とさえ、思った。知識も考えも、なんにも、なかったかもしれないわ。。。

と、そういえば、

このnoteでも何度か申しました「クラムボン×岩井俊二さん」日比谷野音DVDのブックレットでねぇ。岩井さんが、「震災前」のことをおっしゃていたのでした。

すこし長くなりますが、この箇所を引用いたしますと、、

岩井 そういう意味で、たぶん、この震災前の10年間っていうのは、あまり指摘してる人はいないですけど、僕からすると本当に止まってる凪が来たくらい、なんか止まって見えましたね。クリーム状のカオスみたいな。なんのムラっけもないものをみてるくらい、灰色のカオスみたいになってて「この場面じゃ何も作られないや」っていうのはありましたね。ただ、まぁ、ある種、それが震災の予兆だったのかもしれないし、やっぱり、あそこで劇的にいろんなものが変わったし。あれ以降、当然ですけど、震災前みたいな空気はもうないわけで。日本は震災があるきっかけにはなったけど、まだまだ、バランスを崩しながら、あっちいったり、こっちいったりしてる世の中な気が。世界を見てみてもそうですけどね。非常に荒れてるというか、先の見えないというか、そういう時代ですよね。
(クラムボン×岩井俊二さん「日比谷野音DVD」ブックレット、岩井俊二さんインタビューより引用です。)

岩井さんのおっしゃる「震災前」のこと、ぼくはさ、じぶんがそこでどう思っていたかをあんまり思い出すことができない。かと言って、いま、めっちゃ考えることができている、というわけでもないけれど。

やはり、いろいろなことが、大震災を境に変わってしまったんだろう。と感じる。

あとあと。ここから、内田樹さんが著書『街場の戦争論』で書いておられた「弱い現実・強い現実」のことを思い出したですが。このことは、またこんど、いつか、申してみたいとぞんじます。

たぶん、「変わったこと」と「変わっていないこと」があるんだろう。。。

平成30年3月12日


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