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じぶんなりの伏線と祈るような気持ち。

おとといの金曜日、穂の国とよはし芸術劇場PLATにて
矢野顕子さんのコンサート
「矢野顕子さとがえるコンサート2023
 featuring 小原礼・佐橋佳幸・林立夫」を観てまいりました。

ぼくは数年ぶりの矢野さんのコンサートなのでして、その
これまでの会場ではどのときも名古屋だったと存じますが、
今回はぼくの住む愛知県豊橋市の会場で行われるということで、
是非是非訪れたくってチケット購入いたしました。
たとえば、名古屋でライブですと豊橋より名古屋へと、
自宅の玄関を出てから会場の座席に座るまでには
二時間以上かかるとも思うけれど、市内の開催ならば
開演の一時間前で出発しても間に合う、って、
まずはもうこのことがありがたい。
いわば、都会で住んでいる気分〜。

そして、コンサートの感想なのですが、
豊橋の公演がツアー初日とのことですので、
くわしくは書かずで申しあげたいのですが。
セットリスト、演奏、矢野さんの歌声、
すべてがすばらしかったです。

矢野さんの歌はね、聴いていると、
心がほぐれてくるような、
体が開かれてゆくような、
魂が動き出すかのような、
愛に包まれるかのような、
そんな気持ちになるように感じるのですが。

コンサートのねたばれをひとつだけ申しあげますと、、



矢野さんが「みなさんは十年前から
ご存知だと思うのですが、わたしはこのごろ大好きな曲で。」
とのように仰ってから演奏が始まったのは、
今年再放送されました連続テレビ小説
『あまちゃん』の物語で登場する
『潮騒のメモリー』なのでして。
ぼくは今年の再放送は観ていないのですが、
放映当時大好きで毎日観ておりまして。

それでね、この日、ちょっとだけ不思議だったのは
豊橋駅及び劇場近くの駐車場に車を停めてから
会場まで歩いてゆくとき、駅の広場のあたりで
「ゴーストバスターズ」のテーマ
(らしきBGM)が聴こえてきて。
それを聴いていたら、なんだか、
『あまちゃん』での大震災の起きるシーンにて、
地震の影響により「ユイちゃん」の乗る列車が
トンネルの中で急停車し、車掌の大吉っつぁんが
トンネルの外を見にゆくとき、それまでの回でも
何度も歌われていた「ゴーストバスターズ」を、
このとき、大吉っつぁんがご自身の勇気を
奮い立たせるようにして歌いながら進む、
という場面のことを思い出していて。
なんでぼくは今、このことを思い出すのかなあ? って、
会場まで歩きながら考えていたのですが、まさか、その後、
矢野さんが『潮騒のメモリー』を歌われるなんて、と、
ぼくなりの不思議な伏線があって、うれしかった。

また、今年は、
多くのミュージシャンの方々が
逝去なされた年だったからこそ、
その方々のお姿、そして、これまで亡くなられた
矢野さんと親交の深かったとされる方々のお姿を、
感じられるような音楽で、感動いたしました。

なんと申しますか、ぼくは現在41歳なのですが、
ぼくは今年「くるり」のライブでしたり、
また、今回の矢野さんのコンサートの前日には
「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のツアーの
生配信を観たり、というような
ぼく自身の世代のバンドさんの音楽を聴きながら、
ほかにもたくさんこれまでずっと聴きつづけている
ミュージシャンさんがずっと健康でご活動なさって、
ぼくも音楽を聴くことができたら、
と、祈るような気持ちにもなっておりました。

そして、さらに、
世界の平和を祈りながら。。。

令和5年11月26日

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