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少しの痛痒も感じない。

このごろの読書では、岡真理さんの著書
『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』
を読んでおります。今のところは書籍のうちの半分の
「第1部」までを読み終えました。

「ガザ」について、及び
「パレスチナ問題」について、ぼくは恥ずかしながら
まったくと言ってよいほど存じない。
興味が無いわけではない、とは
じぶんでは思ってはいるものの、
やはり、むつかしいと感じてしまう。
岡さんの書籍『ガザとは何か』の「第1部」までを読みながら、
でも、ぼくはまだじぶん自身のことばとしては
「ガザ」及び「パレスチナ問題」について、
説明することはできないけれど、それでも
書籍のここまでのページを読みました感想を
ことばでは言い難いながらも、まずは
ここまでを読みましたと申しあげます。

書籍では、「ガザ」でのこと及び
「パレスチナ問題」について、昨年十月
早稲田大学及び京都大学にて開催されました
緊急セミナーの内容がまとめられておりますが、
たとえば、、

 とりわけ十月七日以降の出来事を、あたかも「テロリスト集団のハマスがテロ攻撃を仕掛けた」といったイスラエルが流す情報を無批判にそのまま流している。これは日本だけではなく、アメリカやヨーロッパの主流のメディアもそうです。
 さらに、イランがどうの、ロシアがどうの、中国がどうの、といった国家間の、現在の国際政治しかしない。今日的、中期的、長期的な歴史的文脈を捨象した報道をすることによって、今起きているジェノサイドにも加担していると言えます。このことは本当に強く主張したいと思います。

岡真理さん著『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』23頁

 パレスチナで起こることは双方の憎しみが原因で、それゆえに暴力ばっかり起きていて、どっちもどっちだ、といったスタンスで距離を置くことによって、私たち市民までも、今、自分たちの目の前で、同じ地球上で起きているこのジェノサイドの共犯者になっているのです。

同著24頁

‥‥と、おっしゃることば、
とても重いと存じました。
つまり、関心があると装いながらも
無関心のようにいるぼくもまた、
共犯者となっている。。。

そしてまた、完全封鎖される
「ガザ」についてのご説明では、、

 完全封鎖されたガザは「世界最大の野外監獄」と言われます。完全封鎖というのは、単に物が入ってこなくて物不足になるとかいう、そんなレベルの話ではありません。占領者が自らの都合のいいように、なんでも自分たちの意のままに決めているということです。
 二三〇万の人間が、占領者に服従しなければならない、そういう状況に生まれてからずっと置かれている。今、この講演会場には大学生の方々がたくさんおられますが、ガザの同じ年代の若者たちは物心ついてから、ずっとガザに閉じ込められているんです。それを世界はこの十六年見捨てているわけです。この世界最大の野外監獄の中で、パレスチナ人が「生き地獄」と言われるような状況の中で苦しんでいても、世界は痛くも痒くもない。ずっと放置している。何か凄まじい攻撃が起きた時だけ話題にして、停戦したら、もう忘れる。その繰り返しです。そこでイスラエルによる戦争犯罪が行われても、問題にしない。

同著84頁

世界最大の野外監獄と言われるその中で、人々が
「生き地獄」と言われるような状況で苦しんでいても、
世界は痛くも痒くもない、つまり、
少しの痛痒も感じない、とは、まさに
「対岸の火事」のごとくなのだと存じますが。
とは言えども、ぼくは
「ガザ」についてどのように向き合えばよいか、
いまだ、完璧なことはわかっていない。

なのでそのようなことも鑑みながら、
これより、岡先生の
『ガザとは何か』の「第2部」を読みます。

Stop
The Genocide
in GAZA
 Free Palestine

令和6年2月27日

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