電線

冬のとあるながい冒険。

冬場、じみに、困っていたことがさ。

これはちょっとしもねた的かもなんだけれども。どこかへ出かけた先での、男子トイレの小便器でのことで。

それは「小便器」ですので、ズボンのチャックを開けて用を足すですが。

冬場には、ぼくのばあいは「(ほぼ日の)ハラマキ」だったり、「(MUJIの)ロングタイツ」だったり。また、シャツも数枚か着ているものですから。チャックを開いたとしても、なかなか、えーと、なんと言いますか。大陸まで、たどりつかない。。

分け入っても、分け入っても、長袖シャツ→Tシャツ→ハラマキ→タイツ→肌着→ボクサーパンツってゆう感じで、順番的にも上側と下側とが交互に入り組んでいるような感じですので。

ぜんぜん用を足せなくって。

たとえば、ぼくのあとから入ってきたひとが用を足し終わったとしても、じぶんはまだそのスタート地点にも立てておらず。

すんごい時間がかかるのよねぇ。

‥‥というこのことにさ、ぼくは、ずっと無自覚的だったのが、さいきんなんだかふと気がついて。おれは、このトイレにめっちゃ時間かかっているし。用を足すのだっても、ちょっと大変なんだわ。って、やっとこさ思えて。その気づきは、じぶんのなかでちょっとおもしろいなあ、とも思ったの。

うまく言えないけれど、まいかいの男子トイレのときに、外側より分け入ってのながいながい冒険をしているような感覚を、おぼえた。

そういう、この冬にそんなことを感じていた。

平成30年3月1日


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