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人間関係と花鳥風月。

「人間関係」ということばは、
あんまりすきじゃあない。

たとえば、
「人間」同士の「関係」のことを
「人間関係」と名づけることによって、
目の前の問題が、なんか、どことなく、
シンプルに見えてしまう。というか。
わかったような気になってしまう。というか。

「人間関係」って、
たいていは、人間同士の関係が
よくないときに使われることばだから、
そう言ってしまうことによって、
あらゆることが「人間関係」のせい、つまりは、
「他人」のせい、
みたいになってしまう気もするのよね。

「人間同士の関係」とは、
「人間関係」ということばでは
おさまりきれない複雑さをはらんでいる。
と思っている。

じゃあ、ぎゃくに、
すきな四字熟語は? って問われたら、
「花鳥風月」と答えたい。

「花鳥風月」って、
字の見た目的にも、音の響き的にも、
すてきなような気がするのー。

人間同士の関係に、つまりは、
「人間関係」に疲れてしまったときには、
「花鳥風月」を思い出すとよい。
ってゆうのを、聞いたことがある。
「人間関係」の世界に閉じ込められて、
息ができなくなるようなときに、
その世界から抜け出すための「窓」が
「花鳥風月」。
というイメージでしょうか。

「花鳥風月」って、ひとことで言えば
「自然」なのだと思うんですが。
もっと考えてみれば、たとえば、
「花」は【季節】、
「鳥」は【動物たち】、
「風」は【見えないものごと】、
「月」は【宇宙】、
って、解釈できるかな???

「人間関係」の中には、
そのどれもふくまれていないからこそ、
なるべくならば、どんなときでも
「花鳥風月」を思い出しながら、
その窓をひらきたい。

空を見上げる、というのも、
このひとつなのかもしれないなあ。

令和3年4月21日


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