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「【毎】日」の日の中でもいちばん大きな日。

「おおみそか」を漢字で記せば
「大晦日」となるけれども、
なんだか、この
「大晦日」の漢字の感じがさ、
ぼくは、けっこうすきなのよねえ〜。

たとえば、
「大晦日」の真ん中の【晦】の字とは、
「日へん」に「毎」なのかな、いや、
「毎」とはすこしちがうけれども、
どちらかと言えば、てんてんの入っている
「母」の字の形っぽいけれど、でも、仮に、
それを、「毎日」の【毎】なのだとすれば、
「日へん」に【毎】がくっついて、さらに
そのうしろに「日」がつく、そこへ
「大」がそえられることによって、つまり、
「大晦日」とは、
「毎日」の日の中でも
いちばん「大」きな日、
という解釈ができるんではないかなあ。

って、こう考えながら思うのはさ、
やはり、この「大晦日」における
【晦】という字とは、
どういう成り立ちなのか?!
ということでして。ならば、今回もね、
白川静先生の『常用字解[第二版]』にて、
しらべてみたい。と思いきや、
【晦】の字は掲載されていなかったので、
あらためまして、
【毎】の字をしらべてみたい。。。

【毎】 マイ/いそしむ・つねに
象形。髪を結い髪飾りをつけた女の形。金文では「いそしむ」の意味に用いる。毎とゆうとを組み合わせた形の敏は、髪飾りに手(又)をそえ、髪飾りを整えて祭事にいそしむことをいう。「つねに、そのおりごとに」の意味に用いるのは音を借りる仮借かしゃの用法である。

なるほどぉ、
【毎】とは、髪を結い、
髪飾りをつけた女性の形を示している。
そして、また、
【毎】と【又】を組み合わせた
【敏】という字は、
髪飾りを整えて祭事に「いそしむ」ことを示す。

そう思ってみるとね、
【毎】の字とは、つまり
「女性の日々」のことが表されていて、
はたまた、この字と似ている
【母】の字もまた、
女性のイメージがあるのでしょうか。

そんなようなことを
調べながら考えたりする
「大晦日」の本日、
どうか、平穏な【毎】日がつづきますように、
と祈ります。

令和4年12月31日


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