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”好きこそものの上手なれ”を活用せよ

昨晩テレビでサッカーが放映されていた。

昨日息子はサッカー教室に行っていて
19時半に迎えにいくのだが、
帰宅がちょうど間に合ったので私が行くことにした。

私が到着すると、息子はすぐに車に乗り込み
テレビをつけてほしいと慌てて言うので、
車のテレビをサッカー放送に合わせて
それを見ながら帰宅した。

家についてからも食事をするよりも
サッカーも見たいらしく、
息子はテレビにかじりついていた。

残念ながら私は日本代表の選手の名前も
プロフィールもあまり詳しくは知らない。

前回のワールドカップで活躍した選手ならば
なんとなく名前は憶えているのだが、
大会が変わると選ばれる選手も変わるので
正直あまりピンとこない人も沢山いた。

ところが、息子は出てくる選手のプロフィールを
驚くほど把握しており、
「さすが〇〇選手、足の速さがすごいわ」
などと感嘆の声を上げながら試合を見ているのである。

昨日の試合は南米ペルーに対して日本が
4‐1で勝利するという、
非常に気持ちのいい結果であったのだが
その気持ちよさよりも私は息子がどのようにして
選手に対する知識を得たのかが気になっていた。

ワールドカップの時に出場選手を紹介している
雑誌のようなものなら買い与えたが、
それ以外では特に日本代表に関する紙の本もない。

しかも、息子は毎日1時間だけYouTubeを
見ることができるのだが、
それにしてもサッカーのプレーについて
研究する動画や、早く走るためのフォームを
調べるために使っていることが多い。

一体彼はどこでこんなにも選手の情報を
知り得ることができたのであろうか。

想像だけでは答えに行きつかなかったので
率直に息子に聞いてみることにした。

すると、彼がしているのは録画している
Jリーグの速報を欠かさず見る事と、
友達とサッカー選手について話すだけだという。

最初私はなるほどと思ったのだが、
それでも腑に落ちないことがあった。

それは、今の日本代表選手の多くが
海外のチームでプレイしていることである。

もちろん中にはJリーグで活躍している選手も
いないわけではないが、
昨日活躍した選手についてテレビで説明された
情報を見るとイングランド、ドイツ、スペインなどの
海外チームでプレーしている人が多かったのだ。

しかし、息子に聞いてみても友達と話をする以外
特に情報源がないという。

つまり、息子は友達同士でサッカー談義をする中で
日本代表の(もしくは代表候補の)選手について
頭の中で情報が少しずつ追加されて今のように
なったのである。

私達は何かを学ぶ時には教材を選び、
それに従って学ぼうとする。

もちろんそれ自体は全くおかしなことでは
ないのだが、
私達は本当に学びたい、知りたいと思うことならば
別に教材などなくても学ぶことができる
生き物なのである。

よく”好きこそものの上手なれ”と言われるが、
好きならば、どんなことも学びの材料に
することができるのではないだろうか。

私達は日常の中で多くの情報に触れながら、
その情報の大半をスルーして生きている。

全ての情報を処理していては
脳の処理能力を超えてしまうからである。

だが、物事に興味を持ち、知りたいと思えば
脳は勝手に自分に必要な情報として
数多ある情報からその情報を抜き取るようになる。

そうすれば私達は驚くほど色んなことを
学ぶことができるのである。

これはカラーバス効果などと言われるが、
昨日の息子を見ていて、
まさにその力の大きさを実感した。

私も今年、目標に向かって学び
自分なりに色々な工夫をしているが、
正直成果を実感できていないことが多い。

昨日の息子を見て、その分野について
私自身ちゃんと興味を持って学びに
向き合えていただろうかと反省させられた。

いくら時間をかけても興味のないことを
学ぶのはエネルギーを消費するばかりで
効率が悪くなってしまう。

”好きこそものの上手なれ”は学びを加速する
最高のコツなのである。


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