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誰にも言えない不満

私は基本的にnoteに不満は書かない。

なぜなら私の不満を読みたいと思う人は
いないと思っているからである。

だが、当然ながら私は聖人君子ではない。
たまには不満を書いてもいいだろう。
それも人間らしさというものである。

では私は何に対して不満を感じているのか。

ETCカードである。

「は?どこに不満要素があるの?」
と思う方もいるかもしれないが、
私はETCカードを使う度にいつも
誰にもぶつけられない不満が溜まるのである。

私は家族で出かけるときや
仕事で出張に出かける時に車を運転する。

そして、それらの車には常にETCカードが
挿してあるわけではなく、
高速道路を使うときにだけETCカードを
挿入するようになっている。

一種のクレジットカードのようなものなので
車の中に放置しっぱなしというのも
セキュリティ上よくない。

どうしてもそのような運用になってしまう。

ところが、いざ使おうとETCカードを
カードケースから取り出して、
車載機に挿入しようとしたときに
「あれ?どっち向きに挿したらよかったっけ?」
と感じたことがないだろうか。

私は毎度この疑問を感じてしまい、
そして不思議なことにほぼ毎回失敗する。

しかも質の悪いことに、
ETCカードは車載器との相性のようなものが
あるらしく、
正しい方向に挿したにも関わらず
すんなり読み込めないときがあるのだ。

そうなるとETCカードを車載器に挿入するという
単純な作業だけで時間をロスしてしまう。

私はそれがたまらなく嫌なのだ。

私は商品の開発を仕事にしているので、
商品を作る時にはユーザーがどのような使い方をするかを
考えて、その検証を行っている。

ETCカードにおいても当然ながら
その作業が行われたはずであるが、
どういうわけか、ETCカードはそれが解決されないまま
商品化に至ったのであろう。
それが私には不思議でならないのだ。

なぜならETCカードは車に関わる商品だからである。

例えばこんなシチュエーションならどうだろう。

運転していて高速に乗ろうとしたときに
ETCカードを挿し忘れていた時、
あなたは運転しながらカバンからカードを出し、
車載器に挿入しようとする。

だが、車載器はハンドルの下の見えにくい場所なので
車を一時停止させないと挿入できない。

ところが駐停車できそうな場所もないとなれば
運転しながら手探りで挿入することになる。

何とか手探りで車載器のカード入り口を探りあて
カードを入れてみると、挿入方向間違い。

そこから曲芸のような技術で片手でカードを
ターンさせて再び車載器に挿入する。

だが、次は読み込みエラー。

そんなことをしている間に高速の入り口に
差し掛かってしまい、
結局車載器からカードを抜き取って
窓口で渡すハメになる。

この例では落ち着いて対処をしているが、
実際にこのようなシチュエーションに
遭遇したら、多くの人はパニックになり
下手をすれば事故の原因になるであろう。

では、ETCカードはどのようにあるべきなのか。

それは、前後表裏関係なくどの方向に挿入しても
読み取れるようにしておくことである。

ご存じの方も多いと思うが、
駅の自動改札機は切符をどの方向に入れても
読み取ることができる。

それと同じような形をETCカードは目指すべきだと
私は思うのだ。

そうすれば万一挿入し忘れたシチュエーションでも
慌てることなくカードさえ入れれば問題ない。

ユニバーサルデザインという言葉があるが、
ETCカードはその形にできてこそ
初めてユニバーサルデザインと言えるのではないだろうか。

ユニバーサルデザイン
年齢、性別、文化、身体の状況など、人々が持つさまざまな個性や違いにかかわらず、最初から誰もが利用しやすく、暮らしやすい社会となるよう、まちや建物、もの、しくみ、サービスなどを提供していこうとする考え方のことです。

神戸市 Webサイトより抜粋

ETCカードを挿入する度に感じていた不満を
誰かにシェアできた喜びを私は今感じている。

不満を感じながらも誰かに伝えられない
モヤモヤ感は、
時にはこうして発信することで
気持ちが楽になるものなのかもしれない。

今後もそんなモヤモヤに気が付いたならば
記事にしてみようと思う。

ETCカードと同じように、向きを合わせなければ
挿入できないにも関わらず
パッと見でわからない曲者、USBに次は
記事の主役を譲ることになりそうである。



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