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迷路の外には何がある?

こんにちは。

数年前に流行った「チーズはどこへ消えた?」という本を
あなたはご存知でしょうか。

この本は短い小説で、登場人物は2人の小人と2匹のネズミです。

この小説は世界中でベストセラーとなり多くの反響がありました。
それは変化へ適応することの大切さが書かれているからです。

コロナ禍が起こって私たちの生活や仕事を取り巻く環境は
大きく変化しています。

原材料価格の高騰、コンテナ輸送の不安定化、ビジネスのオンライン化

これまでも間違いなく変化は起こっていましたが
それに輪をかけて環境の変化の速度は速くなっています。

そんな環境の変化を敏感に察知して、行動に移すことの大切さが
この本ではすごくわかりやすいストーリーで書かれています。

すごくページ数も少ない本ですが、読んだ後に色々なことを
考えさせられるいい本なので、まだ読んだことのない方や
読書初心者の方にはぜひオススメな本です。

そしてそのチーズはどこへ消えたの続編の本を
昨日読んだので、今日はそれをこのnoteで共有したいと思います。

それがこの本「迷路の外には何がある?」です。

この本ではチーズはどこへ消えたで行動しなかったキャラが
主人公になります。

主人公はチーズの無くなった部屋で一人残されますが
ふとこのままでは死んでしまうことに気が付き
チーズを探す旅に出かける話です。

ここまでは1作目の「チーズはどこへ消えた」で部屋を出た
小人と同じ動きなのですが、本作では小人が部屋を出てからの
気づきが全然異なります。

1作目ではチーズを探しに行く旅にでた主人公は
新たな行動を起こすときに恐怖が自分の行動力を抑えていることを
気づきました。

本作では同じくチーズを探しに行く主人公は
行動を起こす中で自分の信念が行動を邪魔していることに
気が付くのです。

そして自分の信念を取っ払って考えた結果
主人公は迷路の中に答えがあるのではなく
迷路の外に答えがあることに気が付くのです。
そして、主人公は信念を見直すことで晴れて迷路の外にでます。

そこにはチーズやリンゴがある広い世界が待っていました。

私たちはこの話から自分たちが「当たり前」と思っていることを
疑う大切さを学ぶことができます。

私たちは今の日常が当たり前だと考えて生きています。
それは自分の生き方を肯定したいという気持ちがあるからです。

学生から就職して社会人になって、会社員として働く。
そして家族を作ってマイホームに住む。

このようなライフスタイルは私たちにとって
当たり前のことですし、それを目指すべきだと無意識に
考えているはずです。

しかし、これもまさに私たちが持っている信念なのです。

本書のストーリーについては未読の方にとってネタバレになるので
深くは触れませんが、この作品の主人公は最初チーズ以外は
食べ物ではないと認識していました。

それは迷路の中の、彼らが住んでいた場所ではチーズしか
食料がなかったからです。

しかし主人公は旅をする中でその自分の信念が
間違っていることに気が付きます。

その結果チーズ以外の食べ物を探すことにも気づきますし
迷路の外の世界に目を向けることができたのです。

私たちが当たり前と思っている生き方以外にも世界には
たくさん存在します。
それらは色んな形があるにもかかわらず、
私たちは「当たり前」を目指してしまいます。

それは社会にとって都合がいいからです。

皆が同じように考えれば売れるものも似たようなものになるので
大量生産が可能になってコストを下げることもできます。
そうなれば生産者は儲けることができるのです。

社会も統制しやすくなりますし、政治の観点でも
この方が望ましいのです。

なので私たちが見るテレビでは「当たり前」が流されるのです。
アニメやドラマに出てくる人たちはまさに「当たり前」の生き方を
しているはずです。

こうして無意識のうちに私たちは頭の中に「当たり前」を刷り込まれます。

しかし、本来私たちは色んなスタイルの生き方があるはずです。

場所に縛られずホテルを転々とする生き方も一つですし
逆に巨大な屋敷を築くのも一つの生き方です。

本来誰しもが自分たちのスタイルを求めていたいのに
当たり前に縛られて当たり前な選択をしてしまいます。

私たちが当たり前と感じていることに縛られている限り
私たちは決して新しいものをつかむことはできません。

そのためには自分が今どんな「当たり前」という信念に
縛られているかをしっかりと認識することが大切です。

私たち人間は自分の選択・考えは自分で客観的に
見ることが難しい生き物です。

しかし、その考えが出た時に「この考えは信念に縛られてないか」を
見直すことはできます。

私たちは多ければ一日に36000回もの選択をして
生きていると言われています。

いきなり100%は無理でも、自分の古い信念を無視して
新しい選択を少しずつ取り入れていくことで
間違いなく私たちは古い信念から遠ざかっていきます。

これは決して今持っている信念を全て否定するわけではありません。

この考えをして選択していくなかで持っておくべき
信念に改めて気づくことができるのです。

最初から選択肢がそれしかないのと、複数試して結果として
それを選ぶのでは大きな差があります。

あなたは結果として古い信念を受け入れてもいいのです。

今回この本を読んで考えることで私自身多くの信念に
縛られていることを改めて感じました。

「このままでいいんやろうか」と漠然とした不安を抱えるあなたは
まさにチーズが無くなった部屋でたたずむ本書の主人公と
同じ状態かもしれません。

本書も1作目「チーズはどこへ消えた」と同じく
短い小説でわかりやすい話なので、まだ読んだことのない方や
読書初心者の方にも是非オススメです。

一度お試しください。


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