今日の記事は本当にどうでもいい話である。

最初からそう言っておかないと
読み終えた読者の方が
「なんやこの話は‼」とお怒りになるかもしれない。

とはいえ、私が書きたいのだから仕方がない。

もしそんな話でもいいよと読んで頂ける方だけ
最後まで読んで頂けると嬉しい。

では、そんなどうでもいい話の主人公は誰かというと
ご近所にすむFさんの奥さんである。

このFさんは私と同じ町内に住んでおり、
うちの息子の1歳下の男の子とまだ小さな女の子がいる。

偶然にもFさんの子供たちと
我が家の子供たちは同じ保育園に通っており、
息子とFさんの息子さんは1歳違いということで
保育園でも仲良くしていた。

そして、Fさんの息子さんも小さいころから
プールに通っており、
私は保育園の行事だけでなく、プールサイドの
親の観覧席でもFさんをよくお見かけしていた。

Fさんの年齢はわからないが、
お子さんの年齢からすると私と同じぐらいであろう。

よくお見かけするので私の中で
親近感を持つご近所さんにカテゴライズされていたのだが、
ある日妻がFさんについて話しているのを聞くと
Fさんご夫妻はなんと妻が働く会社のグループ会社の
社員でもあるそうである。

小さい町なのでよくあることと言えばそうなのだが、
私はそれを聞いてさらにFさんに親近感を持った。

そんなFさんであるが、
ある時我が家でFさんの息子さんの話が出た。

うちの息子とは同じ登校班なので、
登校の時に話した内容が話題に上がったのだが
その時にFさんの奥さんのことを思い浮かべると
どういうわけか頭の中でこの曲が浮かんできた。

ポケットモンスターの初期テーマソング
”目指せポケモンマスター”である。

一瞬なぜこの曲が頭に浮かんできたのかは
よくわからなかったのだが、
もしかするとFさんの息子さんが保育園の頃に
ポケモンが好きだという話があったのかもしれない。

それで私の頭の中にこの曲が浮かんだのだろう。

そんな風に考えた私は息子に聞いてみた。
「Fくんってポケモン好きやったっけ？」

すると息子の答えはNoであった。

嫌いではないようだが、取り立てて興味があるわけでは
ないそうである。

オカシイ。ではなぜこんな曲が私の頭の中に
急に浮かんできたのだろうか。

結局この日はその理由を特定できないまま
Fさんの話題が終わり、
私はポケモンマスターになることなく
このことを忘れていた。

そんな日から数か月経ったときのこと、
私は娘を連れて市内の図書館に行ったとき
Fさんと息子さんが二人で来ているところに遭遇した。

お互いに認識はしているものの
会ったからと言って話す間柄ではない。

挨拶だけをして、サッと別々のところに行ったのだが
どういうわけか、ここで再び私の頭の中に
例の曲が流れだした。

どうやら私の中でこの曲が流れだすトリガーは
息子さんのほうではなく、Fさんの奥さんのようである。

しかし、私はFさんの奥さんとあまり話したこともないし、
別にFさんの声に特徴があるわけでもない。

ポケモンとFさんの奥さんを結びつける理由を
再び私は考える羽目になってしまった。

一体なぜFさんの奥さんを見ると
ポケモンの歌が頭に浮かんでくるのか。

そんなことを考えていると、
頭の中にこの歌も流れることが分かった。

ポケットモンスターサン＆ムーンのテーマ曲である。

最初に頭に出てきた初期編からすると
新しいシリーズになるが、
この曲でも相変わらずサトシの声優の方が
主題歌を歌っている。

うちの息子は年長ぐらいの頃
ポケモンにドはまりしていたので
その頃によく聞いていたこの曲が
頭に流れ出したのである。

このシリーズの曲まで流れるということは
Fさんと結びつくのは初期シリーズだけではないということ。

つまり、初期シリーズとこのサン＆ムーン編との
両方に出ているキャラクターに
何か鍵があるとみて間違いなさそうである。

そうなると思い当たるのは
主人公であるサトシとピカチュウである。

他にも敵キャラとして出てくるやつらは
共通してはいるものの、
基本的にはサトシとピカチュウのみが
両方に出てくるキャラとなる。

Fさんの奥さんがピカチュウに似ているのか？
答えはNo。

ではFさんの奥さんがサトシに似ているのか？
当然答えはNoである。

結局この答えは出ないまま、
私はこの日もあきらめ、心の中にこの疑問を
片付けることにした。

そんな日から数年のときが流れた昨年末。

年末の歌番組を家族が見ていた時のこと。

テレビからあのポケモンの歌が流れだした。

あの歌を歌うサトシの声の声優である
松本梨香さんが歌っていた。

最初は「懐かしいな」ぐらいの気持ちで
それを見ていたのだが、
その姿をまじまじ見ているうちにあることに気が付いた。

松本梨香さんの姿がどことなく
Fさんの奥さんに似ていたのである。

完全に似ているというほどでもないのだが、
髪の毛の長さや全体的なシルエットが
同じような感じなのだ。

私は数年越しにFさんの奥さんとポケモンの歌が
頭の中で結びつくというナゾを
解明したのである。

この喜びはとても大きい。

だが、当然ながら誰にもこの喜びは
伝わらないであろう。

家族にこのことを説明したとしても
「へぇ、そうなんや」で終わるのは間違いない。

そして、こうしてこの話をnoteの記事で
2000文字以上にもかけて読まされた読者の方も
「へぇ、そうなんや」と思われているであろう。

だが、今日はどうしてもこの話を書きたかった。
書くことで私の中にあった喜びを
昇華させたかったのだ。

こうしてこの記事を締めくくる段階になって
自分の気持ちを振り返ってみると、
やはり嬉しさが一番心の中にある。

ある意味私の中でナゾという
大きなポケモンをゲットしたようなものである。

今日も一日過ごす中で色々なナゾに
私は出会うであろう。

そんなナゾに対して私がすることは
いうまでもない。

モンスターボールを片手に
ナゾをゲットだぜ！

ちなみに松本さんのこの曲には
First Take版もあったのでここで共有しておく。