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SKH(説明講習販売)に従事して  NO3

商売をするうえで一番重要な仕事は集客です。いくら良い商品があっても販売が上手な営業マンがいても、お客様がいなければ1つも売れません。

我々の集客する場所は、スーパーなどに比べると範囲が狭いです。だから今でもネットも使わず人海戦術です。昔は新聞広告を使ったりもしましたが、今では新聞自体を購読する方も減ってきたので、新聞広告を入やめたりしています。

店舗の周りを1軒1軒チラシ配りとあいさつ回りをします。
この集客を我々の業界では、「券撒き」と呼んでいます。なぜこのような呼び方をするのかというとチラシと一緒に入場券をお渡しするからです。

業者に頼むとお金はかかるしポスティングしかしてくれないため、全て自分たちでします。

この券撒きをするのはお店のオープン日の前日か前々日。
この日は全社挙げて総出。集客できるか否かで今後の売り上げが決まってしまうからです。

朝礼が終わると住宅地図を渡され担当決め。担当が決まると入場券に自分の印鑑を押します。会社も考えたもので信賞必罰を明確にするため。他社はわかりませんが、その当時は多くのお客様を呼んだ社員には臨時ボーナスが出ました。目の前に人参がぶら下がるとみんな目の色が変わりました(笑)

当時オープンの試供品は丸い大きな菓子パンでした。たいがい券撒きをする前日か当日に新聞広告を入れているのですが、新聞を取ってなかったり、新聞は取っていても忙しくてチラシを見ていない方もおられるし、見ていても写真ではパンの大きさが伝わらまいので、見本でパン1袋とチラシと入場券をもって朝・昼・夕と約1時間半ずつくらい1軒1軒周ります。

「明日から○○で健康のお店が開店します。明日9時開店です。オープン記念で明日先着○○名様にこのパンプレゼント。お友達ご家族の方とぜひ来店してください」言って周る。人間現金なもので最初怪訝そうな顔をしていてもパンを見るとエガをがこぼれる方もいます。

「この券と交換なので、お友達の分と合わせて何枚御要り用ですか」と言ってさらに入場券を渡します
これを何回も繰り返します。

私は人見知りなところがあったので、とてもこの仕事が嫌でした。営業している方が楽しかったです。

時間が来たら店舗に帰って報告。
ある程度この報告で目途を立てるのですが、やはりお天気には勝てません。当日大雨だったり、町内会の集まりがあったりと、オープン当日の朝が終わるまで胃が痛いです。

当時私の住んでいる大阪市は、高齢者は市バス・市営地下鉄が無料でした。どこで聞いたのかわかりませんが遠いところからも来店してくれました。
9時開店と言っても場所にもよりますが、早い人は8時くらいから店舗前で待っています。

多い時には開店までに100人ぐらい行列することも
その時は近所から苦情が入るので早く店を開けます。
今は会社によって違いますが、当時はオープン日は講演時間15分くらい
人間は行列があると並びたくなりますが、何もないと並んでくれません。特に大阪人は行列が嫌いです。
行列をしてくれる方を全員入れるのではなく小刻みに入ってもらい波及効果を狙いました。

このように大成功のお店舗もあれば、朝並んだのが3人で小刻みに入ってもらうことなく3日間で閉店した店舗もあります。

知らない方からしたらこの仕事を変に思われるかもしれませんが、我々お客様も真剣です。
最初は無料でパンがもらえるで来場したお客様も終わるころには身体良くなったと喜んでくれます。
私はこのことは自慢できることだと思っています。

♯集客  #販売




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