私の学習能力のなさを露呈してしまうだけだけど、自分への戒めのためにも書いておきます。

私は目が悪く、普段はほとんどメガネだ。外出する時、ワンデーのコンタクトにすることもあるけど、娘を産んでからはメガネで外出することも多くなった。

今まで好きになるひとがみんなメガネで、私はメガネ男子が好きなんだなと思っていた。
しかしある時、メガネのフォルムにキュンときて、「いや、私はメガネ自体が好きなんじゃないの！？ 男子はメガネをかける台くらいにしか思ってなくない？」と気づいた。
確かに、メガネをかけた女性も結構好きだ。メガネモチーフの小物なんかにもキュンとくる。
「ああ、メガネが好きなんだな」という結論に落ち着いている、今。
余談だが、男性はメガネをかけるとかっこよさが8割り増しになると信じている。
(注：あくまで私から見た場合。そして、残念なことにまったくメガネが似合わない男性もいると非常に勝手に感じている)

そんなで、裸眼よりはやっぱり不便なメガネ生活ではあるけれど、メガネをかけるのは嫌いではない。
ただ、(現在はしつこくダメと言ったらやらなくなったけど）娘はよくかけている私のメガネに手を伸ばしてきた。
おかげで、レンズは指紋でベタベタ。赤ちゃんの力ってびっくりするくらい強いから、フレームも曲げられるんじゃないかと怖くなるくらいだった。

私は眠る前、枕元にむき出しのままメガネを置いている。裸眼が視力0.1ないし、寝起きにメガネがどこにあるか探すのは朝一番不機嫌になるとわかっているので、すぐそばに。

そうしたら……

こうなった。

上の方はポキッと折られ、下のはムギュッと変な方向に押し曲げられ……。

朝じゃない。……ああ、そうだ。娘と昼寝する時、なかなか寝ないから私が寝たフリしていると、なんか動き回ってるなあとは感じてたんだけど、次に目を開けたら――たぶん、両方ともそうだった。

繰り返しになるが、私は裸眼で視力が0.1ないので折られたら本当に困ってしまう。
折られた一本目はずいぶん前に買ったのを使っていたので、まだ予備があったから良かった。しかし、二本目の時は休日だったのですぐに夕方、夫に車を出してもらいメガネ屋さんに直行したのだった。
嗚呼、予期せぬ出費が……と思いつつ、レンズが分厚くなるのが嫌で、いつも通りお値段プラスの少しいいレンズのメガネを買った。

娘にはついヒステリックに怒ってしまった。「もうやめて、メガネには触らないで！」と。
そうしたら、わりと聞き分けよく枕元のメガネには触らなくなった。

あー、良かった。と、これで油断していた私は……

三本目をやられた。
これこそ、まだ買って二、三年しか経ってないのに。(※二本目を壊された時に新しく買ったものではない）

今度は枕元に置いていた時ではない。
私は外出用と家用(少し度低め)のメガネを二つ使い分けている。
先週、娘を保育園に迎えに行った後、外出用から家用へとメガネを掛けかえた。もちろん、普段は娘の手が届かない場所にメガネを置いている。
しかし、その時はすっかり油断して、外出用のメガネをダイニングテーブルにしばらく置きっぱなしにしてしまった。ケースに入れはしたけど、ジッパーを閉めてはいなかった。

たぶん5分も経ってなかったと思う。
夕食に玉ねぎを切らないとなんて思いながら顔を上げたその時、娘が私のメガネをかけるマネをして持っていることに気づいた。
「あー、何勝手に持って……ん？ フレームの向きがなんか変。(嫌な予感)ちょっと待って……ぎゃー！！」

ちょっと写真ではわかりにくいけど、これまたポキッといっていた。

翌日にメガネ屋へさんへ。
フレームの修理は不可能だった。
ようやく学習した私は「レンズが分厚くていいので、標準レンズで！」と一番安いフレームのを購入した。
眠る前は枕元に置いているけど、ちゃんとケースにしまうようにした。

メガネ好きだから新しいのを選ぶのは楽しい。けど結局、いつも同じようなのを選んでいるし、レンズは分厚くなるし……もうメガネに出費したくない。
娘は悪くない。学習しなかった私に落ち度があるのだ。しっかりとそう捉えて、もうメガネを壊されないよう充分に気をつけよう、本当に。