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『変化に強い人が、生き残るんですよ。』ーますます加速する「変化」の時代の中にいる日本語教師の皆様へー


『変化に強い人が、生き残るんですよ。』

このメッセージは、ある識者が言われていた、言葉です。

私は

『生き残る』
という、断言できるほどの強さではないものの、

『共感』
は、かなりしています。

私は、日本語教師になったときから、いろんな変化を経験してきました。

  1. 日本語教師の資格を取得する前から日本語を教えてて、

  2. 認定校ではない学校を2校掛け持ちで教えてて(非常勤/1クラス5人前後のグループ/短期滞在+趣味の日本語習得)

  3. それから420時間の養成講座に通い

  4. 通いながら1と2の学校と、プライベートの生徒さんに教えてて

  5. 420時間を修了して、私+2人の仲間と日本語学校を立ち上げて、(認定校ではありません)

  6. その後、認定校で進学目的のグループレッスンクラスを教えて

  7. それから個人事業を立ち上げて、4年半くらい教えて

  8. その後、法人化し、約10年日本語教師×法人代表として務め

  9. 途上国支援として、来日前のオンライングループレッスンや、現地での日本語サポートが始まり(バングラデシュ・スリランカ等)

  10. 今は、企業契約を10年ほど継続しつつ、日本語教師の育成・トレーニング、そして、教材製作販売

を、しています。

偶然の流れと言えばそうなのですが、ただ、
「一つのところにいることに固執しなかった」
というのは大きい要素だと思います。

同じ場所に居て
「慣れてきたな」
と感じたら、周りを見渡し、まだやったことがない環境に身を置く、ということを積極的にしてきました。

時間も、日々も、自分も、毎日が変化の連続なのに、
「同じ場所で、同じやり方で教え続ける」ことに違和感を感じ

「同じ場所に居続けることの危機感」も感じていました。

同じ場所にいることのメリットは、
「だんだん慣れてくる・だんだん楽になる」
ことで、その楽さになれてきたら、それを「安定・安心」と感じ、他に目が向かなくなります。

そして、同じ場所にいることのデメリットは、
「井の中の蛙」
になること、です。

私が一番怖いと思っていたのは、まさにここです。

小さな島国で生まれ育った以上、
「安定・安心・同じ場所で、、、」
という価値観が染みついていると思っていました。

だから、意識的に
「次に、次に」
と思っていたことと、そしてそれは

「横に」ではなく「縦に」変化の兆しを察知して動いていかないとと、「変化を察知する予測」をもち、そして、その変化にすぐに対応できる心と体の体制を整えることを自分に訓練づけてきました。

そして、変化に対応できるように、、、というのは「場所」だけのことではなく、

間接法・直説法
導入について
未習・既習

などなど含めて、何もこだわりなくやってきました。

ですが、今まで関わった多くの場所では

「英語は使わないで下さい」
「導入は、もっとこうして下さい」
「未習語彙を使ってましたよ、使わないで下さい」

というルールを持っている学校が多かったのですが、、、

「英語は使わないで下さい」
クラスの9割は英語が話せます。数名のために英語を使わない方法しかない、という選択は、かなりの時間の無駄では?英語を使った上で、対応が難しい学習者向けに、新たに策を練るのは?

「導入は、もっとこうして下さい」
導入が本当にそこまで大事ですか?
(導入アイデアに苦しむ多くの新米日本語教師の苦悩を見ての正直な気持ち)


「未習語彙を使ってましたよ、使わないで下さい」
→一つでも多くの日本語に触れるメリットもあるのでは?

と、思いながらやってきました。

それを思いっきりやれるようになったのは、
「フリーランスになってから」

です。

「日本語教師」という職は、
「グローバルなようで閉鎖的で、変化に対応する方法を見つけにくい業界」だと思っています。

自分も含めて、全ては変化しています。

それを肝に銘じてないと、いつの間にか、ただの
「ステレオタイプの日本語教師」
になってしまい、もちろんここにニーズがあればいいのですが、いつの時代もジェネレーションギャップが生じるのは、

「先に生きてきた者達が、新しい世代の者達の変化を受け入れない」
ことから始まります。

これこそ
「私達の時は、自分で努力して、苦しんでこれを手に入れてきたんだから」
と、先輩日本語教師が新米日本語教師に言ってるのを何回も聞いてきました。

日本語教師はグローバルな仕事です。
世界は、もっともっと変化に富んでいます。

そして、学習者の多くは、その変化の中で生きている人達です。

知識
技術

そして

臨機応変に対応することを大切さ、を、

是非、世界中の日本語教師の皆様が認識して下さったらいいな、と思います。

自分が「井の中の蛙」だと、心当たりがある方は、是非、その意識を、学習者のために、見直してみてはどうでしょうか?

Chihomi


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