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勇気を出して投稿します。『日本語教師のコミュニケーション問題』

いつかこの記事を書きたい、、、と思いながら、数年経ちました。

『日本語教師のコミュニケーション問題』です。

以下、実話なのですが、もしかしたら、『これ、私かも?!』と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

だから、『勇気を出して』です。

日本語教師になって15年、こういう記事も、次の方達のために残しておかないといけないのかも、、、と思い、書きました。

課題を先送りしないために、これからの日本語教師業界のために、問題提起を少しずつしていきたいと思います。

多くの日本語教師との人間関係で経験してきた「辛いこと」は、できるだけ、新しい世代の方に残したくない、という気持ちが大きくあります。

それは、子ども達に住みやすい環境を残してあげたい、、、という気持ちと同じかも知れません。

夢や希望をいただいて
「日本語教師になりたい!」と思って下さっている皆様のために、少しでも居心地のいい環境が残せたらと、微力ですが、こういう発信をするに至りました。

日本語教師は、とても夢のあるステキな仕事です。どうぞ次の世代の皆様、自由に、のびのび、自分らしく世界で活躍して下さい。

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日本語教師のコミュニケーション(意思疎通)問題、の背景には

日本語教師の社会性
日本語教師の人間性

が、強く繋がっています。そこまでを含めて、書いています。

私は長く、日本語教師トレーニングをしています。
その中で、時々、『日本語教師のコミュニケーション=意思疎通』に、疑問を感じたことがあります。
(以下の内容は1つの事例ですが、意思疎通の展開は、内容はなんであれ、パターンはほぼ同じです。)

一緒に仲間として日本語を教えるチームを組んでやっていたのですが、あるとき、「じゃ、先生方、今度の授業を録画して下さい。レッスンを見学させていただきます。ただ、これは、良い悪いを判断するためではなく、皆さんの良いところは伸ばし、弱点は改善のフィードバックも含めてお伝え致しますので、ご自身の成長のために、「チャンス」と思って下さればと思います。
あくまでも皆様のために、という思いの元ですので、よろしくお願い致します。」
(*授業見学は、いきなり強制で、、、という流れでは(もちろん!)ありません。少し補足させていただきます(m_m))

と、お願いしたら、、、

「私、プロなのに、どうしてレッスンを見せないといけないんですか?」
と言われ、

「???」
と思ったのですが、(借りに私達がプロの医者だとしたら、こんな発言をしてもいいのか?!プロだから磨き続けるのでは?!と、言いたかったけど、言いませんでした、、、)その方の、その意見がどんどん周りの教師にも伝わり、「私」 対 「他の教師」の間に、亀裂が入り、最終的には

「私辞めます。」
となり、そして、相次いで
「私も、私も、私も、、、。」
と、一気に数名の先生が辞められました。

詳細は書けませんが、
「まだ、何も問題が起こってない」
のです。

そして、話の意図を私に、何も、誰も
「確認もせず」「もっと知ろうともせず」

どんどん自分で、自分達で
「こんなこと言うなんて、きっと●●に違いない。じゃ、今後、私の身にも同じ事が起こって、、、早く辞めなきゃ。」

と想像を膨らませていかれたのです。

しかも、翌日のレッスンさえも
「明日のレッスンからできません。今日で辞めます。」
と、なるのです、、、。

この意思疎通と社会性、、、本当にいいの?!と、心の中で思っていました。
これで「私プロなんですが、、、」という言葉を発するの?!と、混乱の極みでした、、、。

しかもここまで、現実としては
「何も問題が起きてない」
のです。

問題は、教師の皆さんの
「勝手な想像力」から作られた本当ではない架空のストーリーなのです。

いきなり
「これって変ですよ!私、プロですよ!」
から始まるのです、会話が。

こういうコミュニケーションの入口は、だいたいこのように流れるのですが、、、

「あれ、まだ何も問題が起きてなかった。これって私の先走った想像だったのかも?!」
と、気づき、数日後に

「すみませんでした。」
と、謝罪の連絡が入ります。

もしくは、自身の被害妄想に気づき、謝罪することも恥ずかしくなり
「自分が恥ずかしすぎて、、、もう関わっている全ての活動を辞めます。」
と、言われます。

または、その方からの感情的なメッセージの後に、1つ1つ「事実」をお伝えしたあとは、一切何の返信もこないまま、そのまま終わらせられる、、、ということもありました。「向き合わない」のか「向き合えない」のか心中は分かりませんが、ただ、不自然に会話がピタッと終わって、もう何も触れなくなります。

これは、数年前から今まで、何度も体験してきました。

そして、このような「勝手な想像から相手に不満を持つ」という事例は、対私に対してじゃなくても、私の周りでもたくさん目にしてきました。

そのたびに、
「感情の目じゃなくて、事実の目で見て欲しい」と思っていました。

だって、これ、自分がされたら本当に辛くないですか?!

日本語教師として、そして、「コミュニケーションを教えている」または「教えたい」と思っていらっしゃる方は尚更ですが、

「想像から人を判断することを止め、もし、何か想像が頭の中に生まれたのなら、是非それを相手に、言語で「確認」して下さい。」

私は、というと、「傷ついてないふり」をして、自分の仕事に淡々と向き合うようにして、このような出来事から自分の心を守るようにしています。

この
「非言語コミュニケーション」の部分で、想像を、妄想を、被害妄想を大きくする、という人が、残念ながら、なくなりません。

上に書きました
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日本語教師のコミュニケーション(意思疎通)問題、の背景には

日本語教師の社会性
日本語教師の人間性

か、強く繋がっています。
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の意味は、「誰かに対してこのような姿勢を見せるということは、他でも同じような事例がある」と繋がっていると思います。

同じ人間ですから、、、。

ですが、このような、もったいない人間関係の崩壊を防ぐのは、とても簡単です。
「想像を止め、相手に言葉で確認する」だけです。

そもそも、日本語教師は、「ここ」を教える仕事とも言えるのではないのでしょうか?

文法知識
教える技術、も、もちろんさることながら、

今一度、日本語教師の

日本語教師の社会性
日本語教師の人間性

にも、目を向ける必要があると思っています。

私が今回勇気を出してこの投稿した意味は、体験者として、課題を先送りしない責任を感じているからです。

私は、こういう体験から、
「もっと日本語教師が「コミュニケーション」というものを客観的に見て、自身を磨き、他のコミュニケーションの問題解決ができるようにまでを目指しても良いのでは?」と思ってきました。

まずは、自分にその思いと目標を重ねて来ました。
そして、コミュニケーション講師の育成講座を行っています。

講座を行ってはいるものの、私も受講生・修了生の皆さんも、だからといって、コミュニケーションのプロかというと、まだまだそうではありません。

でも、少なくとも「スタートライン」には立ってます。

これから、私と同じような辛さを味わう日本語教師の皆さんが、または逆に、「味合わせてしまう人」が、いるかもしれません。

遅かれ早かれ、日本語教師業界とのお別れが私にも来ます。

それまでは、そんな出来事が、1つでも防げるように、ここに記事として残したいと思います。

皆様の頭の片隅にでも、「日本語教師として」の意識の一つに組み込んでいただけたら、と願っています。


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