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『イタリアから、日本語日本文化プログラムのお問い合わせと、彼女のCommunicationの悩みと私の異文化体験記』(5期生募集は10日までです)

数日前、イタリアの女の子から、お問い合わせがありました。

「日本で、日本語と日本文化を体験したいです!」
という、高校生の女の子からのお問い合わせでした。

何度かメッセージでやりとりをし、昨夜、初めてオンラインでこの女の子と彼女のママと話をしました。

・日本語が上手になりたい
・ホームステイがしたい

その他、小さなお願い事をいろいろ聞いて、ワクワクするような話を広げました^^

(余談ですが、どうやって私のことを見つけてくれたのか聞いたところ、「お父さんが見つけてくれた」だそうです^^; そして、「他のところにもいろいろ問い合わせメールを送ってみたの?」と聞いたところ、「いえ、ちほみさんだけです」とのこと。HPを見つけてくれたそうです。とても嬉しく、とてもびっくりしました^^;)

そして、彼女は昨年、山口のある高校に、交換留学に来て、学校生活とホームステイ体験をされたらしいのですが(5ヶ月間)

「楽しかったでしょ^^」
という質問に、

「はい、楽しかったけど、大変でした」
とのこと。

「何が大変でしたか?」
という質問に

「コミュニケーションです。」
とのこと。

あ、やっぱりそうか、、、。

学校でも、ホームステイでも、コミュニケーションがとても難しかった。 とってもとっても難しかった。

とのこと。

詳細は割愛しますが、
「日本語が難しかった」ではありません。

「意思疎通が難しかった」のです。

私はスリランカに長期滞在したことがあります。

1人を除いて、誰ともコミュニケーションが取れませんでした。

彼らは日本語も英語もわからない人達だったので、「コミュニケーションが取れない」は、仕方の無いことかもしれませんが、私は英語が少しですができます。

アメリカにも合計すればある程度長期で滞在していました。
「英語」は、細かい部分を除けば、だいたい「意思疎通」ははかれます。

ですが、考え方や、価値観の違いを埋めてくれる人はいなかったので、私の言動が、否定されたり肯定されたり、現地の方の物の見方で、価値観で、すぐに判断されていました。

私と現地の方の「考え方や価値観の違いを埋めてくれる人」はいなかったので、いきなりストレートに怒られたことに心からショックを受けたこともあります。

数日後、「あれは、●●という意図で言ったことで、アメリカでは当たり前よ。」
と言われたり。

郷に入れば郷に従いたい、と思っても、その「郷」がなんなのか基準も分からず、その中で勝手に肯定されたり、否定されたりする現実に対応するために、どんどん「自分を消す」ことしか対策が見つかりませんでした。

旅行で行っているのなら、もっと気軽な気持ちで向き合えたかも知れませんが、

「仕事」「一緒に何かを作り上げる活動」となると、責任が生じることになり、それを考えると「できるだけ迷惑をかけたくない」という思いから、日本流の「察する」をしようとします。

そうすると、「はっきり言わないとわからないでしょ?!」と、察することが逆に否定されて、、、。

「よかれと思って」の言動が、だいたい否定されました。

私の正直な心の声は
「だって、知らないもん!じゃ、誰が教えてよ。問題が起きてからじゃなく、問題が起きる前に、最初から教えてよ。そしたら私もちゃんと合わせられる。教えてももらえない、調べてもどれが本当の情報か分からない。現地の人に聞いても人によって言うことが違う。私はじゃ、どうすればいい?!」

と、出口のない迷路の中で必死に耐え、
「自分の意思を消す」
ことしか見つかりませんでした。

これは、言語が通じるアメリカでのできごとです。

そしてスリランカ、、、。
これ以上でした。

きちんと意思疎通が取れない日々が続き、だんだん食べ物が食べられなくなり、10日間くらいで7〜8キロ痩せてしまい、笑顔が消え、目の前の全てが、全く肯定的に見られなくなり、最後は心が不安定になり、朝から夜まで、ずっと泣いていました。

現地の人が心配してくれても
「なんでもない」としか言えず、心も閉じてしまいました。

「お腹痛いの?」とか
「大丈夫?」
「お願い、食べて下さい。先生が死にます。」
と心配されても、もっともっと涙が出るばかりでした。

心も体も壊れそうでした。

こんな体験も、私がコミュニケーション講師という講座を作った意図の大切な部分にあります。

意思が伝わらないことは悲しいですが、最悪の結果が、「取り返しがつかない」ということになっては遅いのです。

また、「人の意思を守る」という、そんな役割は、日本語教師という仕事に、必ずしも重なるものではない、とも思っていました。

人のコミュニケーションのサポートがしたい、という目的「も」入っている教師の方もいらっしゃるかと思います。

もちろん素晴らしい目的だと思います。

ですが、その「したい」が「できる」になる、教えてもらえる場所はあるのだろうか、、、と考えたとき、私が調べる限りは、世の中にありませんでした。

「似ている」ところはありました。
が、私が求めているものとは違いました。

そして昨夜聞いた、この女の子の
「コミュニケーションが、とてもとても大変でした。」
のメッセージに、また私のミッションの大切さを再認識し、もっともっとコミュニケーション問題で苦しんでいる人達の声と、その問題予防と解決のプロがいないことの問題と必要性を世の中に説きながら、言動にしたいと思いました。

一人でも多くの方が、この「意思疎通で苦しんでいる人達の心の声を聞き、意思を繋ぐプロとしての道にチャレンジしてくださったら、、、」と、願っています。

Chihomi

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<<お知らせ>>

『JIC日本語コミュニケーション認定講師資格講座』5期生のお申し込みは、一旦明日(10日)までです。
受講生の皆様と、受講日時をお決めて実施します。

この記事に共感して下さった方、未来を重ねて下さる方、

心からお待ちしています。


Chihomi
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