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究極のバリアフリーのために最低でも必要な3つのこと

私にとってnoteは、働き方を模索しながら、体験したことや気づいたことを発信しています。そんな中、このテーマはやっぱり外せないと思い、じっくり向き合うことにしたのが、日経COMEMOさんのテーマ

「#究極のバリアフリーとは」

です。障害はいつ、誰に起きるかなんてわかりません。だからこそ、日頃から、障害がある人が働きやすくなれば、多くの人も働きやすくなると感じています。現実は、いろいろありますが…。

今回は、このテーマの中の

環境を整えれば、障害はなくなる、という考え方について、あなたはどう思いますか?

について深掘りして、私の体験している中で感じたことをお伝えします。

「環境を整えれば障害はなくなるのか」

ですが、

私の考えは「環境だけ整えてもなくならない」です。

これは私自身が身をもって体験したことです。

障害があっても働けるためには、人、道具、環境の3つが最低でも揃う必要があります。

どんな人が必要なのか?

まずは人についてですが、障害について理解がある人がいないと、いくら環境や道具が揃っても働けません。

完全に理解がある人はいないと思います。

しかし、理解しようと歩み寄ったり、知識を深めたり、「働くためにどうしたらいいのか?」を一緒に考えられる人が必要です。

周りの人がすべて整えるのではなく、障害のある当事者と一緒に調整することが大切になります。

なぜなら、困っていることや必要なことは、似たようなことはあっても違いが大きいのが当たり前だからです。

同じ顔の人がいないのと同じで、困っていることも100人いれば100通り。

障害のある人と一緒に考えることで、実現可能な働き方を作ることができます。

道具はどんな役割なのか?

次に道具についてです。人が揃っても、すべて誰かに頼りっきりというのも、現実的ではありません。また、障害のある人だって、自分でできることは自分でしたいし、そうすることで自信を持つことができます。

例えば、目が悪い人は自分の視力にあったメガネやコンタクトレンズを使いますよね。

でも、メガネやコンタクトレンズがなかったら、どうするでしょう。

文字が見えないたびに、誰かに代読してもらう必要があるかもしれません。毎回、誰かにお願いすると考えると…できれば自分で対応したいですよね。

メガネと同じように、文字が書きづらかったらITツールを活用する。
音が聞こえすぎならノイズキャンセリングのイヤフォンを使う。
電話で伝えるのが苦手ならメールやチャットで伝える。

といったように、代替手段があることで、自分ができることを伸ばし、働くことへの自信を積み重ねることができます。

環境も大切!

最後に環境です。人や道具がそろっても、この環境がないと働きにくさは解消されません。

歩くことに困難さがあれば、会社がバリアフリーになっていない場合、移動はとても大変です。

では、人が苦手な場合はどうでしょう。

リアルな場ではなくオンラインなら参加できるのであれば、オンライン参加もできる環境を整える。そうすることで、安心して働くことができるタイプもいます。

他にも

・人前で話すことが苦手なタイプ。
・たくさんの情報が多すぎると集中して聞くことができないタイプ。

など、障害による困まり感があっても、環境が整うことで活躍できる人がいます。

当事者も伝えることが大切

今回は、私の体験から「環境を整ただけでは障害はなくならない」だからこそ、人、道具、環境の3つが最低でも必要であることを紹介しました。

最後にもう1つだけ。

それは、障害のある当事者が、自分の得意なこと、苦手なこと、必要なことを伝える力も、必要だと考えています。なぜなら、黙っていても、誰も助けてはくれないからです。

そして、人の考えはそう簡単に変わりません。残念ですが…。

だからこそ、伝えながら自分にとっての落とし所を決めて歩み寄ることも必要になってきます。

そうやって、一つひとつ作り上げたことが、次の世代の障害のある人の生きやすさにつながるのかもしれません。

障害は、誰にでも起こりうる可能性があること。そして、自分じゃなくても、身近な家族や友達、職場の同僚に起きるかもしれません。

決して、他人ごとではなく、自分ごととして捉え、一緒に働き方を考えていく。

そうすることで、結果的に、多くの人が働きやすい「究極のバリアフリー」が実現するのではないでしょうか。

#日経COMEMO #究極のバリアフリーとは


ポッドキャストで音声でも紹介しています。


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