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グッドバイ

同じタイトルの曲たくさんあるけれど、今日はtoeのそれ。チバさんの訃報が聞こえてきた曇天の日、ROSSOのシャロンと一緒に聞いていた。

シャロンはそんな季節だなぁと思って、ふと思い出したのだけれど、そんな日にまさか訃報が聞こえてくるなんて。チバさんはサンタクロースみたいにたくさんの思い出や気持ちを、いろんなアーティストたちのなかに残して逝ったんだなとXのタイムラインを見ていて思ったりした。

命日は、友人の結婚式に行っていた日だった。あの日にはもう、この世にチバさんがいなかった世界になっていたなんて。

ミッシェル・ガン・エレファントもROSSOもThe Birthdayも、リアルタイムで追っていたわけではないのだけれども、友人たちと行ったカラオケで、その中のひとりが歌っていたシャロンからチバさんの音楽に出会った。YouTubeで見る数々のライブ映像がしびれるくらいだから、きっと生の現場はすごくすごくかっこよかっただろう。もう二度と、生で見る機会を失ってしまったことが、とても寂しい。

toeのグッドバイを聴いていると、失ったものやいなくなった人のことを思い出す。そのものたちと共有した時間と思い出のこと。これからも失っていくだろうが生きていかなくては、という気持ちと、失っていくことが生きていくことならそろそろ終わりでいいかもな、という気持ちと。

来年は行きたい展示がたくさんあるのでワクワクする反面、何を失うのかなと漠然とした不安もある。生きていたいなという気持ちってどうしたら高められるんだろう。楽しい予定を立てるしか、今のところ自分の延命をはかるすべがない。子どもの成長はさ、見てみたいけど、死にたくないほどかと言われるとわからないんだよな。とりあえずいまは、いなくなったら寂しいというムスメの言葉を忘れないようにしておかないといけない。

ワンダーランドはこの世じゃないけれど、好きな誰かと、好きななにかに触れている時間だけは、ワンダーランドにいるような気持ちにはなれるよね。もうあちこちにPARCOがある時代も、茶髪だったころも昔のことになってしまったけれど、時々はワンダーランドに行けるといいな。


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