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蘇州の家庭料理の一つの優美

「蘇州」
 どんなイメージをお持ちでしょうか?
「水の都」「蘇州夜話」「芸術の都」「寒山拾得(私個人的!?)」・・・
 ともあれ、古都特有の、重厚な伝統、落ち着いた風情、典雅。現地から持ち込まれたという店の入り口一式に、こんなにピッタリな表出がされているのに驚きです。

 JR大久保駅から徒歩3-4分の小滝橋通り沿いにひっそりと佇む「蘇園餛飩」 新宿区北新宿1-7-20 📞03-5330-1808

 そもそも蘇州料理って、いわゆる「ガチ中華」の流れの中でも、そんなに表には出てこないようです。それだけ「家庭料理」の色彩が強いのかもしれません。店主さんも結構協調されていました。
 まずは料理をいただきます。

 表からも大変目立つ「五色餛飩」。実はこれをいただきたくてこの店に来ました!

 ちょうど例によってランチタイムです。ランチセット「蘇州焼きそば+ワンタン麺」¥1,280 をいただきます。

 焼きそばは、香港で食べるような少々広東風。
 お目当ては「五色餛飩麺」です。それぞれ具材を分けている!ピンク=えび、緑=きのこ、オレンジ=キムチ、白=なずな

 なんでも、「見栄えが目的」ではないそうで、中身の餡と簡単にあわせるため、ということです。なるほど!
 そして肝心の色は「野菜からの抽出」で自然色素です。
 この辺は、マレーシアのクエの多彩な色彩が、基本的には自然色素であるところと一致します。餃子でも、皮の色付けにホウレンソウの緑を使うレシピを見ることがあります。米粉を使うと「短時間での勝負」という事情から、一人での作成ではかなりハードルが高いのですが、例えばパンダンリーフからのグリーンで、一度米粉餃子を作ってみたくなりました!

 さて、「蘇園餛飩」さん、料理だけではなく、各種デザートにも、優美な色彩感覚が遺憾なく発揮されています。この辺からは更に「クエ」との共通性が溢れていそうで、次回はもう少し探ってみたいと思います。

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