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マレーアジアンクイジーンでニョニャラクサの原点について考える

 盛大に「イーサン(魚生)パーティー」で楽しませていただいた、マレーアジアンクイジーン(渋谷)に、早速ランチに再訪させていただきました。
 ランチセットメニューより、ラクサを。
 ラクサは、マレーシア各地、シンガポールで様々なスタイルが楽しめる筆頭料理です。この店のラクサは「ニョニャラクサ」。プラナカンの女性(ニョニャ)が代々伝える伝統家庭料理です。

ランチセット¥1,200

 ココナッツミルクとカレー風味が濃厚なのですが、決して辛くはない。「プラナカン」を生んだ中国からの移民の方々は主に南方からの方々で、比較的マイルドな嗜好です。一方のマレーはインドの影響強く辛さは比較的強いのですが、「融合」されて、絶妙な味加減となった、わかりやすい料理ではないかと思います。

 よく似たラクサは、シンガポールのカトン地区発祥となる「カトンラクサ」。ニョニャラクサよりも、スパイシーさが少し強めのように感じます。もっとも、辛さは、付けられるペースト等で調整できるので、境界が少々曖昧になるようにも思います。
 何といっても、カトン地区はシンガポールのプラナカン文化が集まった地区です。カトンラクサ=ニョニャラクサと言っても一向に構わないように思えるのですが・・

328カトンラクサ

 そうです。「ニョニャラクサの原点を知りたい!」。
 ニョニャラクサの発祥はマラッカです。
「プラナカン」の重要拠点は、まずはマラッカ、ペナン、シンガポールなのですが、マラッカのニョニャラクサと、シンガポールのカトンラクサが類似で、もう一つのペナンのアッサムラクサは、別料理と思えるほど違います。

 それぞれのラクサの原点を深めていくと、南洋の歴史に連結して、より深く楽しめるように思います。

 そうそう、その日のもう一人の注文が「ナシゴレン」。
 こちらのほうがスパイシーで、好みで分けられるように思います。これは「ニョニャ」ではなさそうですね。

ランチセット¥1,200

 マレーアジアンクイジーンでは、マレーシア料理を幅広く楽しませてくれます。マレーシアは広い国土でそれぞれの地域性が強くあるのですが、マレーアジアンクイジーンでは「どこかの地区からの料理に特化」というのではなく、幅広い提供、となっているため、そこはそこで関心が生まれたら都度お店に聞いてみると、食事が更に楽しくなるように思います。

 ちなみに楽しませていただいた2月17日のイーサンイベントの動画をご参考までに載せておきます。



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