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東京南洋中華「南洋叔叔肉骨茶ー新大久保ー」「バクテー」

 皆さん、「家族のレシピ」という映画をご存じでしょうか?2019年上映、斎藤工主演。シンガポールを一つの舞台に、何と!日本で「ラーメン・テー」およびバクテーを広めた映画でした。(映画の詳細は略)
 常々思うのですが、南洋中華において、マレーシアとシンガポールは兄弟関係にあることが多いのですが、日本での関心は極めて多くが「シンガポール」なのです。もちろん私もシンガポールの南洋中華は大好きですが、同じくらいマレーシアのものも好きなのです。東京にもマレーシアの料理を楽しめる店もできてきました。そこで、私は東京在住で首都圏が中心になりますが、マレーシアおよび南洋中華の店紹介およびつぶやきを様々していきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 第一弾なのですが、JR山手線新大久保駅すぐの「南洋叔叔肉骨茶」。
「マレーシアバクテー」の店です。

東京都新宿区百人町1-10-10 新大久保KMビルB1

Ⅰ まずは「バクテー」について;
「バクテー」は、「豚肉のあばら肉を漢方のスープで煮込んだ料理」と説明されています。大きくはシンガポールバクテー(潮州式)とマレーシアバクテー(福建式)に分けられるのですが、最も大きな違いはスープの色で、シンガポールは薄い色で胡椒味が強い。もう一つのマレーシアは、しょうゆ系の濃い色で漢方の香りが濃厚。

MARINA BAY SANDS内フードコートのシンガポールバクテー
「南洋叔叔肉骨茶」のマレーシアバクテー

Ⅱ 「南洋叔叔肉骨茶」について;

新大久保にあるマレーシアバクテーの専門店です。

メニューAの「豚骨肉骨茶セット」をいただきました。
肉は十分に煮込まれて柔らかく、漢方の香りが心地よく染みわたります。

写真奥はメニューBの「スペアリブ肉骨茶セット」です。

聞けば、13種類!の漢方を調合していて、店の壁に展示してもらっています。

更に驚いたのはご飯の味。とてもふくよかです。秘密兵器を見せてもらいました。炊き込みに使われた葉っぱは名前はわかりませんでしたが、マレーシアの食材として仕入れているとのこと。ご飯そのものも、もち米ではないかと思わせるほどのもっちり感。でももち米ではなく普通の新潟米だそうです。ご飯をお替りしたくなる!

Ⅲ バクテーの様々な種類と地域性

後日、メニューFの「えび肉骨茶セット」をいただきました。

鶏肉を使ったバクテーは聞いたことはあるのですが、えびは初めて!
これも「地域性」なのか、興味は尽きません。
バクテーはそもそもKLから少し離れた港町であるKLANGが発祥とされています。港湾労働者の朝のエネルギー源となるソウルフード。店によって様々な特徴があるようです。スープなしのドライバクテーもあります。
ペナンでも食べました。具材の野菜の量が多かったです。
マレーシアは大きな国で、地域によってかなりの特色の違いがあります。それがシンガポールまで行くとがらりと変わってしまう。
日本で食べられるバクテーから始め、「バクテーの地域性」「バクテーの民族性」について掘り下げていければ、と思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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