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カヤトーストを様々考える、そして現地調査

 思えば、そうですね、朝食については、親の手配となっていた中学生くらいまでを除くと、50年前後の期間で、ほぼ一貫してパン食、ということからも、「カヤトースト」かなり気になります。日本でも、首都圏についでですが、数件は本格的なものが食べられるし、旅行経験を含めれば結構多くの人にも同様ではないかと思います。例えば何回か行ったところでは、
-YA KUN KAYA TOAST
-マレーカンポンコピティアム
-その他

 カヤトースト
 至ってシンプルなものです。
 ・トースト用のパン
 ・カヤジャム(ココナッツミルク、卵、砂糖、バター、パンダンリーフエキス等を煮詰める)
 ・ソフトボイルの卵
 ・飲み物(コピ(甘いコーヒー)もしくはテタレ(甘い紅茶))

日本橋馬喰町マレーカンポンコピティアムのカヤトーストセット¥1,200
トーストは、ソフトボイルの卵にDIPして食べるのが現地式

 日本で食べられるものは、日本で調達する原材料(例えばパン、卵、バター、他)によって多少は現地化されているかもしれませんが、おおむね本場の味ではないかと思います。そして、南洋中華の多くはマレーシアとシンガポールとで別料理かと思うくらい変わってしまっているのが多いのですが、カヤトーストは「伝統的な」ものでいうとほぼ同じではないかと思います。

 しかし、いくつかは、「もっと知りたい」、ことはたくさんあります。

1.シンガポールでの歴史は、ヤクンカヤトーストがOrigin ではないかと思います。しかし一方のマレーシアは? 複数人の海南島出身の方々がそれぞれのマレーシアの地で同じようなものを作り上げたのか?もしくはヤクンカヤトースト(他)が口コミで伝えられたのか?

2.カヤトーストの重要なポイントの一つは「卵」でしょう。卵料理は膨大にあって、たぶんトーストと共に、イギリスの文化を持ってきたのだと思いますが、「ソフトボイル」と「卵2個」「DIPさせる」がかなり一般になった経緯は?
 ちなみにマレーカンポンコピティアムでは固ゆでと温泉卵風のどちらかを選択できます。欧米系のお客さんは固ゆでを選ぶ人が多いそうです。
 「卵2個」幾分セコクなってしまうのかもしれませんが、私の知る限りイギリスの朝食(English Breakfast)では卵1個が多いし、卵2個はアメリカ式を連想させられます(笑い話ですが、アメリカから女性がイギリス人の男性と結婚してイギリスに住み始めたときの初期段階のショックの一つが「えっ!卵を一つしか食べさせてもらえない!!」と、どこかで読んだことがあります)
「DIP」マレーカンポンコピティアムで隣り合わせたフィンランドからの女性客と少々楽しい雑談をしたのですが、全般的にも「アジア風」で、ヨーロッパの目からはかなり新鮮に映っているようでした。面白いです。(マレーカンポンコピティアムはアパホテルの朝食会場という事情から、「マレーシア料理」を求めて入ったというより「朝食メニューの一つとしての選択」という事情のようですが・・)

3.卵にはしょうゆと胡椒をかけるのが一般です。現地でよくあるのは「ダークソイソースとライトソイソースの選択」で、ダークの選択率が高いようです。胡椒はホワイトペッパー。「黒と白」ってマレーシアとシンガポールとの対比でよく出されます。典型の一つがバクテーですね。薄い色がシンガポールでは好まれる!。しかし、さすがにカヤトーストの卵にかけるソイソースはそうでもないようなのですが、「選択」がある以上、様々な背景があるように思うので、地域性などなどを含めてもっと調べられたら、と思います。

4.コピとカヤトーストとの組み合わせ
 カヤトースト=コピ、みたいな固定観念があるのですが、シンガポールでは様々な進化形?があるようです。

 これです! これが知りたかったのです!!
 もちろん伝統は伝統で尊重したい気持ちを強く持てているのですが、一方で進化は見ていきたいし、何よりも「健康」を気にしていくのは世界的な重要で大きなトレンドだと思うのです。

 ちなみに家では「進化形?」で朝食を楽しんでいます。

ーコーヒーはハンドドリップ(上記はインドネシアのトラジャ豆)、ブラック(嗜好です)
ーカヤジャムとバターは薄く(健康志向です!!)
ーサラダ菜をサンド。
 これ、改めて言うのもヘンですが、すごく食後感がすっきりするのです。「野菜接種促進委員会」に入会できたところで(冗談ですが)、野菜接種での健康志向については今後も拘っていきたいと思います!

5.カヤジャムについて
 ココナッツミルク、大好きです。カヤジャムの構成の中でのエースでしょう。おもしろいのが「パンダンリーフ」。パンダンリーフのポイントは「芳香」と「色付け」だと思うのですが、ご飯に入れて炊いた時の芳香感は絶妙です。他によく使われるのはクエなどのお菓子、チェンドルなどなどでしょう。しかし、カヤジャムではあんまり認識できないような気がするのです。そうだ、これってひょっとすると「手作り」が重要な材料の一つではないでしょうか?各種材料を煮詰めて、パンダンリーフの香りが漂うジャムをその場で塗って食べるカヤトースト!うわー今すぐにでも食べたい!!
(知人の在日マレーシア女性がカヤジャム製作が得意!と聞きつけましたので、今度詳しく聞いてみようと思います)

 様々、9月ー10月の現地調査を含め、深堀していきたいと思います。


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