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2021年に作った謎解き振り返りなどのまとめ

皆様お疲れ様でございます。2021年もなんとか謎解きで生活していけましたということで、皆様ありがとうございました。

謎解き界隈ではそれまで松丸亮吾一色だったTV界隈に関して、謎界の嵐(堺谷光・常春・無策師・矢野了平/五十音順)の皆様やタンブルウィードさんをはじめとした制作者陣、はたまた謎好きのタレントさんやテレビ局員さんの尽力でTV番組のバリエーションが非常に増えた一年だったと思います。これは視聴率のコアターゲットの若年化だったり、企画を作る局員や放送作家の方々が年齢とともに局内でそれなりの信用と地位を築き上げてくださった結果なので、まさに時代が追いついてきたという感じなのだと思います。

もちろん露出が増えると注目度も上がるわけで、様々な方々が本を出したり、はたまた新しい制作者や会社が増えてきたり、マーダーミステリーやイマーシブ、推理やARGとの境界線が曖昧になってきたりと、全体的な他界隈との接触面の増加という意味では過去最高に芽吹きが多かった年でありました。数年後にはこれらの芽吹きが一定数間引かれた上で大きく花開くことでしょう。

とはいえ弊社的にはそういった華やかなエリアとはすこし離れている場所に根を張っている関係上、特にその熱波を浴びることもなく、多少の羨みとともに粛々と仕込みを行う一年でありました。未だ迷走中であります。がんばっていこう。

というわけで今年もなんか振り返りをやっていこうと思います。

■あそびファクトリーのあそび場inマルイ渋谷&新宿マルイメン
謎解き&グッズの常設店舗です。マルイ渋谷でスタートし、春から新宿三丁目の新宿マルイメンに移転しました。シンジュクジンチへ徒歩2分、TOKYO MYSTERY CIRCUSへ徒歩10分、よだかのドラマチックホールやXEOXYへは徒歩20分という絶妙な立地。緊急事態宣言を受け一時閉店となるものの、極限の省エネ低空飛行で継続させていただいています。
イベントやらなくなったらあそびファクトリーの謎解きユーザー認知度がめっちゃ下がってる」とか「周遊の参加人数がコロナ禍前の5分の1ぐらいになってる」とか「謎解きは1人1つしか買わないけどグッズは複数買ってくれるのでグッズを頑張ろう」「そもそも、このお店に謎解きいらなくない?」など、いろいろ勉強させていただきました。
このお店、現在は3ヶ月毎に契約が継続的に更新されています。言い換えれば閉店チャンスが年に4回もあるということ。3月までは継続することが決定しておりますが、4月からはどうなるのか。常に予断を許さないというヒリヒリ感がまた魅力となっています。
2022年の1月2日でめでたく1周年ですが、その日はマルイメンの建物自体がお休みとなっているので祝うことができません。残念。

初期4コンテンツのコメントは去年書いていたので割愛しつつ、主に新宿マルイメン店舗から始まったコンテンツについてコメントしていきましょう。

■みんなのキーボックス
当初あそび場」では遊べるコンテンツが随時増えていく構想でした。そのためチェックポイント代わりとなるキーボックスが60個備え付けられているのですが、コロナ禍によりすべての予定が吹っ飛んでしまいました。結果、大量の空きキーボックスが爆誕してしまったため、みんな暇だろうし、それらをいろんな団体のショーケースとして遊んでもらおうという企画となりました。その結果、みんな暇だったので、約30団体が参加してくれるという未曾有の状況となりました。
中身に関しては施設の防災的なチェックは入りましたが、基本各団体の皆さんにお任せしたため、2分ぐらいで終わるものから1時間以上かかるものまで多彩なバリエーションでそのままお届けしています。設置から半年経ったのでそろそろ変えていきたいなあと思いつつまた団体の皆様にはご連絡させていただければと思います。
つまりもうすぐ予告なくいきなり無くなる可能性がありますので、まだ遊んでいない方は今のうちに遊んでいただいたほうが良いかもしれません。

■ワンダーエッグ・プライオリティ「地下庭園に隠されたナゾ」
なんやかんやあって作った謎解きです。特に周遊は必要ありませんが一回だけ「あそび場」のキーボックスを開ける必要があります。制作においてもなんやかんや分からなくなっちゃった結果、1210円税込で30問ぐらいの問題が仕込まれ「他のコンテンツと比べて明らかにコスパが高い」という不均等が発生しています。制限時間がないコンテンツは制作時のノリによって永遠に物量が増やせてしまうので用心しなければいけません。

■憂国のモリアーティ「ウィリアムVSシャーロック」
じつは「あそび場」で最も売れているコンテンツ。スマホなしの館内周遊という2013年ぐらいによくあったレガシー感あふれる作りとなっていますが、そこは知見を活かして多少なりともアップデートされているはず。
謎解きが初めてだという作品ファンの方も多く、まだまだ謎解きは開拓する場所があるなあと感じさせるコンテンツでした。
当初は「******を**し*を*べる***貴族を**しにする」という設定でしたがグロすぎるということで秒でNGになりました。この設定で作ったら大変なことになっていたのだと思います。

■アソビー工場長のなぞとき限界チャレンジ
コロナでお金をかけて作るコンテンツが全部飛んだため、それでもなんか新しいことやらなきゃねということで急遽制作したイベントコンテンツ。制限時間15分で100問を解ききるという内容なのですが、数々のギャンブル・デスゲーム漫画を読み尽くしてきた我々の狙い通り、90点を超えると謎解き力ではなく精神力や戦略が重要になってくるコンテンツとなりました。70点ぐらいまではみんな楽しく遊べます。
12月31日までやっています。賞品となるトロフィー的なものはちゃんと業者に発注して作る予定ですので、トップを目指してみてはいかがでしょうか。現在は6回以内で満点を取ればトロフィーがゲットできます。



ここからは「あそび場」以外でやっていたものを。

■憂国のモリアーティ特典映像「ウィリアムチームvsシャーロックチーム~ひらめき勝負だ!謎解きチャレンジ~!」
渋谷マルイで収録をしました。本編より長い特典映像となっているのでぜひご購入の上ご覧ください。内容が何となく分かる記事はこちら

■めるぷち 謎解きWEEK
15分ぐらいのちょっとした大謎もあるプチ謎解きを1ヶ月で6本分作りました。修行かな?動画はこちらでご覧ください。


■謎解きアラカルト「いらすとやのたのしい謎解きゲーム」
無料素材ですがちゃんと正規ライセンスを受けロイヤリティを支払っている謎解きです。みふね先生はとても良い人なのでこれからもいらすとやの謎解きを作れたらいいなあと思いました。
遊んだ人からは「いらすとやの世界観がよく出ている」と言って頂くんですが、いらすとやの世界観って何?

■謎ファイル
今年はルーティンとなる名探偵を2種出したぐらいですが、実はコロナ禍の影響を受けてまだ世に出せていない原稿が10種類ぐらい手元にありまして、制作していただいている団体の皆さん連絡できておりませんがちょっとまた調整ご相談させてください…。
また、はじめて「販売終了」となった謎ファイルがありました。今後だいたい1年ぐらいで販売終了になることが多くなるようなので、買いそびれないようにご注意ください。
来年はとりあえず20種類ぐらい出る予定があってやべえなと思っておりますが、去年も似たようなことを言って実際に発売されたのは2種類だったので期待せずにお待ち下さい。

■ATOMO
すべてはこのツイートから始まったのでした。

様々な団体の告知をまとめた冊子を作ってみんなで配り合おうという企画です。5年ぐらい前に企画としては立ってたのですが、当時はどうしても財力や団体間の好き嫌いなどピリピリした感じがあり、実現はしていませんでした。コロナによってなんとなくゆるい繋がりができたおかげで実現できたというかたちです。

とりあえず半年やってみよう、ということで半年やってみたのですがいまのところ「何をするにもお金がかかるし効果が出るのは時間がかかりそう」という状況。完全に各団体の皆さんのご厚意によって継続できるかどうか決まるメディアになっていますので、引き続きよろしくお願いします。また読者の方においては感想をツイートしてくれると助かります。

あと、ATOMOに参加してくれている団体には僕が火をくべないという社会人的に至極まっとうなルールがありまして、最近たなかが静かだなと思った昔からのフォロワーの方はそういうことなんだと理解してください。


というわけで2021年もありがとうございました。来年は案件も多そうですので、商業制作者さんにお声をかけることも多くなると思います。また作りたい方はなんとなくご連絡いただいたりすると「いつか依頼するかもリスト」の中に入れさせていただき制作物や素行を継続的に確認させていただければと思っております。

それでは来年もよろしくおねがいしまーす。

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