【ポケカ】〜週休二日サラリーマンの卍最強(仮)卍ポケカ練習法〜 ※全文無料※

■はじめに:

初めまして!”ひーろー”と申します。
この度、CARDBOX青馬堂書店矢向店様で開催されました、第9回ガラルギャロップ杯にて優勝を収めることができたパルキアVstarについて、ありがたいことに多くの反響をいただきました。

そこで、自身の考察の棚卸も踏まえ、初のnoteにチャレンジさせていただきます!!


……と気合十分で執筆を始めたところ、パルキアより練習方法を見せろの声をありがたいことに(?)沢山いただきましたため、有言実行ということで投稿させていただきます(多分皆さんふざけてるよね?ね?)。
自己紹介も踏まえた記事にしたいと思い作成しましたので、これを機に是非僕のことを知っていただけたら幸いです!

■簡単に…自己紹介:

◎略歴…

関東在住、普段はフツーのサラリーマンをやっております。週休二日(土日)、残業は月平均35〜45時間程度です(知るか)。
学生時代まではずっと大阪におりましたので、コッテコテの関西人です。関西時代の練習仲間の皆様、その節はありがとうございました。
元々ゲーム勢でしたが、大学4年の時にポケカを始めまして、早4年が経ちました。20代ってホント一瞬ですね。

◎主な実績…

公式大会の主な実績は下記です。
2021シティリーグシーズン1 ベスト8
2021シティリーグシーズン2 準優勝
2021シティリーグシーズン3 優勝
JCS2021 171位(優先権獲得)
チャンピオンズリーグ2022京都 42位(優先権獲得・7勝2敗)
チャンピオンズリーグ2022福岡 73位(7勝2敗)

………お気づきでしょうか。
そうなんです。中途半端なんです。飛び抜けて輝かしい実績はございません。
ちょっと自主大会の成績が良いからって周りにチヤホヤされて浮かれているタイプのヤツです。
そのため、本記事も是非、参考程度に。「へぇーそうなんだ。」程度に。
くれぐれも優しい目で、微笑みながら読んでいただけますと大変幸いです。

真面目に話しますと、さほど吐出した成績でもないサラリーマンにできることは、「ポケカしたいけど仕事忙しっ」
「週末ちょろっとポケカするだけじゃ全然勝たれへんやん…」


”けど勝ちたい。”


というサラリーマンポケカプレイヤーの方に、少しでも参考になる話をすることだと捉えています。そのため、基本的な内容〜実用的な内容まで幅広く記載しております。少しでも勝率UPの一助になれば幸いです。

■勝率UPへの道①〜環境考察〜

まず第一に、勝率を高めるにあたり「環境考察」は欠かせません。理由は書くまでもないかと思いますので、こちらでは僕がどのようにして環境を捉えているかを紹介します。吐出した成績はないものの、CLの完走は外していなかったり、シティリーグはそれなりに実績残したりと、環境考察にはそれなりに自信があったりします。

環境を捉えるのに最も効果的なこと、それは「実際に大会に出て場数を踏むこと」かと思います。しかしサラリーマンにはそんなに頻繁に大会参加するのも難しい方も多いと思います。ポケカがガッツリできるのは、良くて土日、ご家庭のことも鑑みると、せいぜい土日のどちらか程度という方も多いのではないでしょうか。

そこで、限られた時間で可能な限り環境を把握する、僕なりの手法をご紹介していきます。

◎環境考察の前提:”二軸で捉える”…

「環境考察」と一言にしても、大きく2つの捉え方があると認識しています。
①その環境で”最も強い”デッキ
②その環境で”多く使われている”デッキ
上記の二軸です。丁度直近のバトルリージョン環境が非常に例えやすいため、
バトルリージョン環境を題材に話を進めてまいります(語り手っぽいな)。

・最も強いデッキ…ミュウVmax
・最も使われていたデッキ…裏工作+アルセウスデッキ

こんな環境になっていませんでしたでしょうか。確かに裏工作アルセウスも十分に強い(まぁワイも使ってたし)と思いますが、単純なデッキパワーはミュウVmaxが最も高かったと捉えています。
過去の事例で例えると、強さが不明瞭だが「よるのこうしん」の煽りを受けて異様に使用者が多かった”ロストマーチ”などもいい事例ですかね!

世によく言う「Tier表」を考察する際は、このように、強い×多いの二軸で各デッキを評価しています。ではどのように有益な情報を収集するか?
事項からはその事例を紹介していきます。

◎情報収集その1:
環境に影響を与える”インフルエンサー”の使用デッキを見る!…

こちらは ②その環境で”多く使われている”デッキ の参考になりやすいです。
裏工作アルセウスがまさにです。それまでチラホラとこのアーキタイプのシティリーグ優勝が散見されていたものの、人気YouTuber”だんのうら”さんが使用した後、突如使用率トップまで爆発的に上り詰めました。
このように、ポケカ界には環境に露骨に影響を与えるチームや有名プレイヤー、YouTuberが数名いらっしゃいます。ご本人のお名前を勝手に借りることになってしまいますため詳細な記載は控えますが、上記のようなプレイヤーには皆さん心当たりがあると思います。
デッキの強い弱いに関わらず(まぁ大抵めっちゃ強いんですけど)、インフルエンサーが公式大会で使用したデッキはユーザーが増えやすいので要チェックです。

◎情報収集その2:
”64名規模以上のシティリーグ/自主大会”の上位デッキを見る!…

こちらは ①その環境で”最も強い”デッキ の参考になりやすいです。
ここであえて、「64名以上」という枕詞を付けさせていただきました。
最近は新型感染症の影響で最低32名規模のシティリーグが開催されていますが、環境の影響としては”ほぼ意味がない”と捉えています。人数・試合数の少なさから、言葉が少し悪くなってしまいますが、「なんで優勝した…?」というビックリデッキが実際に多発してしまっていたり、それを見たプレイヤー側も半信半疑にその構築を見ていることが多いため(多分)です。


上記の”その1””その2”を通勤電車でひたすら眺めます。通勤時間暇ですよね…その時間はソシャゲの時間ではなく、環境考察の時間です(個人の自由です)。
そして、情報収集ができたら、次にやることは下記の二つです。行ってみよー!

◎環境考察その1:Tier表を作り精度を高め続ける!…

上記の”二軸”を意識して、自分なりのTier表を作ってみます。
もちろんTier表は作ったら完成ではなく、常にブラッシュアップし続けましょう。
参考に、僕の現スペースジャグラー環境のTier表(予想)です。

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Tier1:ミュウVmax、パルキアVstar
Tier1.5:裏工作アルセ
Tier2:WTB、白馬パルキア、アルセジュラルドン、雷アルセ、トゲキッスサンダース、連撃ウーラ、レックウザモココ、インテVmax
Tier3:レジギガス、ダイナ、ダイケンキ、その他アルセ、ダークライ、テンタクル
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◎環境考察その2:
Tier上位デッキの”平均”を頭に入れ、プレイングを高める!…

こちら、非常に大切です。例えば裏工作アルセウスにはチェレンの気配りを何回撃たれるのか?ツールスクラッパー、セイボリーの採用率は高いのか?この辺です。

平均的な構築を頭に入れておくことで、相手のトラッシュや盤面から行動を予測できるようになります。行動を予測できれば、それをさせない=負けないプレイングができるようになります。

ポケモンカードの、他のカードゲームと大きく異なる特徴の一つとして、「相手ターンに行動がない」ことは有名です。
これによりよくある”勘違い”が、”勝つ”ことだけを意識したプレイングをしてしまうことです。対人で、無数の選択肢から60枚を選出し、その駆け引きを行うゲームである以上”負けない”プレイングをすることが非常に大切です。

麻雀で相手がとてつもなく国士無双っぽい捨て札をしている時、自分が上がれそうだからといって容易に字牌捨てませんよね?(麻雀素人)あれです。
負けないプレイングをするためには、相手の札を予測することがポケカでも重要です。そのため、大方の60枚の”平均”的な採用率は頭に入れておくと良いです。

■勝率UPへの道②〜デッキ選択〜

さて、環境をササッと考察したら、いよいよ自分が何のデッキを使うか考えます。
ここまでは、サラリーマンサラリーマンと言っておきながら、正直あんまり関係ないヤン。と言う感じだったかと思いますが、ここからは結構差別化していきますね。

改めて、サラリーマンが大きくビハインドをとる点、それは「ポケカをしている時間」です。この点については、競技勢の学生プレイヤーには十中八九敵いません。

そこで、本項では「”限られた時間で勝率を高める”にはどんなプロセスでデッキを選択しているか?」について、実際に現環境を例に挙げて、プロセスごとに説明していきます。

◎選定軸その1:
極力”Tier1中のTier1”を避けつつ、”Tier2以上”の”既出コンセプト”を使用する!…

えっ…となりますよね。笑
先んじて注意点ですが、あくまで時間がない中での勝率UP方法であり、時間が作れるなら上記を使用する選択肢もある事をご理解ください。

具体例を挙げると下記です。
現環境の場合…ミュウVmaxを避け、前述のTier2以上を使用する。
(参考)過去の事例…三神ザシアンを避ける。

なぜか…?
環境トップofトップは、警戒を”される”側になります。つまり各プレイヤーミュウに勝てるか?を意識してデッキを作ってきますし、ミュウ対面の練習をしていないことは100%と言っていいほどありません。しかもミラーは相手の方が練習量が多いなんていう始末です。

つまり、時間がない中でトップofトップを使ってしまうと、”カモ”になってしまう可能性が高く、デッキパワーから、勝率6〜7割を叩き出すのは容易であっても、ベスト4以上に届かない…という結果になりかねないというのが僕の捉え方です。

※ただし、上記はあくまで、「練習量が担保しきれないトップは危険」というお話であり、例外はあると思っています。
例えば、
・今回の「パルキアVstar」のようにカード発表時点で強さが明らかであり、心中の覚悟で考察を早期から始めていた場合
・以前の「裏工作アルセ」のように遅咲きで、流行前から使用していたが気づいたらTier1に上がってきていた場合

上記のような場合はそのまま練度を極めて逃げ切るという選択肢があると考えています。

では、誰も使っていないようなオシャレデッキやメタデッキを使えば強いのか?
残念ながらこれも違うかと…。
誰も使っていないようなポケモンがコンセプトのデッキや、トップメタ意識の強い役割論理的なデッキは、それこそ「練習量」が試されてしまいます。
環境に存在する各対面各デッキに対する明確な解答とそのプレイングを、何が”サイド落ちしても”一定通し切れる状態になる必要があります。
そもそも、マイナーなため構築60枚を少ない情報量で自ら考えなければならない点も踏まえ、時間なく使うにはあまりにも不安定要素が残ってしまいます…。

上記をもとに、前述の現環境Tier表を眺めると、下記に絞られます。
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Tier1:パルキアVstar
Tier1.5:裏工作アルセ
Tier2:WTB、白馬+パルキア、アルセ+ジュラルドン、雷+アルセ、トゲキッス+サンダース、連撃ウーラ、レックウザ+モココ、インテVmax
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少し選択肢が絞れましたね、更にここから絞っていきます。

◎選定軸その2:Tier1に勝率50%を出せるデッキを使用する!…

大会で入賞する前提となると、現環境であれば確実に1回以上マッチングするであろう、”ミュウVmax””パルキアVstar”に対して勝率50%以上を叩けないと、なかなかお話にならないのが現実です…。そのため、Tier1に不利をとるデッキは選択肢から外します。
※この辺からいよいよ個人所感ですので、悪しからず…。
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Tier1:パルキアVstar
Tier1.5:裏工作アルセ
Tier2:WTB、白馬+パルキア、アルセ+ジュラルドン、雷+アルセ、レックウザ+モココ
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更に絞れてきましたね…!

◎選定軸その3:
その中で、”安定性””再現性”が課題となるデッキを使用しない!…

「〇〇サイド落ちで負けました!」「また事故ったんやが!」
辛いですよね…。しかし、大会となると負けは負けです。その原因は本当に”運”だけでしょうか?対戦の度に心に手を当てて聞いてみることは必須です。

特に現環境ではこれが露呈しています。特性”フュージョンシステム”による大量ドローや、”裏工作”による必須札の確定サーチにより、1〜2ターンの遅れが命取りです。そのため、裏工作やフュージョンシステム、あるいはそれに対応できる安定性のないデッキは、選定軸から外してみます。

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Tier1:パルキアVstar
Tier1.5:裏工作アルセ
Tier2:WTB、雷+アルセ、(レックウザ+モココ)
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五つになりました!!上記の五つが、僕が現環境で使う候補としているデッキです。(レックが()なのはあまりにも机上論で自信がないからです。笑)
この中で、どれが一番この5つのデッキに勝ち越せるか?を考えると更に絞れていきますが、ここまでくると、”好み”や”得意”もあると思います。
新弾ごとにこのプロセスで考察を行うことで、ササッと使用デッキを選定しています。

あくまで「僕の場合」であり、またTier考察次第で変わってきますので、”選定デッキ”についてではなく、”選定プロセス”を参考にいただけると幸いです…!

◎デッキ選択の補足:いつ公式大会の使用デッキ決めているか?…

こちらもサラリーマンにとっては重要だと思っているので記載します。例えば現在なら横浜CLを目指してデッキを決めます。
決定タイミングは”最新カードリスト発表時”です。つまりもう決まっています(やべ、バレる)。

僕の場合、1環境あたり1デッキ〜多くて2デッキ(ほぼない)しか使っていません。例えば、スターバース環境ではアルセウス発表時〜スペースジャグラー発売まで、”裏工作アルセウス”以外のデッキは大会で一度も使っておりません。
限られた時間でデッキとその練度を完成させないといけないため、”色々なデッキを試す”という余裕がないためです。

前述のTier理論でのデッキ選定に慣れると、大ハズレな選定になることは概ねなくなります。するとそこからは、

”デッキ単位での選定” に時間をかけるよりも
”強い60枚とプレイング” に時間をかけた方が効率的に勝率が高まります。

もし今デッキ選びに悩むことが多い方は、一定自身の環境考察を試す意味でも、デッキ選定は短く、その構築とプレイングの練習を長ーーーーーくすることを是非お試しください。

現在のポケカは制作の皆様が非常に優秀で、環境の”正解”が1デッキに固まらず、一部マッチングや運にも左右されるかもしれません。
しかし、その”練度”と”確率(期待値)”を完璧に仕上げることは求められます。そちらに時間を割いている形です。

■勝率UPへの道③〜デッキ構築〜

デッキコンセプトが決まったら究極の宇宙創造卍最強卍60枚を探しに行きます。

普段僕は、ゴールは
①構築60枚全ての採用理由を説明できるようになること
②後述する”サイドデッキ20枚”全ての不採用理由を説明できるようになること
この二点を同時に満たすことと考えています。

作るぞー!!

◎構築その1:モデルのデッキを構築する!…

とりあえず叩きがないと始まらないので用意します。一番簡単なのは、前述の64名以上大会で実績を残した構築を60枚真似る事です。ある程度以上のプレイヤーの方は確実にご自身で60枚構築された方が早いと思いますが、自信がない場合はこれで十分かなと思います。
ここで、この60枚は極力シンプルisベストで構築してみてください。オシャレ枠や対策札は、後述する”サイドデッキ”に採用します。

◎構築その2:20枚のサイドデッキを作成する!…

ここで、「あれ、あのカードって必要ないんかな…」「このカード枚数足りてる…?」みたいな疑問多数現れると思います。そういったカードをベースに”20枚”のサイドデッキを作ってみてください。20枚より多くても少なくてもダメです!(綺麗だから。嘘)

真面目な話、多すぎてもまとまらないし、少なすぎると可能性を欠くのでそのバランスが大体20枚で丁度良いと感じています。

なぜこんなことをするのか…?

初めから色んなカードを入れてしまうと、”安定性”と”強さ”のバランスの着地点が分からなくなってしまいやすいと考えています。そこで、

・ド安定構築を一度作り上げる
⇨サイドデッキ20枚を常に意識しながら対戦を重ねる(一人回し含む)
⇨敗戦ごとに、敗因をもとにあったら良いなのカードを少しずつ試していく
⇨これにより、要る要らないを選別しながら、安定性の検証をし続ける
⇨色々入れて急に事故が発生するようになったら、採用札で一番使わなかったものを安定札に戻す

と言う仕組みです。このPDCA(サラリーマン風)を、大会まで時間の許す限り続け、構築とプレイングの究極の状態を目指します。

■Appendix:〜練習方法〜

最後に、大した内容ではないのでおまけ感覚で実際の練習方法を、最も実用している順に紹介します。

◎精神を研ぎ澄ます究極の一人回し…

一番時間を割いています。意外と馬鹿になりません。「いや、そもそも自分上手くないし一人で対戦しても…」と思う方もいるかもしれませんが、下記のような点を圧倒的最効率で身につけることが可能です。馬鹿になりません!

 ・自身のデッキの安定性を検証
 ・仮想的側がされたくない行動を理解、採用カード検討
 ・仮想敵の”平均化”構築をOJTで覚えられる

◎レベルの高い相手と対戦…

大会で入賞するには、強いプレイヤーを超えることは欠かせません。
こちらでは、僕が関東圏で強いプレイヤーと対戦できると捉えている具体例を記載します。関東以外の方はご容赦ください(照)

・関東圏の自主大会…
関東圏の自主大会は軒並み大規模なため、強いプレイヤーの方との対戦が叶いやすい印象です。運営されている方々、いつも本当にありがとうございます。

・バトロコ高田馬場店の平日ジムバトル(火曜・水曜)…
ジムバトル史上圧倒的規模で開催されています。加えて平日夜20時開催あり、山手線圏内と、神でしょうか。サラリーマン万歳(たまに残業で間に合わない)。

■最後に:

いかがでしたでしょうか。初めてのnoteということもあり、気合入りすぎてツラツラと書きすぎてしまいました。
所々お見苦しい点も多々あったかと思いますが、優しい目で見守っていただけると微笑みます。

今後は、(もっと真面目に)実績を残すことができたデッキなどについてもnoteに残せたらと存じておりますので、その際は是非、目を通していただけると幸いです。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
質問等についてはいつでもTwitterのリプライやDMにて歓迎しております!!


ひーろー


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