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日本でいちばん長い日

 僕にとっては中学受験時代が今までの人生で1番充実していたと思います。個人塾に通っていたのですが、成績が良かったので先生がかわいがってくれました。初めて好きな子もできてその子も僕のことを気にかけてくれていました。僕は人見知りだったのですが、初めて塾であったときから意識していました。その子が僕と塾生の男の子との関係をとりもってくれていたので塾にもなじむことができました。今考えると人見知りな息子を気に掛けるお母さんみたいでした。塾の生徒だった子たちはみんなバラバラの中学に進学したのでその後はあっていません。1度同級生だった男の子の中学の文化祭に行こうという話になったのですが、彼女は来ませんでした。結果的に僕に人生で後悔したことの一つになっています。
 中学受験自体の結果は、第一志望には落ちて滑り止めの中学に進学する結果になりました。結果はふるいませんでしたが今までの人生で最も長く感じた半年間でした。日本でいちばん長い1日を過ごしていたような気分になります。毎日が充実しているとその時は短く感じても後々振り返ってみると同じ時間を過ごしていても長く感じます。朝7時に起きて、小学校に通って、5時から9時まで塾で勉強する。そのあと夕食を食べて、お風呂に入って12時まで勉強みたいな毎日を過ごしていました。1日1日を大切にしないといけない状況だったので毎日一生懸命に生きていました。夢の中で問題を解いていたこともありました。将来自分の息子に中学受験をさせるか?と聞かれればお金の問題もあるので少し悩みますが、受験経験自体は僕の人生にとっていい思い出になっています。
 
 

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