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環境音のタイミング

今回僕は演出に関わってないのですが、稽古されてる役者さんらから何度か「踏切の音を流してほしい」と言われまして、踏切が出てくる芝居を踏切のそばでやるのに、なおそのほかに踏切の音がほしいとは…?と分かってなくて、今日初めて、ああ、キッカケの踏切がほしいのか!と気づきました(遅い

まあ、結論からいえば、演技と自然音の踏切は別個に存在してて、合うことも合わないこともあるし、その偶然をお客さんがハラハラしたりしながら楽しめばいいんじゃ?ということですね。マンガだったら環境音に演技のほうを合わせるコンピューターマッチョ演出家とかが出てそうですが、おい無理言うなw

 もちろん偶然まかせだと大半は合わなくて、合ってると思ったとこも厳密にはほぼ合ってないんですが、お客さんには可塑的な認識というものがありまして、5秒くらいずれててもあたかもピッタリ合ってたように記憶してくれるものであります。これほんと。

てか、出し手の意図なんか、お客さんは別段、汲み取らないのであります。だので、出し手の僕らは、観客の可塑性を妨げないような、できたら広範なキャッチを可能にするような舞台を、作っていくべきなのだと思います。

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