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『星は嘯く』のはなし②

2022/2/18(金)
演劇ユニットHORIZONさんの
静岡サレジオ高等学校演劇鑑賞教室公演
『星は嘯く』に、
客演で参加させていただきました。

前回の記事では参加しての感想を綴らせていただいたので、
今回はキャストさんや舞台装置、音響や照明など、
もっと舞台の中身について想ったことを残しておこうと思います。
半分くらい内輪向けの感想かもしれません。

キャスト

天宮(キャスト:天野 仁さん)

天野さんのお芝居は、安心感がありますね。
今回はたくさん会話するシーンがあって、とても楽しかったです。
練習の時も、読み合わせをたくさん一緒にやってもらって、安心して舞台に臨めました。
天野さんはセリフに相手への印象やキャラクターの感情のニュアンスを乗せるのが本当に上手だなと思います。こずえちゃんには伝わってはいけないので私もあまり察しないほうが良いのですが、天野さんのお芝居からは、敵意とかお馴染み感を肌で感じることができます。ほんとすごい。こずえちゃん、天宮さんの横なんだかんだ居心地いいんですよね。気づくと舞台上での物理的距離がバグって近くなりがちでした。意図してないのに面白い。

奥村 (キャスト:草野 冴月さん)

草野さんと、敵意や嫌悪感なく絡める役どころ、レアでは?と思いました。好意的に目線が合うのは嬉しいですね。
まだ私の方が慣れなくてずっと不思議な緊張感がありました。
奥村さんは、愉快で賑やかな変わった人です。そんな人柄なので、舞台にいると割とずーっと喋ってるんですけど、ちゃんと伝えるべきところを緩急をつけて伝えていてお見事だなぁと思っていました。
場を引っ張っていく力があるってすごいですよね。草野さんのお芝居からは毎回それを感じます。

高尾(キャスト:芝原 鴇さん)

芝原さんと目が合うと、めちゃめちゃ安心します。なんだろうな?
HORIZONさんの中では絡みが今までも多い役者さんなのですが、見るたびやるたび表情が違う。当たり前なのかもしれないけど、その場を生きててすごい。作品や役が違えば、いつでも全く別人の空気感を纏っていてすごい。毎回感動します。
あと、芝原さんはアドリブが光る役者さんなのですが、コミカルなお芝居だと愉快な方に全振りしてくれるのでいつも楽しみにしてしまいます。今回もすごい好きでした。(シリアスな方に振られるとボロ泣きします。)

望月(キャスト:髙橋 秋帆さん)

可愛い秋帆ちゃん(この公演の後から「帆鷹杏璃」ちゃんになりました)が素敵な大人の女性を演じていました。芯があって好きなものに少し饒舌になっちゃう女性。可愛い。
秋帆ちゃんはいつもセリフ入れが抜群に早い。そのうえで小道具もガツガツ作ってくる。すごい。セリフが入っているので、読み合わせの安定感もすごいし、練習でも代役を買って出てくれます。いつも助かっています。ありがとう!
今回は大人の女性像を掴むのに苦労していた印象でしたが、いつも舞台を楽しんでいる感じがあってすごく良いなと思っています。


『星は嘯く』はキャスト数も5人と少なく、それぞれのキャラクターのことがよく見える距離感でのお芝居だったので、より周りの役者さんの芝居を近くで感じられてとても楽しかったです。
これはほぼ同じ舞台に立てただけのファンの感想です。
4名の役者さんのお芝居が本当に好きです。というか、基本的にはHORIZONファンです。箱推しです。
それぞれ個性的だけどまとまりがあって、ちゃんと呼吸していて、世界観が出来上がっていて、混ぜてもらえて嬉しい。HORIZONさんの舞台はいつでもそんな感じで参加させてもらっています。
呼んでもらえてありがたいんだ…。

舞台装置

舞台美術は、たけだこうじさんが担当してくださいました。
同じくHORIZONさんの『Contamination』の舞台の時も、実は出られていない『TRUMP』の時もたけださんの舞台を目にしているのですが、いつも、美しい世界が出来上がるのでびっくりです。

記事のトップの写真をぜひ改めて見ていただきたい。
少し古くなったプラネタリウムの内装。蓄光と星球で照らし出される星々。美しかったです。天才…。
少し高めの段差があることで舞台の奥行きが出て、見栄えが抜群でした。立ち位置の被りを気にする必要がほとんどなく、すごくやりやすかったです。

立たせていただけて光栄でした。

音響

月野 天葵ちゃん(HORIZONさん)がオペをしてくれました。
日数のない中でのオペレーション、慣れないことも多く緊張感もすごかったと思います。その中で本番ミスなくやれるのはすごい。
タイミングが難しいところも合わせてくれてありがとうございました。
音響以外にもダンスのフォーメーションの位置取りを指導してくれたり、とっても助かりました。無自覚でポジショニングのミスをやらかすので、反省ばかりです…(笑)
本番前に直してもらえてよかったです。

照明

安心のせっちゃんことせつこさん(HORIZONさん)でした。
屋上、プラネタリウム館内、プラネタリウム照射時、暗転への切り替わり…。どれをとっても美しい。舞台装置と相まって、そこに世界が出来上がっていました。この世界作れるってほんとすごいなって、毎回感動します。
いつも抜群のタイミングでフェードし切るのが見ていて気持ちいいんですよね。オペの内容が完全に頭に入ってて、それをきちんと形にできるのもすごいです。

映像

今回の舞台は、紙芝居ではないアニメーションがついていました。
さっちゃんこと大塚 桜子さん(この公演の後から朝池 潮さんになりました)が作ってくれました。
稽古にもたくさん足を運んで、台本をたくさん読んで、舞台のテンポを掴みながら切り替えのポイントを整理して…。忙しい仕事の合間を縫って素敵なものを作ってくれました。
舞台装置との相性もめっちゃよかったですよね。現地で照射したときの感動、すごかったです。
エンターテインメントを感じました。

総括

客演ということで、今回も私は役者で呼んでいただきましたが、
本当にすべてを整えてもらったものに参加させてもらっている、ということを痛感します。ありがたい限りです。

拙いお芝居でも、呼んでいただける間は自分の精一杯で返す気持ちで舞台に臨んでいます。

今後も参加する舞台がお客さんに自信をもっておすすめできるものになるよう、誠意をもって取り組んでいきます。
たくさんの人に見てもらえるようになるといいなあ。

これにて、『星は嘯く』の記事はおしまいといたします。

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