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【旅行記】微魔女の微ミョーな旅・23

4.ベトナムー2018年

 なぜ、再びベトナムだったのか?

 前年、ハノイ再訪を心に誓いつつ、この年は遥か中央アジアの国、ウズベキスタンへ行く予定だったが、後述する諸事情から二度目のベトナム行きとなった。ベトナムの南北都市部の様子はなんとなくわかったので今回は未知の中部へ行ってみて、そして最後に“ベトナム3か年計画”の仕上げに、がっつりハノイへ戻ることにした。
 
 行き先が決まると、航空券、ツアー探しになるのだが、航空券は王道のスカイスキャナーでざっと値段と時間の見当をつけた後、オーストラリアに本社のあるウェブジェットというオンラインの旅行代理店もチェックする。スカイスキャナーは購入先によって評判に差があるのでいつも参考にするだけにしている。ウェブジェットにしても手数料がかかるうえ、第三社経由だとウェブチェックインができない場合があるので、結局は航空会社のウェブサイトから直接予約・購入した方が安全で安いということがわかった。
 ツアー会社に関しては、T社のサイトでツアーを見つけてから、現地の催行会社のサイトを見ると同じ日程のツアーが見つかる。値段を比べるとT社は50~100AUドル高いことがわかるが、為替変動の心配なくAUドルで支払いができ、ツアー催行会社もそれなりに信頼でき、ファローもしっかりくれるといった“安心料”と考えれば、決して高いものではない。しかし、今回は二度目の国なので安心感もあり、T社で見つけたベトナムのA社に、T社を通さず直接申し込みをしてみた。出発は11月中旬、雨季真っ只中の『ダナン、ホイアン、フエ5泊6日の旅』だ。
 ところが、すべての予約を完了し、仕事の片付けも荷造りも順調に進んでいた11月初旬のある日のこと。オーストラリアの再入国ビザ(一度永住権を取得すると、その後は5年毎更新の再入国ビザを購入することになる。これがないと、出国はできても入国ができなくなる。ただし、オンラインで即日発行)が10月で切れているような気がしてパスポートを見てみると、パスポートの期限が翌年の2月中旬までということが判明。しかし、「ベトナムは日本と仲良しだから、パスポートの残存期間って3か月なんじゃない?」 と希望的観測でガイドブックを見ると“6か月以上”とある。え? 予想外の数字に実感がわかず、ツアー会社に問い合わせると同時にインターネットでも調べてみた。双方の答えは、やはり6か月。
 「えええええええええーっ?」
 ベトナム、入れてくれないじゃん。そういえば学生時代は結構抜けていて、修学旅行や遠足の集合時間を間違えたり、テストの日程を間違えたりしていたっけ。大人になってから、パスポートを忘れたり、飛行機の時間を一度も間違えたりせずにきたことが、今更ながら奇跡にすら感じる……そんな感慨に耽っている場合ではない。日本は連休に入ってしまうので、その前にパスポートの申請をしないと出発に間に合わない。
 大慌てで書類を揃えて領事館へ行くと、書類が足りないので手続きにうつれないと言われ、家に戻ってスキャンで書類を送り申請手続きに入ってもらい、ようやく新しいパスポートを手にしたのは、出発の2日前だった。

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