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「多動力」を読んで

1 どのような本か?

インターネットが発達し、情報化社会となった現代。
その時代の中で、どのように生き抜くか。
その鍵を握る一冊が今回ご紹介する本

著者 堀江貴文 氏
著書名「多動力」

です。

IOTという言葉をよく耳にするようになりました。
IOT=物をインターネットに繋ぐことを意味します。
これまでは、インターネットと言えば、コンピューター同士を接続するためのものでした。

しかし、情報技術の発展に伴い、インターネットに、「テレビ、スマートフォン、自動車、エアコン」など、ありとあらゆる物が接続する時代となりました。

スマートフォンは、新たな通信領域、5Gへと進化を遂げ、自動車には、コンピューターのようなインターネット環境が整うなど、私たちを取り巻くインターネット社会は大きく変化しています。

インターネット発達の結果、誰でも手軽に、そして簡単に様々な情報を入手することができる世の中となり、これまで、一定の分野を通じてしか会得できなかった技術、知識が、様々な分野へ浸透するようになってきたのです。

その状態を本書の中では、

すべての産業が「水平分業モデル」となり、結果”タテの壁”が溶けていく。

引用元 著者堀江貴文「多動力」7項

と表現しています。

タテの壁とは?

本書の中では、タテの壁とは、垂直統合型モデルを意味し、生産、販売に至るまでのプロセスを全て一社で行うビジネスモデルのことを示します。

水平分業型モデルとは?

水平分業型モデルは、技術開発や原料調達などを、異なる企業が得意分野を活かして協力するビジネスモデルのことを示します。

「多動力」は、水平分業型モデルの社会の中で、どう対応し、どう生き抜くか?を大テーマとして、著されています。

キーワードは「越境者」

本書の中では、多分野に参入する人のことを「越境者」と言っています。
本来、越境とは、

境界線を越えること。特に、法的に定められた領界を無視して侵入すること。

引用元 goo辞書

という意味を持ち、「多動力」の中では、「越境者」について、

あらゆる産業のタテの壁が溶けていく、かつてない時代に求められるのは、各分野を軽やかに越えていく「越境者」だ。

引用元 著者堀江貴文「多動力」8項

と表現しています。

つまり、「多動力」で言う「越境者」とは、別の言い方をすれば「時代の流れに適応する者」と言えるでしょう。
そして、「多動力」を身につけることを特に必要とする人こそ、この「越境者」だと説明してます。

つまり、どの分野でも、誰でも自由に参入することのできる時代(水平分業型モデルの社会)にこそ求めれるスキル、それが、「多動力」だと、本書は説明しています。
そして「多動力」について、

いくつもの異なることを同時にこなす力のことのことを言う。

引用元 著者堀江貴文「多動力」3項

と表現しています。


その上で、「多動力」を身につけるには、どうすべきか、また、その心構えなどについて著されています。

まとめ

まとめると、本書では、「水平分業型モデルの社会」を説明しつつ、越境者が「なぜ多動力を身に付けなければならいのか」、また、越境者が「多動力を身につけることでどうなるのか」、そして「多動力を最大限に発揮するために何をしなければならないのか」について、著者堀江貴文さんの経験を交えながら説明されています。

どんな人におすすめの本か?

何かやりたいけど何をしていいのか分からない人、大きな夢を実現したい人、人生を変えたい人、効率の良い仕事スキルを知りたい人、どん底から這い上がりたい人に、特におすすめです。

2 本を読んで感じたこと

やりたくないことの徹底排除

第一印象は、「好きなことをするために、いかに、やりたくないこをしないか」について、突っ込んで書かれていると思いました。

目次を見ると、

・電話をかけてくる人間とは仕事をするな
・大事な会議でスマホをいじる勇気をもて
・仕事を選ぶ勇気

引用元 著者堀江貴文「多動力」17項

などと書かれていて、その目次に衝撃を受けました。

しかし、その目次にかかる内容を読むと、その目次の意味も、「うん、確かにその通りだ。」と腑に落ちるのですが、現実にやる勇気は私には到底ありません。😓

ただ、何か大きなことをやり遂げるとき、「それくらい極端でなければ、大きな成功を掴むことはできないのかなぁ」と思わされました。

違う視点、感点に気が付くことができる

自分には無かった視点、感点に気が付くことができました!
私と堀江さんとでは、育った環境や進んだ進路など、経験した量、質が違うので、当然考え方に違いがあります。

ですから、本書を読むことで、自分の考えつかなかったことを学ぶ、良い機会となりました。
これまでの自分の考え方に、新たな考え方をプラスできることで、今後の人生に良い影響が出そうです。
こういうことを気づかせてくれるのが、読書の面白みだと思います。

読了後、何かできそうな気分になる

読み切った後は、何でか分かりませんが、不思議と、何かできそうな気分になります!
東大を中退して、会社を興し、その後、色々あって逮捕されることとなり、人生のどん底を経験された堀江さん。

この本を通じて、「どん底を経験しても、這い上がることはできる」と言ってくれているように感じます。
どん底を経験したことなどありませんが、「多動力」を通じて勇気を貰えました。
やはり、経験豊富な人の言葉には、重みを感じます。👍

3 終わりに

この本は、ハマる人には、本当にハマる本だと思います。
かくいう私も、ハマりました。
今でも、何かで迷ったとき、何度も読み返しています。

この本は、読み手に勇気と活力を与えてくる、一言で言えば

エネルギッシュな本」🎇

と言う印象です。
この本の影響を受け、結果的に、自営業を始めるに至ってしまいました。(*´ω`*)

インターネットの発達により、可能性の広がった現代。
この本を読んで、新しい自分と出会ってみませんか?
この本には、あなたを変える言葉が、たくさん散りばめられています。
「多動力」を読んで、新たな自分を探してみてください。













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