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ビストロとカフェと喫茶の中野巡り

金魚鉢みたいな器からミルクコーヒー飲んでる。日曜の夜。中野に来ることってあんまりない。というかほぼない。というか全然ない。まったく、ない。きっかけでもなければ一切ない。だけど今わたしがここにいるのは、知り合いのソムリエが中野でお店をオープンしたからで、お祝いでお菓子とフランチャコルタを買って持っていってビストロ枠のそのお店で思う存分飲んで食べるためだ。金魚鉢から金魚を丸呑みするかのようにミルクコーヒーを飲んでいる。中野、あんまり来ない滅多に来ない全然来ない一才合切、来ない。だけど理由があればわたしは飛行機に飛びのってでさえもどこへでも向かう。だから来た。東西線でまっすぐ、自宅から乗り換え1つでたどり着くこの街に、降りたった。

前日は朝まで付き合いで飲んでいて、寝たのは8時前だったと思う。起きたら15時直前だった。いい天気なこともあって気分は上々。スッキリした気持ちで準備をして、スイーツのお土産を買う。目的地の喫茶店でカフェロワイヤル。スプーンに角砂糖を置いて火をつけたマッチを灯して砂糖がコーヒーに溶けきったら飲むんだ。

お祝いでシャンパンを買おうとしたらイタリアとスペインワイン専門店でシャンパンがなかったのでフランチャコルタを購入。18時の予約にすこし遅れて入り、気になるものをひたすら飲んで食べた。お店の名前の由来を聞けばよかった。似ている名前の画家がいて、その画家は光をテーマに描いていることが多かったからそこから派生したのかなと思ったり。びっくりするほどリーズナブルでサービスされまくったから(いい意味で)心配になるほどだった。料理の説明もワインの説明も滞りなくしゃべっていて、同じ飲食店オーナーとして勉強になることも。ご馳走様です!

となりのカップルが「中華屋に合うのはあいみょんだよね。町中華っていうか。フレンチにはユーミンが合う」と言っていて、それをスレッズに投稿したら叔母から「却下!!」と飛びこんできたので笑った。

中野といえばのカフェと喫茶店にもまわる。なんだか不思議な雰囲気の街。みんなのんびりしていておしゃれすぎない。気取っていなくてちょうどいい。飲み屋街はいい感じに日曜なのに活気もある。東京の西の下町といったような。東側の下町とはまたちがった、てやんでい精神のない、おだやかな下町。治安も悪くないし、わりと静かで、自分で商売をやるにはちょっと物足りないけど、でもこういう街で一旗あげるのも楽しそうだなと思ったり。

ラストはジャズ喫茶で雑誌と漫画を読みながらスパイシーラムココアを飲んでシメ。飲んでいるときはほとんど食べないパスタを少量でも食べたからか眠くなりながら家路についている。ほぼまっすぐ歩いて3時間半。ふふ、どこまで歩き続けられるかな〜。いいお休みの日だった。明日からまたがんばろ〜!洗い物と、とっ散らかったお店の片付けも兼ねてね。



嬉しい!楽しい!だいすき!