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宴もたけなわ

お世話になっているバーが移転して新たにオープンするのが今日。お世話になっている問屋の試飲会が今日。昨日は夜中まで飲んでいてだけどあまり酔わずしっかり帰宅しお風呂にも入って、でもやっぱりお酒のせいかおかげか、空腹感に逆らえずインスタントのみそ汁としじみスープとお吸い物を。読みかけの本を最後まで読んでそのおもしろさに浸りながら寝た。ジビエ食べたいワイン飲みたい。2種類の夢を見て起きた。

閉館30分前になんとか試飲会の会場につく。30分しか時間がないのだったら飲みたいものと高いもの飲もう。まずはシャンパーニュでのどを潤し、シャブリのグランクリュを3種類。赤を飲む気分ではなかったのでそのまま会場を一周する。知っているひとと少し話してまたうろうろ。さっきとは別のシャンパーニュを、スタンダードなものからレベルアップしたものまで制覇した。美味しいのはたしかだけど、やっぱりわたしは誰かと飲みたい。ああだこうだと言い合いながら、そこからいろんな話、それはワインの話じゃなくても、例えば過去の恋愛の話だとか、仕事の話、そういうふうに発展していくのが面白い。会話をつなぐひとつの手段がお酒。

だからわたしは家で1人飲みをしない。どこか飲みに1人で行くことはしても、わたしは常日頃から自分と話している。お酒を1人でのむのは自分と対峙することだと思う。自分と向き合うなんて日々のできごとに過ぎない。孤独ってなんて楽しいんだろ!

1本のシャンパーニュを分かちあいながらお喋りできたら嬉しいよね。テイスティングの数ミリ単位じゃなくてさ、グラス1杯ずつを何杯かでもなくてさ、1本をどんと置いてそれを何人かで飲みながらああでもないこうでもないって話せたらいいよね。つまみにはチーズかナッツかチョコレートよ。お腹すいてたら野菜スティックとかカルパッチョもいいね。生ハムとかさ、そういうの延々とつまみながら延々と飲んでたいよね、気づいたら朝であらそろそろと言いつつ最後の一滴血の一滴まで飲み干して、じゃあねまたねって解散する。孤独の形っていろいろだけどこんな最高な形ってないよ、1本のシャンパーニュを飲み終わってそれぞれ家路に着いているときが究極の孤独。同じものを分かち合ったあとに響く最上の孤独。あーあ、究極で最上の孤独が味わえるんなら何本だってシャンパーニュを飲みたいよ。



嬉しい!楽しい!だいすき!