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▱鎖骨骨折記6日目 4/11 入院日

11時に入院手続きをして病室に入る。コロナの結果連絡がこなかったので陰性だったのだろう。
費用面の事を考えたのと、高々2泊か3泊なので一般の相部屋にしたら窓側のベッドを使っている老人が気障りですぐに失敗を悟った。心配性の奥さんが引っ切り無しに電話をかけてくるのだが、何々の電池交換の仕方がどうだとか、実にしょうもない内容ばかりなのだ。時代錯誤の亭主関白の極みのような会話を聞かされるのは御免だ。それに看護師への態度も横柄だった。これはもう片方の窓際の老人も同じだった。偉そうにするのが美徳な時代もあったという事か。そのくせ夜中のナースコールは妙な猫なで声なので気が滅入った。
それはそうとスタッフの質が良くない。入院時も違う患者の名前で呼びに来られたのに面喰い、病室に入れられたら頻繁に入替わり立替わりに現れるのだが(これがまた落ち着かない)、その際も違う患者を見に来て間違えましたと去る事が一度や二度ではなかった。突然明日は胃カメラですと言われた時は遠慮なしに違いますよねと口に出た。

さすがに点滴などの医療行為については入院時に腕に巻かれたバーコードで管理をしていて取り違えることはなかったが、常に看護師から不慣れな感じを受けるのは実に不安だった。しかもそのうちの1人は片言である。勘弁してほしい。
それとパジャマレンタルで予約をしたのにパジャマ持参済みという事になっていた。念のため持ってきていたけど……

ここをキャンプ地とする!

12時過ぎに昼食が出た。出ないものと思って食べてこなくてよかった。それになかなか美味しい。骨が折れているので付いてきた乳飲料「カルシウムの達人」にはちょっと笑ってしまった。

1日目の昼食


夕方まですることもなく、持ち込んだラップトップで遊ぶ。例によって時折来訪する看護師には仕事をしているように見えたらしい。手術は明日だが先にという事で点滴の針を入れられた。それが例の片言さんだったのだが、この針は一週間入れていても問題ないとか何とか要領の得ない話をされる。多分こちらを安心させようという意図なのだと取ったが世話する人の言う事をこちらが理解してやる必要があるというのも斬新だ。聞けばもう一人の看護師もこの4月からここに来たばかりだという(これは勝手に片言さんが喋った)。統率の乱れや不慣れな感じを受けるのはそういうことか。

それで早いうちから点滴の管だけ通っていない器具を腕に固定されて動きがとりづらい。じくじくとした鈍い痛みと違和感が付き纏い、変な所にぶつけて中で針が折れたらと思うと恐ろしい。夕飯もおいしかったがこれではありがたみも半減だ。あんかけチャーハンと書いてあったがそこは病院食の悲しさかちょっと物足りないメニューだったという事もあるが……

1日目の夕食。初日は食事くらいしか書く事がない。


そもそもの話だが、入院してから退院するまでの一連の流れを全く示さないのはどうなのか。自分は入院前にウェブで手術記などをいくつか読んでいたので概ね今後どうなるのかは想像できたが、せめて入院中の過ごし方やタイムスケジュールくらいは教えてほしいと思った。
それに入院中1度もお風呂には入れなかった。さすがに前日くらいは入るものと思っていた。念のため朝にシャワーを浴びてきてよかった。ボディシートも少量持ち込んだし、日に3度換えるというおしぼりも利用した。

当然アルコールの類もご法度なので眠れず夜遅くまでPrimeVideoのお世話になる。見逃したままだった作品を夜な夜な一気見した。なお、院内は高速のWi-fiが完備されていたのでこの点だけは快適だった。夜中一度だけ看護師が様子を見に来たが、まぁそうなるわなという顔をして去っていった。

早々に入れられた点滴の針その他。大変気になる。


トップは八王子桑並木通りに咲いていたシダレザクラ。

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